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プロローグ
第0話 前世の記憶
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『ドサッ』
「……ッ! ラミ! ラミ! 誰か来てくれ!」
私が急に倒れたため、心配したこの国の第1王子であり、なおかつ私の婚約者でもあるカイル様がしきりに私の名前を呼んでいる。
大丈夫ですよ、カイル様。私は平気です。
いや、正確に言えば内心はちょっとは混乱していて平気とはいいがたいかもしれないけどーー。
『エターナル・ラブ~中世の世界の王妃~』——このタイトルは、私が前世でよく遊んだゲームのタイトルであり、なおかつこの世界でもある。
ちょっと自分でも何言ってんだかと思ってしまうが、事実なのだから仕方がない。
ここは私のよく知る乙女ゲームの世界・『エタラブ』の世界である。
で、私はその世界の悪役令嬢。
なぜだ。
乙女ゲームの世界に転生させるならヒロインで良いじゃない。どうして悪役令嬢なのよ!
そう言いたくもなったが、それどころではないことにたった今気がつく。
悪役令嬢であるラミ・レースフェルトこと、シュバルツ・エンペラー国第1王子であるカイル・シュバルツ・エンペラーの仲は険悪だったはず。
ならばどうして。
「大丈夫なんだね!? じゃあぎゅっとしてー。ちゅ」
「やめてください」
「えー、いけずぅ」
「ド変態王子!」
「それは褒め言葉で大丈夫なんだよね!? そうだよね!?」
この溺愛ぶりはなんなのでしょうか。
「……ッ! ラミ! ラミ! 誰か来てくれ!」
私が急に倒れたため、心配したこの国の第1王子であり、なおかつ私の婚約者でもあるカイル様がしきりに私の名前を呼んでいる。
大丈夫ですよ、カイル様。私は平気です。
いや、正確に言えば内心はちょっとは混乱していて平気とはいいがたいかもしれないけどーー。
『エターナル・ラブ~中世の世界の王妃~』——このタイトルは、私が前世でよく遊んだゲームのタイトルであり、なおかつこの世界でもある。
ちょっと自分でも何言ってんだかと思ってしまうが、事実なのだから仕方がない。
ここは私のよく知る乙女ゲームの世界・『エタラブ』の世界である。
で、私はその世界の悪役令嬢。
なぜだ。
乙女ゲームの世界に転生させるならヒロインで良いじゃない。どうして悪役令嬢なのよ!
そう言いたくもなったが、それどころではないことにたった今気がつく。
悪役令嬢であるラミ・レースフェルトこと、シュバルツ・エンペラー国第1王子であるカイル・シュバルツ・エンペラーの仲は険悪だったはず。
ならばどうして。
「大丈夫なんだね!? じゃあぎゅっとしてー。ちゅ」
「やめてください」
「えー、いけずぅ」
「ド変態王子!」
「それは褒め言葉で大丈夫なんだよね!? そうだよね!?」
この溺愛ぶりはなんなのでしょうか。
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