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神様のシナリオ
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《邪龍》。
二百年前から、世界は彼らによって分断された。世界の半分を覆った詳細不明の黒雲から、無尽蔵に産み出され続ける、翼の生えた異形の怪物。
人肉を求めて迫り来る彼らから町を守るには、その間に巣食う《邪龍》を殲滅する必要がある。
だが、普通の人間が何十人束になっても、圧倒的な力を持つ彼らには到底敵わない。
だが、彼らを殺すことを生業にする者たちもいる。
自身の寿命を代償とする魔術を用いて、死と隣り合わせの戦場へと赴くその姿を讃え、人々は彼らのことをこう呼ぶ。
——《狩人》と。
狩人たちの目的は何なのか?
それは使命感でも、邪龍に対する憎悪でもない。
彼らはただ、自らの欲望のために矢を放つ。金。女。あるいは、権力。
俺もその一人だ。
俺の故郷には難病の妹がいる。両親はとうの昔に死んだ。治療には、金が要る。
今、俺が対峙しているのは、数多の狩人を返り討ちにしてきたとびきり大型の邪龍、通称《リンドヴルム》。
こいつを倒せば、国から多額の懸賞金が出る。
リンドヴルムのためだけに組んだパーティ全員で割っても、向こう十年は妹の面倒を見られる額だ。
この戦いを最後に、俺は狩人をやめる。この先は何か安全な仕事に就いて、妹と二人でのんびり暮らしていこう。
——ガラアアアアアッッッ!!
耳をつんざくような咆哮で我に帰る。
そう、相手は最強クラスの邪龍。ぼうっとしていたら、死ぬ。
俺は鞄から秘薬の入った薬瓶を取り出し、深緑のどろっとした中身を飲み干す。
「——“ブラインド・アロー”!」
叫ぶやいなや、上空から大量の矢が降り注ぐ。
秘薬を使って寿命を対価に魔力を練り込み、一人一人異なる不思議を起こす。それが、魔術。
そしてこれが、俺の力だ。
「......どういうことだよ、バニティ!」
その数十分後、痛みに呻きながらも、パーティのリーダー、アルファスは憤怒の表情を浮かべていた。
パーティの他の狩人も、俺のことを責めるような眼差しを浮かべている。
「と、言われても......」
「うるせぇ!お前のせいで、俺はまともに歩けやしねぇんだよ!」
そう言うアルファスの包帯でぐるぐる巻きにされた身体からは、多量の血が滲み出ている。
そして確かに、それは俺の魔術、“目眩しの矢”がつけた傷だった。
「お前、言ったよな!?そのどうしようもねぇ雑魚魔術は、矢が落ちる範囲を一メートル単位で調整できるって!」
「ええ。それで手筈通り、アルファスさんが立っていた所は範囲から外していたのですが......」
「じゃあ、どうしてこんなことになってるんだよ!」
アルファスは怒りに任せて俺を蹴り飛ばし、また呻く。
「デューク!あのカス邪龍は今どの辺だ!?」
「......かなり近い。見つかるのも時間の問題だな」
「クソッ!俺はどうやって逃げればいいんだよ!」
索敵魔術を持つ彼の右腕のデュークも、俺に冷たい視線を向ける。
大方、雑魚魔術のコントロールもできない無能だと思われているんだろう。
だが、それは間違いだ。俺はそこまで残念な奴じゃない。
「あの......。俺は、ちゃんと調整しましたけど」
「あぁ!?」
「ほら」
俺は先ほどまで戦っていた場所を指差す。
矢は、リントヴルムに消し炭にされた大きな円と、そこから少し離れた所の小さな円を残して地面に突き刺さっている。
「あそこにちゃんと、安全地帯を作ってありますよね?」
「......確かに」
「もしかして、リントヴルムが吐いた炎に驚いて、飛び退いちゃいました......?」
だとしたら、話が違う。俺が魔術を放つ時は、他の者はその場を動かない手筈だったはずだ。
確かに俺の魔術はパワーが全く足りず、わずかな隙を作ることくらいしかできない。だが、それでも俺はこの魔術をずっと鍛えてきたんだ。
喉まで出かかったその言葉を、抑える。五歳も年下とはいえ、リーダーはアルファスだ。
「と、とにかく!俺が死んだら、リンドヴルムは一生倒せねぇぞ!?てめぇらでどうにかしろ!」
喚き散らすアルファス。
だが、彼の言うことは真っ当に聞こえる。彼がベテランや人格者たちを差し置いて威張っているのは、とんでもなく強い魔術が使えるからに他ならない。
「デューーク!!あのカス邪龍を俺たちから遠ざけるには、どうしたら良い!?」
「......囮が必要だ。死んでも問題ない、かつ足止めができるような魔術を持った奴がな」
そう言うと、デュークはゆっくりと、俺の方を向いた。
他の狩人も、不憫そうに俺の方を見つめている。
「バニティ。てめぇが囮だ」
アルファスが、びっくりするほど冷たい眼をこちらに向けて、言った。
それに呼応するように、狩人たちがどこかからロープを取り出す。その時になって、俺は初めて彼らが何をしようとしているのか気づいた。
「......馬鹿、やめろ」
ゆっくりと後ずさりをする俺の背中に、何かが当たる。振り返ると、デュークが死人のような顔で立ち塞がっている。
「やめろ。お前らだって人間なら、そんな真似はするな」
その言葉を聞いたデュークの眼が、一瞬揺れた。
だがその直後、大勢の狩人が俺に襲いかかり、大木に身体を括りつける。
「ほらよ、お前の秘薬だ。一秒でも長く生きたけりゃ、そのゴミ魔術で精々粘るんだな」
アルファスが痛そうに身体を押さえながら、バッグを俺の方へ投げる。
手は自由だが、結び目までは僅かに届かない。そして、俺ではこの縄を切ることもできない。
絶望で固まっている俺を他所に、アルファスたちは行ってしまった。しかも最悪の置き土産として、アルファスの大量の血を残して。
「......そんな、馬鹿な」
かの邪龍の羽ばたきが、そう遠くない場所から聞こえる。
身動きが取れない俺は、秘薬を飲んで“目眩しの矢”を撃ち続けるしかない。寿命を急速に縮めながら。
リントヴルムが降り注ぐ矢ごと俺を焼き尽くすのが早いか、それとも魔術の使い過ぎで死ぬのが早いか。
どちらにしろ、俺が妹の顔を見られることは、ない。
「そんなのって、ないだろ!?」
もし、俺の魔術がもっと強かったら。
もし、俺がもっと皆と話していたら。
もし、俺の顔がもっと端正だったら。
もし、俺の腕がもう少し長かったら。
こんなことにはならなかったかもしれない。俺が死ぬのは、神が定めた運命なのかもしれない。
それでも、諦められるか!
俺が死んだら、妹はどうなる?妹には、何の罪もない。
それなのに長くは生きられない病に罹って、両親も死んで、挙げ句の果てに俺まで死ぬ?
だとしたら神様は、酷いシナリオを書いたもんだ。
「......頼むから」
翼の生えた死神が、俺の目の前に降り立った。
俺は泣きじゃくりながら、天を仰ぐ。
「頼むから、書き直してくれよぉ......」
死神が、大きく吼えた。
二百年前から、世界は彼らによって分断された。世界の半分を覆った詳細不明の黒雲から、無尽蔵に産み出され続ける、翼の生えた異形の怪物。
人肉を求めて迫り来る彼らから町を守るには、その間に巣食う《邪龍》を殲滅する必要がある。
だが、普通の人間が何十人束になっても、圧倒的な力を持つ彼らには到底敵わない。
だが、彼らを殺すことを生業にする者たちもいる。
自身の寿命を代償とする魔術を用いて、死と隣り合わせの戦場へと赴くその姿を讃え、人々は彼らのことをこう呼ぶ。
——《狩人》と。
狩人たちの目的は何なのか?
それは使命感でも、邪龍に対する憎悪でもない。
彼らはただ、自らの欲望のために矢を放つ。金。女。あるいは、権力。
俺もその一人だ。
俺の故郷には難病の妹がいる。両親はとうの昔に死んだ。治療には、金が要る。
今、俺が対峙しているのは、数多の狩人を返り討ちにしてきたとびきり大型の邪龍、通称《リンドヴルム》。
こいつを倒せば、国から多額の懸賞金が出る。
リンドヴルムのためだけに組んだパーティ全員で割っても、向こう十年は妹の面倒を見られる額だ。
この戦いを最後に、俺は狩人をやめる。この先は何か安全な仕事に就いて、妹と二人でのんびり暮らしていこう。
——ガラアアアアアッッッ!!
耳をつんざくような咆哮で我に帰る。
そう、相手は最強クラスの邪龍。ぼうっとしていたら、死ぬ。
俺は鞄から秘薬の入った薬瓶を取り出し、深緑のどろっとした中身を飲み干す。
「——“ブラインド・アロー”!」
叫ぶやいなや、上空から大量の矢が降り注ぐ。
秘薬を使って寿命を対価に魔力を練り込み、一人一人異なる不思議を起こす。それが、魔術。
そしてこれが、俺の力だ。
「......どういうことだよ、バニティ!」
その数十分後、痛みに呻きながらも、パーティのリーダー、アルファスは憤怒の表情を浮かべていた。
パーティの他の狩人も、俺のことを責めるような眼差しを浮かべている。
「と、言われても......」
「うるせぇ!お前のせいで、俺はまともに歩けやしねぇんだよ!」
そう言うアルファスの包帯でぐるぐる巻きにされた身体からは、多量の血が滲み出ている。
そして確かに、それは俺の魔術、“目眩しの矢”がつけた傷だった。
「お前、言ったよな!?そのどうしようもねぇ雑魚魔術は、矢が落ちる範囲を一メートル単位で調整できるって!」
「ええ。それで手筈通り、アルファスさんが立っていた所は範囲から外していたのですが......」
「じゃあ、どうしてこんなことになってるんだよ!」
アルファスは怒りに任せて俺を蹴り飛ばし、また呻く。
「デューク!あのカス邪龍は今どの辺だ!?」
「......かなり近い。見つかるのも時間の問題だな」
「クソッ!俺はどうやって逃げればいいんだよ!」
索敵魔術を持つ彼の右腕のデュークも、俺に冷たい視線を向ける。
大方、雑魚魔術のコントロールもできない無能だと思われているんだろう。
だが、それは間違いだ。俺はそこまで残念な奴じゃない。
「あの......。俺は、ちゃんと調整しましたけど」
「あぁ!?」
「ほら」
俺は先ほどまで戦っていた場所を指差す。
矢は、リントヴルムに消し炭にされた大きな円と、そこから少し離れた所の小さな円を残して地面に突き刺さっている。
「あそこにちゃんと、安全地帯を作ってありますよね?」
「......確かに」
「もしかして、リントヴルムが吐いた炎に驚いて、飛び退いちゃいました......?」
だとしたら、話が違う。俺が魔術を放つ時は、他の者はその場を動かない手筈だったはずだ。
確かに俺の魔術はパワーが全く足りず、わずかな隙を作ることくらいしかできない。だが、それでも俺はこの魔術をずっと鍛えてきたんだ。
喉まで出かかったその言葉を、抑える。五歳も年下とはいえ、リーダーはアルファスだ。
「と、とにかく!俺が死んだら、リンドヴルムは一生倒せねぇぞ!?てめぇらでどうにかしろ!」
喚き散らすアルファス。
だが、彼の言うことは真っ当に聞こえる。彼がベテランや人格者たちを差し置いて威張っているのは、とんでもなく強い魔術が使えるからに他ならない。
「デューーク!!あのカス邪龍を俺たちから遠ざけるには、どうしたら良い!?」
「......囮が必要だ。死んでも問題ない、かつ足止めができるような魔術を持った奴がな」
そう言うと、デュークはゆっくりと、俺の方を向いた。
他の狩人も、不憫そうに俺の方を見つめている。
「バニティ。てめぇが囮だ」
アルファスが、びっくりするほど冷たい眼をこちらに向けて、言った。
それに呼応するように、狩人たちがどこかからロープを取り出す。その時になって、俺は初めて彼らが何をしようとしているのか気づいた。
「......馬鹿、やめろ」
ゆっくりと後ずさりをする俺の背中に、何かが当たる。振り返ると、デュークが死人のような顔で立ち塞がっている。
「やめろ。お前らだって人間なら、そんな真似はするな」
その言葉を聞いたデュークの眼が、一瞬揺れた。
だがその直後、大勢の狩人が俺に襲いかかり、大木に身体を括りつける。
「ほらよ、お前の秘薬だ。一秒でも長く生きたけりゃ、そのゴミ魔術で精々粘るんだな」
アルファスが痛そうに身体を押さえながら、バッグを俺の方へ投げる。
手は自由だが、結び目までは僅かに届かない。そして、俺ではこの縄を切ることもできない。
絶望で固まっている俺を他所に、アルファスたちは行ってしまった。しかも最悪の置き土産として、アルファスの大量の血を残して。
「......そんな、馬鹿な」
かの邪龍の羽ばたきが、そう遠くない場所から聞こえる。
身動きが取れない俺は、秘薬を飲んで“目眩しの矢”を撃ち続けるしかない。寿命を急速に縮めながら。
リントヴルムが降り注ぐ矢ごと俺を焼き尽くすのが早いか、それとも魔術の使い過ぎで死ぬのが早いか。
どちらにしろ、俺が妹の顔を見られることは、ない。
「そんなのって、ないだろ!?」
もし、俺の魔術がもっと強かったら。
もし、俺がもっと皆と話していたら。
もし、俺の顔がもっと端正だったら。
もし、俺の腕がもう少し長かったら。
こんなことにはならなかったかもしれない。俺が死ぬのは、神が定めた運命なのかもしれない。
それでも、諦められるか!
俺が死んだら、妹はどうなる?妹には、何の罪もない。
それなのに長くは生きられない病に罹って、両親も死んで、挙げ句の果てに俺まで死ぬ?
だとしたら神様は、酷いシナリオを書いたもんだ。
「......頼むから」
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