4 / 18
職務-Job-
しおりを挟む
時は同じくしてプカードの同僚、オークの鍛冶職人ジャックもその例の一つと言えた。
元々オークは平穏な種族で好戦的ではなかった。
何かを作り生み出す事を生きがいとし、人間とは深い歴史的繋がりがあった。
持ちつ持たれつの関係であった物のそれを良しとしない種族は数えきれなかった。人間は他種族を尊重するが、傲慢なエルフはオークを奴隷にする事を執拗に意識し続けていた。
名目上王国を支配しているのは人族ではあるものの、実質はエルフと魔族が実権を握っていた。オークは日に日に数を減らし、今ではジャックとその血族しか存在を確認されていない。
ジャックはプカードの事を好いてはいたが、テンプル騎士団のフロムに入れ込んでいると勘違いしていたため、手ぐすねを引いていた。
鍛冶職人特有の指に出来たタコが研鑽された技術を物語っていたが、ジャックにとってのこのタコは歪に見えてコンプレックスであった。繊細な心を持ったジャックにとってプカードが魔獣に取り込まれてしまったという事実は受け入れ難く、何かに没頭しなければ自我の崩壊を招きかねない。
ジャックはこれまでに無いほどに力と魔力を込めて槌を振るった。
玉鋼と鋼鉄、オリハルコンとミスリル。
そこに砂金を塗しながらマナをこめる。
非常時にと代々家宝として受け継がれてきた”ダイアナイト”という金剛石に似た水晶を柄に具える。
「何故じゃぁ・・・なんでじゃぁ・・・」
流れ落ちた涙が熱で水蒸気へと変わる。
剣とも刀ともいえぬ、七色に輝く得物は工房の熱気を瞬く間に消し去り、冷却した。
「”ゴブリベンジャー”」
ジャックが造り上げた武器が仕上がったのはゴブリベンジャーと名付けられたのと同時だ。
澄み渡る冷気が工房を中心に広まる。
酒場の裏口から何事かとマドンナが顔を覗かせた。
「出来たぞ。ついに、出来た。くらくらす・・・る」
オークはそのまま倒れ込んだ。そこを支えるようにマドンナが駆け付ける。
「いい男だね全く」
指に出来たタコを愛おしそうになぞると、マドンナは息子を抱える様にジャックを持ち上げ、寝床へ優しく横たわらせた。
マドンナは自宅へ戻ると、とっておきの樽から五十年物のエールを取り出した。
キュポンッ――。
”灼熱のリング”を使い徳利の中身を温める。
トクトクと徳利に注ぐと頬を付きランプの灯が消えるまで独りで飲み明かした。
昨日の毒ガス事件により、作物がとれず物価が高騰している事もあり飢えに苦しむ者が多く出始めた。
普段ならば気温が高く様々な食物が収穫される頃合いなのだが、今年は気温がいつもよりかなり低い。
王国は他国からの関税を下げる事で輸入量を増やそうとしているが、毒ガスの風評被害で商人もよりつかない。どうやら他国の間者が近寄るだけで感染するなどとうそぶいているらしい。
ラムゥトと主は猫人のホークアイから依頼を受け、浄化作用のある薬草を粉末にして土地の所有者たちに分け与えるクエストをこなしていた。
「きりがないですね」
主はそういうとラムゥトも正しく、と小さく頷いた。
「そういえば、私の名前、アイリっていいます」
主にそう呼べと言われている様でラムゥトは少しだけ考えてから名前で呼ぶ事に決めた。
「アイリ殿。王国の衛兵達を利用してくばってみてはどうだろうか?」
「それもかんがえましたけど・・・できれば住んでる人と町村を見て回りたいの」
うつむきながらアイリは言った。
「初めてのクエストだしっ」
わくわくとしているのが見て取れて、ラムゥトは修羅場を越えた主の心の強さに驚嘆した。
「そういう事であれば、この国には水車と風車という物が有り申す」
地下の大工房へと水車から大量の水が流れ、鍛冶等に利用した後の吹き上げる水蒸気が風車を回し、更に風車の動力が作物をすり潰す動力や水車の原動力になる。
目をキラキラとさせるアイリにラムゥトは嬉しそうにコアを輝かせた。
「ラムゥトさんは何か食べたりはするのですか?」
ううむと首を傾げるラムゥトは普段自分が飲み食いする必要がない事を理解していたが、主が食事を馳走しようとしていると察し、どうしたものかと小一時間思考を巡らせた。
「魔石・・・好きな物は魔力・・・?雑食でございます」
「そういえば、魔力という物は私にもあるのですか?」
アイリがそういうと、ラムゥトはコアから”測量測定の水泡定規”を取り出した。
エルフの建築技師や職業認定士が良く利用するステータスや距離など様々な用途に使える魔道具である。
アイリの背中に定規を当てると内部に仕組まれた小さな魔石が光を放ち、水泡を通して光が拡散する。
人族には本来存在しない魔力の素質が検知された物の魔力が有るとは言い難かった。
しかし、ラムゥトは今になって疑問が浮かぶ。
(なぜ、我は人になど使えているのだ)
(いや、しかし人であるのならば魔力の素質があるのも矛盾している)
アイリの指に見事な装飾の施された金色の指輪が見えた。
魔道具で鑑定すると、副神オーディンの眷属が所有していたとされる指輪と出る。
(我々神の眷属を使役する事は一時的に可能であってもこれほど長期に、しかも何の違和感も無く我を従わせると・・・)
「あの、それで答えの方は・・・」
アイリに考えを見透かされた様な気がして、本来するはずのない悪寒が身震いとなってラムゥトの心身を震わせた。
「素質はあるようですが、魔力があるとは言えない状態であります」
「ということは!鍛えればラムゥトさんに魔力を御馳走できるんですね!」
間違いではないとラムゥトは頷く。
(主は知識欲が凄まじい。直に魔力が使えてもおかしくはなかろう)
そうこうしている内に目的の村についた。
王国の首都の隣に位置する流通の要、兼生産施設の原動力を供給する王国の心臓部とも言えた。l
ミンゴとゴブリンであるプカードの複合魔獣が逃げ道として通ったらしく、富裕層以外の労働力はほぼ死にかけていた。
村にはいってすぐに教会が目についた。
治療を求める人もまばらでそれが、この村の状況を痛々しく物語っていた。
「おぉ~~ようこそ!雷の使徒とその主よ!」
教会から民をおしのけ現れたのは程よく肥えた初老の神父らしきエルフだった。
どうやらクエスト受理の噂で薬草の粉末を配達している事を耳にしたらしい。
「信神深き者には祝福があるものですなぁ~ハッハ!」
表情がどことなくぎこちなく目は笑っていなかった。
アイリを制して、ラムゥトが代弁する。
「それは実に良き事。しかして、其方はこの村の神父であるか」
「いやいや御見それしもうしたぁ~わたしは先代ハイエルフ神父・グゾンの息子、ハーフエルフのゾグンと申します」
先代が毒ガスにて死去したという話で、元より継ぐ予定ではなかったが、急遽ゾグンが協会をしきっているという事だ。
ゾグンは光物に目が無いらしく、しきりにアイリの指輪とラムゥトのコアを見つめていた。
「これは我の秘薬ぞ。民に大事に使うようにくばって頂きたい」
ラムゥトはゾグンに手を差し出した。
「ありがたや~ありがたや~」
ゾグンは懐にそそくさと秘薬をしまった。
「ささっお部屋を用意しておりますれば、体をおやすめくだされ」
数々の小説とアニメ、動画を見漁ったアイリのニートとしての直感が危機を伝えている。
(これは罠ダ゛ッ!)
ラムゥトにそう告げると怪訝そうにアイリを見つめながら、人差し指で自らの頭をぽりぽりとかいた。
案内されるままに屋内へ入ると、ゾグンは客室へとアイリを案内した。
扉をあけると野鳥の羽を集めた布団の間にスプリングを挟んだ豪華なベッドがポツりとあるだけで生活館は無かった。
短い時間に多くの事が起こりすぎた。
アイリはベッドに身を委ねる。
「ふわふわしてます~」
「それはそれはご苦労様」
手を重ねて何かを期待しているゾグンはアイリに手を伸ばす。
「キャァッー!」
「イヤイヤイヤ!どうか落ち着いて、失礼しました」
ゾグンはチップを貰えない事に腹を立てた。
「縁起でもねぇ。勘違いされたらどうすんだ、全く」
とんでもない客を抱えてしまったものだと神父のゾグンは頭を抱えていた。
ラムゥトは神父に熟成された酒を差し出し飲ませようとする。
「このお酒は何という物ですか?」
「イイちご」
とろんと蕩けるようなまろやかさが売りのイイちごは薄めて飲んでから、六時間は魔力の行使をしない様に厳しく指定されている。
過去に飲酒状態で運転していた者は更に、厳しく処罰される可能性があり、酒気帯び状態での魔力の行使はご法度とされていた。
由来は原料に苺が使われている事から、五粒あれば作れるということであった。
芳醇な甘みが、舌鼓を打たせる。
「ラムゥト殿!これはもうありませんか?」
有るには有るが、量が限られているので出す事を止めた。
「申し訳ない。イイちごは希少であるからして余り無いのだ」
「それってぇと・・・」
「金貨一枚でいい」
ゾグンは今後もよしなにと金貨二枚を渡そうとしたが、気持ちだけで十分だとラムゥトは金貨を三枚仕舞わせた。
ラムゥトは侘しい思いをするかもしれないが、へそくりの在処はこの教会にしようと心に決めた。
「ラムゥト殿だけにお話し致します。今季は不作に不作が続き、一粒王国銀貨二枚の大台に乗った苺が帝国の南部で取引されているそうですよ」
「では、これにて失礼致します」
銀貨を一枚残してラムゥトはアイリの元へと向かった。
天窓から澄み渡る空から日光が射しこみ、小鳥達の囀りが聞こえる。
アイリは両手の指を絡めて体を伸ばした。
「ん~~きもちぃいい~~」
欠伸がでないほど熟睡できたようで、肌の艶も垢に塗れているのにも関わらず美しかった。
ラムゥトは睡眠を必要としないので、セキュリティの変わりに扉の前でスクアッドをして一夜を明かした。
「昨夜はお楽しみのようでしたね」
ラムゥトは理解できないが不和を起こしたくないので会釈をして席に着いた。
ラムゥト用にと教会の側に徹夜で拵えたのが木製の腰掛けである。
バキッ――。
「すまぬ・・・我は体が体故、重過ぎてしまったようだ」
お詫びにとラムゥトは壊してしまった腰掛けを”チェンジ”の魔晶石を使い、
鉄製へと替えた。
魔晶石は魔石と異なり、魔石が自然界において持せいする事で周囲のマナを少しずつ吸収して魔力へと変換した物である。
魔力の質も様々であるが取り分けて”チェンジ”の魔晶石にはなり辛かった。
魔晶石は王国において貴重な物で大工房で一月に三個程見つけられるかどうかといったところだ。
ゾグンは礼を述べると、ラムゥトに朝食用のライ麦パンを多めに渡した。
ラムゥトはゾグンに見えぬよう、コアに収納する。
雇われの身である人族のメイド達はシスターがいないので代表を選べず、治療の対応にてんやわんやしていた。
「ラムゥト・・・さん?おはようございますムニュムニュ」
アイリが口を手で押さえながら瞼をこする。
「アイリ殿、おはようございます」
ラムゥトはコアから熱した絹布を手渡す。
「うわぁ・・・ふかふかぽかぽか~」
南東にあるべりーの名産地に生息する蟲の魔獣が産み出す糸でできた絹布は商業用品として富裕層むけに生産される肌着用のシルクで出来ている。
水に濡らし熱する事でとても心地よい質感になるので手拭きとしても重宝された。
「冒険者様でしょうか?昨日は大変お世話になりました」
「ありがとう!おねえちゃん!」
「はぇ~どえれぇ大きさの旦那じゃ~」
気色の良くなった村人達が大勢で二人に礼を言いに来たようだ。
「ラムゥトさん。私たちって冒険者なの?」
小さく頷くとラムゥトは村人達に栄養価の高い食材を配り始めた。
顔色が良くなったといっても、不作続き以前に貧困は変わらず、骨に身が僅かについた程度の人々からは生活の厳しさが見て取れたからだ。
こうなると教会の人達は贅沢をしているように感じるが、彼らが最低限の健康を保たなければならないのは病気の温床になってしまっては治療する施設が無くなるからなのだ。免疫を保てる程の栄養を摂取しておかなければ元もこもなく、背に腹は代えられぬという訳だ。
この旨を村人達も古くから伝えられているからわかってはいるのだが、時折理由を知らぬ者たちが協会は金があると勘違いを起こし義賊を気取ったり、純粋に盗賊行為をしてしまう事もあった。
ゾグンはラムゥトに相談があると呼び出した。
「地下の大工房にどうやら魔物が住み始めたらしく、あなた達のお力を貸しては頂けないでしょうか?教会の間での噂なので王国も真相はつかめていないとか」
(ついに来たぞッ!この話には罠がある間違いない!)
アイリはラムゥトの腰帯を引っ張ると、真相を突き止めるべく準備をしようと語り掛けた。
「魔物駆除の依頼を教会ギルドにだしてくだされ。受諾致す」
「さすがはかの冒険者様!すぐにしたく致しますのでお待ちください」
ゾグンは”一繋ぎの貝殻”を取り出し、何やら話しだすと、いくばくかして話終えた。
「話はつきましたので、どうぞこちらへ」
二人はゾグンについていくと教会の祭壇の蝋燭に火を灯して天秤の右側に金貨を置いた。
ゴゴゴッ――。
地面と祭壇が摩擦で削れる音が協会に響く。
ラムゥトは依代をゴーレムからコアに移し、近くにあった甲冑を依代とした。
「失礼ながら、この甲冑の代金を支払いたいのですが」
「餞別です。お使いください」
「申し訳ない」
ラムゥトとアイリは地下へと続く螺旋の階段を降り始めた。
元々オークは平穏な種族で好戦的ではなかった。
何かを作り生み出す事を生きがいとし、人間とは深い歴史的繋がりがあった。
持ちつ持たれつの関係であった物のそれを良しとしない種族は数えきれなかった。人間は他種族を尊重するが、傲慢なエルフはオークを奴隷にする事を執拗に意識し続けていた。
名目上王国を支配しているのは人族ではあるものの、実質はエルフと魔族が実権を握っていた。オークは日に日に数を減らし、今ではジャックとその血族しか存在を確認されていない。
ジャックはプカードの事を好いてはいたが、テンプル騎士団のフロムに入れ込んでいると勘違いしていたため、手ぐすねを引いていた。
鍛冶職人特有の指に出来たタコが研鑽された技術を物語っていたが、ジャックにとってのこのタコは歪に見えてコンプレックスであった。繊細な心を持ったジャックにとってプカードが魔獣に取り込まれてしまったという事実は受け入れ難く、何かに没頭しなければ自我の崩壊を招きかねない。
ジャックはこれまでに無いほどに力と魔力を込めて槌を振るった。
玉鋼と鋼鉄、オリハルコンとミスリル。
そこに砂金を塗しながらマナをこめる。
非常時にと代々家宝として受け継がれてきた”ダイアナイト”という金剛石に似た水晶を柄に具える。
「何故じゃぁ・・・なんでじゃぁ・・・」
流れ落ちた涙が熱で水蒸気へと変わる。
剣とも刀ともいえぬ、七色に輝く得物は工房の熱気を瞬く間に消し去り、冷却した。
「”ゴブリベンジャー”」
ジャックが造り上げた武器が仕上がったのはゴブリベンジャーと名付けられたのと同時だ。
澄み渡る冷気が工房を中心に広まる。
酒場の裏口から何事かとマドンナが顔を覗かせた。
「出来たぞ。ついに、出来た。くらくらす・・・る」
オークはそのまま倒れ込んだ。そこを支えるようにマドンナが駆け付ける。
「いい男だね全く」
指に出来たタコを愛おしそうになぞると、マドンナは息子を抱える様にジャックを持ち上げ、寝床へ優しく横たわらせた。
マドンナは自宅へ戻ると、とっておきの樽から五十年物のエールを取り出した。
キュポンッ――。
”灼熱のリング”を使い徳利の中身を温める。
トクトクと徳利に注ぐと頬を付きランプの灯が消えるまで独りで飲み明かした。
昨日の毒ガス事件により、作物がとれず物価が高騰している事もあり飢えに苦しむ者が多く出始めた。
普段ならば気温が高く様々な食物が収穫される頃合いなのだが、今年は気温がいつもよりかなり低い。
王国は他国からの関税を下げる事で輸入量を増やそうとしているが、毒ガスの風評被害で商人もよりつかない。どうやら他国の間者が近寄るだけで感染するなどとうそぶいているらしい。
ラムゥトと主は猫人のホークアイから依頼を受け、浄化作用のある薬草を粉末にして土地の所有者たちに分け与えるクエストをこなしていた。
「きりがないですね」
主はそういうとラムゥトも正しく、と小さく頷いた。
「そういえば、私の名前、アイリっていいます」
主にそう呼べと言われている様でラムゥトは少しだけ考えてから名前で呼ぶ事に決めた。
「アイリ殿。王国の衛兵達を利用してくばってみてはどうだろうか?」
「それもかんがえましたけど・・・できれば住んでる人と町村を見て回りたいの」
うつむきながらアイリは言った。
「初めてのクエストだしっ」
わくわくとしているのが見て取れて、ラムゥトは修羅場を越えた主の心の強さに驚嘆した。
「そういう事であれば、この国には水車と風車という物が有り申す」
地下の大工房へと水車から大量の水が流れ、鍛冶等に利用した後の吹き上げる水蒸気が風車を回し、更に風車の動力が作物をすり潰す動力や水車の原動力になる。
目をキラキラとさせるアイリにラムゥトは嬉しそうにコアを輝かせた。
「ラムゥトさんは何か食べたりはするのですか?」
ううむと首を傾げるラムゥトは普段自分が飲み食いする必要がない事を理解していたが、主が食事を馳走しようとしていると察し、どうしたものかと小一時間思考を巡らせた。
「魔石・・・好きな物は魔力・・・?雑食でございます」
「そういえば、魔力という物は私にもあるのですか?」
アイリがそういうと、ラムゥトはコアから”測量測定の水泡定規”を取り出した。
エルフの建築技師や職業認定士が良く利用するステータスや距離など様々な用途に使える魔道具である。
アイリの背中に定規を当てると内部に仕組まれた小さな魔石が光を放ち、水泡を通して光が拡散する。
人族には本来存在しない魔力の素質が検知された物の魔力が有るとは言い難かった。
しかし、ラムゥトは今になって疑問が浮かぶ。
(なぜ、我は人になど使えているのだ)
(いや、しかし人であるのならば魔力の素質があるのも矛盾している)
アイリの指に見事な装飾の施された金色の指輪が見えた。
魔道具で鑑定すると、副神オーディンの眷属が所有していたとされる指輪と出る。
(我々神の眷属を使役する事は一時的に可能であってもこれほど長期に、しかも何の違和感も無く我を従わせると・・・)
「あの、それで答えの方は・・・」
アイリに考えを見透かされた様な気がして、本来するはずのない悪寒が身震いとなってラムゥトの心身を震わせた。
「素質はあるようですが、魔力があるとは言えない状態であります」
「ということは!鍛えればラムゥトさんに魔力を御馳走できるんですね!」
間違いではないとラムゥトは頷く。
(主は知識欲が凄まじい。直に魔力が使えてもおかしくはなかろう)
そうこうしている内に目的の村についた。
王国の首都の隣に位置する流通の要、兼生産施設の原動力を供給する王国の心臓部とも言えた。l
ミンゴとゴブリンであるプカードの複合魔獣が逃げ道として通ったらしく、富裕層以外の労働力はほぼ死にかけていた。
村にはいってすぐに教会が目についた。
治療を求める人もまばらでそれが、この村の状況を痛々しく物語っていた。
「おぉ~~ようこそ!雷の使徒とその主よ!」
教会から民をおしのけ現れたのは程よく肥えた初老の神父らしきエルフだった。
どうやらクエスト受理の噂で薬草の粉末を配達している事を耳にしたらしい。
「信神深き者には祝福があるものですなぁ~ハッハ!」
表情がどことなくぎこちなく目は笑っていなかった。
アイリを制して、ラムゥトが代弁する。
「それは実に良き事。しかして、其方はこの村の神父であるか」
「いやいや御見それしもうしたぁ~わたしは先代ハイエルフ神父・グゾンの息子、ハーフエルフのゾグンと申します」
先代が毒ガスにて死去したという話で、元より継ぐ予定ではなかったが、急遽ゾグンが協会をしきっているという事だ。
ゾグンは光物に目が無いらしく、しきりにアイリの指輪とラムゥトのコアを見つめていた。
「これは我の秘薬ぞ。民に大事に使うようにくばって頂きたい」
ラムゥトはゾグンに手を差し出した。
「ありがたや~ありがたや~」
ゾグンは懐にそそくさと秘薬をしまった。
「ささっお部屋を用意しておりますれば、体をおやすめくだされ」
数々の小説とアニメ、動画を見漁ったアイリのニートとしての直感が危機を伝えている。
(これは罠ダ゛ッ!)
ラムゥトにそう告げると怪訝そうにアイリを見つめながら、人差し指で自らの頭をぽりぽりとかいた。
案内されるままに屋内へ入ると、ゾグンは客室へとアイリを案内した。
扉をあけると野鳥の羽を集めた布団の間にスプリングを挟んだ豪華なベッドがポツりとあるだけで生活館は無かった。
短い時間に多くの事が起こりすぎた。
アイリはベッドに身を委ねる。
「ふわふわしてます~」
「それはそれはご苦労様」
手を重ねて何かを期待しているゾグンはアイリに手を伸ばす。
「キャァッー!」
「イヤイヤイヤ!どうか落ち着いて、失礼しました」
ゾグンはチップを貰えない事に腹を立てた。
「縁起でもねぇ。勘違いされたらどうすんだ、全く」
とんでもない客を抱えてしまったものだと神父のゾグンは頭を抱えていた。
ラムゥトは神父に熟成された酒を差し出し飲ませようとする。
「このお酒は何という物ですか?」
「イイちご」
とろんと蕩けるようなまろやかさが売りのイイちごは薄めて飲んでから、六時間は魔力の行使をしない様に厳しく指定されている。
過去に飲酒状態で運転していた者は更に、厳しく処罰される可能性があり、酒気帯び状態での魔力の行使はご法度とされていた。
由来は原料に苺が使われている事から、五粒あれば作れるということであった。
芳醇な甘みが、舌鼓を打たせる。
「ラムゥト殿!これはもうありませんか?」
有るには有るが、量が限られているので出す事を止めた。
「申し訳ない。イイちごは希少であるからして余り無いのだ」
「それってぇと・・・」
「金貨一枚でいい」
ゾグンは今後もよしなにと金貨二枚を渡そうとしたが、気持ちだけで十分だとラムゥトは金貨を三枚仕舞わせた。
ラムゥトは侘しい思いをするかもしれないが、へそくりの在処はこの教会にしようと心に決めた。
「ラムゥト殿だけにお話し致します。今季は不作に不作が続き、一粒王国銀貨二枚の大台に乗った苺が帝国の南部で取引されているそうですよ」
「では、これにて失礼致します」
銀貨を一枚残してラムゥトはアイリの元へと向かった。
天窓から澄み渡る空から日光が射しこみ、小鳥達の囀りが聞こえる。
アイリは両手の指を絡めて体を伸ばした。
「ん~~きもちぃいい~~」
欠伸がでないほど熟睡できたようで、肌の艶も垢に塗れているのにも関わらず美しかった。
ラムゥトは睡眠を必要としないので、セキュリティの変わりに扉の前でスクアッドをして一夜を明かした。
「昨夜はお楽しみのようでしたね」
ラムゥトは理解できないが不和を起こしたくないので会釈をして席に着いた。
ラムゥト用にと教会の側に徹夜で拵えたのが木製の腰掛けである。
バキッ――。
「すまぬ・・・我は体が体故、重過ぎてしまったようだ」
お詫びにとラムゥトは壊してしまった腰掛けを”チェンジ”の魔晶石を使い、
鉄製へと替えた。
魔晶石は魔石と異なり、魔石が自然界において持せいする事で周囲のマナを少しずつ吸収して魔力へと変換した物である。
魔力の質も様々であるが取り分けて”チェンジ”の魔晶石にはなり辛かった。
魔晶石は王国において貴重な物で大工房で一月に三個程見つけられるかどうかといったところだ。
ゾグンは礼を述べると、ラムゥトに朝食用のライ麦パンを多めに渡した。
ラムゥトはゾグンに見えぬよう、コアに収納する。
雇われの身である人族のメイド達はシスターがいないので代表を選べず、治療の対応にてんやわんやしていた。
「ラムゥト・・・さん?おはようございますムニュムニュ」
アイリが口を手で押さえながら瞼をこする。
「アイリ殿、おはようございます」
ラムゥトはコアから熱した絹布を手渡す。
「うわぁ・・・ふかふかぽかぽか~」
南東にあるべりーの名産地に生息する蟲の魔獣が産み出す糸でできた絹布は商業用品として富裕層むけに生産される肌着用のシルクで出来ている。
水に濡らし熱する事でとても心地よい質感になるので手拭きとしても重宝された。
「冒険者様でしょうか?昨日は大変お世話になりました」
「ありがとう!おねえちゃん!」
「はぇ~どえれぇ大きさの旦那じゃ~」
気色の良くなった村人達が大勢で二人に礼を言いに来たようだ。
「ラムゥトさん。私たちって冒険者なの?」
小さく頷くとラムゥトは村人達に栄養価の高い食材を配り始めた。
顔色が良くなったといっても、不作続き以前に貧困は変わらず、骨に身が僅かについた程度の人々からは生活の厳しさが見て取れたからだ。
こうなると教会の人達は贅沢をしているように感じるが、彼らが最低限の健康を保たなければならないのは病気の温床になってしまっては治療する施設が無くなるからなのだ。免疫を保てる程の栄養を摂取しておかなければ元もこもなく、背に腹は代えられぬという訳だ。
この旨を村人達も古くから伝えられているからわかってはいるのだが、時折理由を知らぬ者たちが協会は金があると勘違いを起こし義賊を気取ったり、純粋に盗賊行為をしてしまう事もあった。
ゾグンはラムゥトに相談があると呼び出した。
「地下の大工房にどうやら魔物が住み始めたらしく、あなた達のお力を貸しては頂けないでしょうか?教会の間での噂なので王国も真相はつかめていないとか」
(ついに来たぞッ!この話には罠がある間違いない!)
アイリはラムゥトの腰帯を引っ張ると、真相を突き止めるべく準備をしようと語り掛けた。
「魔物駆除の依頼を教会ギルドにだしてくだされ。受諾致す」
「さすがはかの冒険者様!すぐにしたく致しますのでお待ちください」
ゾグンは”一繋ぎの貝殻”を取り出し、何やら話しだすと、いくばくかして話終えた。
「話はつきましたので、どうぞこちらへ」
二人はゾグンについていくと教会の祭壇の蝋燭に火を灯して天秤の右側に金貨を置いた。
ゴゴゴッ――。
地面と祭壇が摩擦で削れる音が協会に響く。
ラムゥトは依代をゴーレムからコアに移し、近くにあった甲冑を依代とした。
「失礼ながら、この甲冑の代金を支払いたいのですが」
「餞別です。お使いください」
「申し訳ない」
ラムゥトとアイリは地下へと続く螺旋の階段を降り始めた。
0
あなたにおすすめの小説
チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
――自由を手に入れるために、なにがあっても金は稼ぎます――
金さえあれば人生はどうにでもなる――
そう信じている守銭奴、鏡谷知里(28)。
交通事故で死んだはずの彼が目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界。
しかもなぜか、規格外のチート魔力を手に入れていた。
だがその力は、本来存在してはいけないものだった。
知里の魔力は、封印されていた伝説の冒険者の魔力と重なったことで生まれた世界のバランスを崩す力。
その異常な魔力に目を付けたのは、この世界を裏から支配する存在――
「世界を束ねる管理者」
神にも等しい力を持つ彼らは、知里を危険視し始める。
巻き込まれたくない。
戦いたくもない。
知里が望むのはただ一つ。
金を稼いで楽して生きること。
しかし純粋すぎる仲間に振り回され、事件に巻き込まれ、気付けば世界の管理者と敵対する羽目に――。
守銭奴のチート魔力持ち冒険者 VS 世界を支配する管理者。
金のために生きる男が、望まぬまま世界の頂点と戦うことになる
巻き込まれ系異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
無能勇者の黙示録~勝手に召喚されて勝手に追放されたので勝手に旅に出ます~
枯井戸
ファンタジー
力も強くない、足も速くない、魔法も使えないし、頭も大してよくない、どこにでもいるちょっとオタク趣味の主人公・東雲真緒が白雉国に勇者として転生する。
同期の勇者はそれぞれ力が強かったり、魔法が使えたり、回復ができたりと各々の才能を開花させ頭角を現していくのだが、真緒に与えられた才能は異世界転生モノでよく見る〝ステータスオープン〟のみだった。
仲間には使えないと蔑まれ、ギルドには落第勇者の烙印を押され、現地人には殺害されかけ、挙句の果てに大事な人を亡くし、見ず知らずの土地の最底辺で生きていくことになった真緒だったが、彼女はまだ〝ステータスオープン〟の可能性に気づいていないだけだった。
─────────────
※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。
※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。
※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる