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第八章
二年後へ向けて
俺とヴァルカン学園長の戦いが終わり、数日後。
学園祭も終わり、いつもの日常が戻ってきた。
おっれたちチーム《エンシェント》はアジトに集まり、これからの方針を決める。
「学園祭も終わったし、冒険者らしくダンジョンと依頼に挑戦するわよ。学園ダンジョン以外のダンジョンに挑戦したり、高ランクの依頼を受けて、スキルのレベルとあたしたちの実力を上げるわ」
レイが言う。
俺はさらに付け加えた。
「みんな。俺は二年後、最強のドラゴンであるバハムートと戦う。これから二年、俺は死ぬ気で鍛えようと思う……正直、みんなが付いてこれるとは思わない。それでも」
「付いていくぜ」
俺が言い切る前に、レノが言う。
拳をパシッと合わせ、俺に付きつけた。
「舐めんじゃねぇ。勝手に決めんな。ふざけんな。いいか? お前が突っ走るならそうしろ。オレは勝手に後ろから追うからよ。付いてこれないだぁ? ふざけたこと言ってんじゃねぇぞ」
「レノ……」
「リュウキくん。ぼくも同じ意見……きみに置いて行かれるつもりはないよ」
「サリオ、お前もか……」
「当然、私もです」
「あたしもよ」
「わたしもー」
アピア、レイ、アキューレも力強く頷く。
全員、俺とバハムートのやり取りを見ていたからこその言葉だ。
わかる……俺を、一人にしないために言っている。
「……ありがとう」
だから俺は、お礼を言った。
本当に、俺には勿体ないくらいの仲間だ。
「さて!! 鍛えるのはもちろんだけど、学園祭が終わった後は、テストがあるわよ。文武両道、テストもしっかり高得点狙いで!!」
「うげぇ……」
「あ、そうそう。赤点取るとそのチームは連帯責任で追試だからね」
「マジで!?」
レノが驚愕した。
レイがレノにテストについてあーだこーだと話している。
それを聞きながら、俺は拳を強く握った。
「……強くなる。絶対に」
バハムート、待ってろ……俺はもっともっと、強くなるからな。
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
ムーン公爵家の執務室では、ムーン公爵ことファフニールと、アンフィスバエナが紅茶を飲んでいた。
ファフニールは、実に楽しそうに笑う。
「くっくっく……二年後か。実に楽しいね」
「ファフニール、嗤いすぎ」
「いいじゃないか。まさか、バハムート兄さんが、人間を認めるなんて!! くははははっ、これだけでも素晴らしいことだ。まさか「人間の可能性……」
第三者の声が執務室に響いた。
二人が窓へ視線を向けると、そこにはハクリュウがいた。
「久しぶりね、ファフニール。驚いた……こうして目の前にいるのに、全く闘気を感じないわ」
「……これはこれは」
「安心なさい。あなたをどうこうするつもりはないわ」
「それはどうも。で、姉さん……姉さんは、どうするつもりで?」
「当然、邪魔はさせないわ。バハムート兄さんとリュウキの戦い。ふふ、恐らくこの世界は揺れる。私は、この世界を維持するために、準備をするわ。アンフィスバエナ、あなたも手伝いなさい」
「え~? まぁ、いいけど」
「ファフニール。あなたはリュウキくんの力になりなさい。もちろん、ムーン公爵としてできることをね」
「……もちろん、そのつもりさ」
「そ、ならいいわ」
そう言って、ハクリュウは消えた。
窓から出たのではない。白い闘気に包まれた瞬間、煙のように消えてしまった。
ファフニールは、頭をポンと叩く。
「油断、したかな?」
「そう? でも、バレちゃったね」
「欺くことに関しては、兄弟で一番だと思ってたんだがねぇ」
「ま、いいじゃない。じゃあ、私は姉さんのお手伝いするね。ファフニールは、リュウキに高難易度のダンジョンを紹介したら?」
「もちろん、そうするさ。ふふ……二年でどこまで強くなれるかな? 実に楽しみだ」
アンフィスバエナは、窓から出ていった。
残ったファフニールは、ソファへ深く腰掛ける。
「リュウキくん。きみは実に面白い……さて、彼と仲間たちに合うダンジョンを見繕っておかないとね」
ファフニールは、鼻歌を口ずさみながらダンジョンを探し始めた。
これから二年───……リュウキたちの、本当の戦いが始まる。
学園祭も終わり、いつもの日常が戻ってきた。
おっれたちチーム《エンシェント》はアジトに集まり、これからの方針を決める。
「学園祭も終わったし、冒険者らしくダンジョンと依頼に挑戦するわよ。学園ダンジョン以外のダンジョンに挑戦したり、高ランクの依頼を受けて、スキルのレベルとあたしたちの実力を上げるわ」
レイが言う。
俺はさらに付け加えた。
「みんな。俺は二年後、最強のドラゴンであるバハムートと戦う。これから二年、俺は死ぬ気で鍛えようと思う……正直、みんなが付いてこれるとは思わない。それでも」
「付いていくぜ」
俺が言い切る前に、レノが言う。
拳をパシッと合わせ、俺に付きつけた。
「舐めんじゃねぇ。勝手に決めんな。ふざけんな。いいか? お前が突っ走るならそうしろ。オレは勝手に後ろから追うからよ。付いてこれないだぁ? ふざけたこと言ってんじゃねぇぞ」
「レノ……」
「リュウキくん。ぼくも同じ意見……きみに置いて行かれるつもりはないよ」
「サリオ、お前もか……」
「当然、私もです」
「あたしもよ」
「わたしもー」
アピア、レイ、アキューレも力強く頷く。
全員、俺とバハムートのやり取りを見ていたからこその言葉だ。
わかる……俺を、一人にしないために言っている。
「……ありがとう」
だから俺は、お礼を言った。
本当に、俺には勿体ないくらいの仲間だ。
「さて!! 鍛えるのはもちろんだけど、学園祭が終わった後は、テストがあるわよ。文武両道、テストもしっかり高得点狙いで!!」
「うげぇ……」
「あ、そうそう。赤点取るとそのチームは連帯責任で追試だからね」
「マジで!?」
レノが驚愕した。
レイがレノにテストについてあーだこーだと話している。
それを聞きながら、俺は拳を強く握った。
「……強くなる。絶対に」
バハムート、待ってろ……俺はもっともっと、強くなるからな。
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
ムーン公爵家の執務室では、ムーン公爵ことファフニールと、アンフィスバエナが紅茶を飲んでいた。
ファフニールは、実に楽しそうに笑う。
「くっくっく……二年後か。実に楽しいね」
「ファフニール、嗤いすぎ」
「いいじゃないか。まさか、バハムート兄さんが、人間を認めるなんて!! くははははっ、これだけでも素晴らしいことだ。まさか「人間の可能性……」
第三者の声が執務室に響いた。
二人が窓へ視線を向けると、そこにはハクリュウがいた。
「久しぶりね、ファフニール。驚いた……こうして目の前にいるのに、全く闘気を感じないわ」
「……これはこれは」
「安心なさい。あなたをどうこうするつもりはないわ」
「それはどうも。で、姉さん……姉さんは、どうするつもりで?」
「当然、邪魔はさせないわ。バハムート兄さんとリュウキの戦い。ふふ、恐らくこの世界は揺れる。私は、この世界を維持するために、準備をするわ。アンフィスバエナ、あなたも手伝いなさい」
「え~? まぁ、いいけど」
「ファフニール。あなたはリュウキくんの力になりなさい。もちろん、ムーン公爵としてできることをね」
「……もちろん、そのつもりさ」
「そ、ならいいわ」
そう言って、ハクリュウは消えた。
窓から出たのではない。白い闘気に包まれた瞬間、煙のように消えてしまった。
ファフニールは、頭をポンと叩く。
「油断、したかな?」
「そう? でも、バレちゃったね」
「欺くことに関しては、兄弟で一番だと思ってたんだがねぇ」
「ま、いいじゃない。じゃあ、私は姉さんのお手伝いするね。ファフニールは、リュウキに高難易度のダンジョンを紹介したら?」
「もちろん、そうするさ。ふふ……二年でどこまで強くなれるかな? 実に楽しみだ」
アンフィスバエナは、窓から出ていった。
残ったファフニールは、ソファへ深く腰掛ける。
「リュウキくん。きみは実に面白い……さて、彼と仲間たちに合うダンジョンを見繕っておかないとね」
ファフニールは、鼻歌を口ずさみながらダンジョンを探し始めた。
これから二年───……リュウキたちの、本当の戦いが始まる。
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