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結末②
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結末②
マイクside
俺は今までにどんなヤツだって倒してきた。俺のいうことを聞かないヤツ、チンピラ、同僚騎士、上司、魔物……果てには真竜まで。
"情けない"
そんな俺が今まで無敗の俺が、
「ふざけるな……ふざけるなぁぁ!」
ただ殺すだけでは気が済まない。跡形もなく切り刻んで魔物どもの餌にしてやる!
剣身が半分折れた大剣を握りしめ、
「圧殺だ!圧殺、圧殺、アッサツ、あっさつ!あっさつぅぅ!!」
上段に構えるとかつて真竜に土壇場で重傷を負わせた必殺の一撃を放つべく血流を高速回転させ身体能力を向上させた。さらに空気を最大限に取り込みマルタのように太い腕へ力を送り、隆起した筋肉で上着が破けちった。
「死ね!」
極意は「力」ーー人外クラスの筋力による圧倒的破壊の一撃。かつてはこの一撃で10メートルのクレーターができた。当たれば骨すらも残らないまさに圧殺の一撃を黒髪の男へ放とうとした。
「そんな隙だらけの技を当てたいなら大型の魔物相手の時にしな」
しかし視界にとらえたはずの敵はいつのまにか俺の懐にいて俺を見上げてニヤリと笑った。
ラルクside
まさかここまで思い通りに動いてくれるなんて……マイクの単細胞ぶりに
「へ、ヘクショイ!って言うのはくしゃみだけ?」
くしゃみが止まらなかった。ああ、鼻がむずむずする。ポケットから出した紙で鼻を拭き拭き。それを丸めてマイクへポーイ!
「圧殺だ!圧殺、圧殺、アッサツ、あっさつ!あっさつぅぅ!!」
と頭がおかしくなったのか「圧殺」を連呼するマイクへ鼻紙が飛んでいく。俺はその紙を追い越してマイクの筋肉が隆起したタイミングで懐へ飛び込んだ。
「そんな隙だらけの技を当てたいなら大型の魔物相手の時にしな」
と、ニコッと笑ってあげた。朗らかに。そして、
「はーい!金的一丁入りまーす!」
男の急所を
「はうっ!」
下から思いっきり蹴り上げてあげた。
「お、お前ェェ!!」
男の急所を蹴り上げられたマイクは股を両手でおさえて中腰になると、よっぽど痛かったのか青い顔で目を地走らせて俺を睨みつけた。
「ゆ、ゆる、ゆる、ゆるゆるゆる」
そして狂ったように俺を見たまま小刻みに震えてそう言ってきたのでなんか呪われそうだなと思って
「え?何?アンコールぅぅ?」
早めに成仏させてあげることにした。
「あ、アンコールっておれはそんなこ」
俺を睨みつけていたマイクは「アンコール」と聞くとピクッと反応し目を見開くと右手を前に突き出して横へフリフリと振った。
「はーい!それでは金的が二丁!」
しかしそんなもの俺には関係ない。
「ま、まっ、はうっ!」
容赦しないと俺は決めた。だから今の俺にマイクが何を言っても
「え?もっと?」
「ぞ、ぞんな"ごど」
「え?そこをもっと攻めてほしい?」
聞こえませーん。なーんにも聞こえませーん。
「だ、だがら」
「はーい!金的三丁入りまーす!」
3発目をお見舞いしてやった。
「や、ぐぅぅ!」
俺の金的を喰らったマイクの顔色は紫色に変わり股ではなく下腹部を両手で押さえて地面に両膝をついて口からは涎が絶え間なく垂れ落ちていた。そんなマイクを見た俺は、
(うわぁ……俺だったら絶対にされたくない攻撃だよなぁ)
と自分でしたことに引きつつマイクに同情した。しかし容赦しないと決めた俺は、
「はーい!金的が四丁!」
金的を続行。
「も、もうむぐふぅぅ!」
4発目を喰らったマイクは白目を向いた。
「はーい!金的がァァってめんどくせぇ!金的が恨めしやァァ!」
「ぐっ!……」
そして5発目を喰らったマイクは前のめりに倒れるとそのまま気を失った。
「ふぅぅぅ!いいことしたなぁ!」
一仕事終えた俺は額に滲んだ汗を袖で拭った。
使用人side
「さて、自己中な領主へ教育をするとしようか……まずは太マユにしてーっと」
股を両手で押さえたまま青い顔で倒れているマイク様に
「うーん……あ!おでこに目を書いて、それとほっぺに猫みたいな3本線の髭を描いて……ああ!まぶたに可愛いクッキリとした瞳と長いまつ毛を……ぶっ、くくく」
黒髪の少年が、
「口の周りに点々……っと。ぐっ、くくく……ブハッ!あははは!だめだ!面白すぎる!」
その顔へ羽根ペンにインクを吸わせて落書きを始めた。
「王国最強ってより」
そして落書きし終わったマイク様の顔を見て高らかに笑っていた。
「ただの最強の変態じゃねえか!最強の変態……ぷっ、あははは!」
黒髪、悪人のような顔、邪悪な笑み、身を包む黒いオーラ……、
「はー、さて。あとはロープで体をぐるぐる巻きにしてぇ、キツく縛ったら……よっ!木の枝に吊るしてぇ」
その姿は伝承によって伝えきく「悪魔」そのものだった。
「完成!最強の変態ミノムシ!あとは罰として三日間枝に吊るしたまま放置だな」
枝に吊るされ白目を剥くマイク様を見て微笑んだあと
「次はお前らだな」
私たち使用人に向かって笑った。悍ましく。その笑顔を見た私たちの体温は下がり皆が身震いした。
「どんな罰にしてやろうかなぁ」
あ、悪魔……。
マイクside
俺は今までにどんなヤツだって倒してきた。俺のいうことを聞かないヤツ、チンピラ、同僚騎士、上司、魔物……果てには真竜まで。
"情けない"
そんな俺が今まで無敗の俺が、
「ふざけるな……ふざけるなぁぁ!」
ただ殺すだけでは気が済まない。跡形もなく切り刻んで魔物どもの餌にしてやる!
剣身が半分折れた大剣を握りしめ、
「圧殺だ!圧殺、圧殺、アッサツ、あっさつ!あっさつぅぅ!!」
上段に構えるとかつて真竜に土壇場で重傷を負わせた必殺の一撃を放つべく血流を高速回転させ身体能力を向上させた。さらに空気を最大限に取り込みマルタのように太い腕へ力を送り、隆起した筋肉で上着が破けちった。
「死ね!」
極意は「力」ーー人外クラスの筋力による圧倒的破壊の一撃。かつてはこの一撃で10メートルのクレーターができた。当たれば骨すらも残らないまさに圧殺の一撃を黒髪の男へ放とうとした。
「そんな隙だらけの技を当てたいなら大型の魔物相手の時にしな」
しかし視界にとらえたはずの敵はいつのまにか俺の懐にいて俺を見上げてニヤリと笑った。
ラルクside
まさかここまで思い通りに動いてくれるなんて……マイクの単細胞ぶりに
「へ、ヘクショイ!って言うのはくしゃみだけ?」
くしゃみが止まらなかった。ああ、鼻がむずむずする。ポケットから出した紙で鼻を拭き拭き。それを丸めてマイクへポーイ!
「圧殺だ!圧殺、圧殺、アッサツ、あっさつ!あっさつぅぅ!!」
と頭がおかしくなったのか「圧殺」を連呼するマイクへ鼻紙が飛んでいく。俺はその紙を追い越してマイクの筋肉が隆起したタイミングで懐へ飛び込んだ。
「そんな隙だらけの技を当てたいなら大型の魔物相手の時にしな」
と、ニコッと笑ってあげた。朗らかに。そして、
「はーい!金的一丁入りまーす!」
男の急所を
「はうっ!」
下から思いっきり蹴り上げてあげた。
「お、お前ェェ!!」
男の急所を蹴り上げられたマイクは股を両手でおさえて中腰になると、よっぽど痛かったのか青い顔で目を地走らせて俺を睨みつけた。
「ゆ、ゆる、ゆる、ゆるゆるゆる」
そして狂ったように俺を見たまま小刻みに震えてそう言ってきたのでなんか呪われそうだなと思って
「え?何?アンコールぅぅ?」
早めに成仏させてあげることにした。
「あ、アンコールっておれはそんなこ」
俺を睨みつけていたマイクは「アンコール」と聞くとピクッと反応し目を見開くと右手を前に突き出して横へフリフリと振った。
「はーい!それでは金的が二丁!」
しかしそんなもの俺には関係ない。
「ま、まっ、はうっ!」
容赦しないと俺は決めた。だから今の俺にマイクが何を言っても
「え?もっと?」
「ぞ、ぞんな"ごど」
「え?そこをもっと攻めてほしい?」
聞こえませーん。なーんにも聞こえませーん。
「だ、だがら」
「はーい!金的三丁入りまーす!」
3発目をお見舞いしてやった。
「や、ぐぅぅ!」
俺の金的を喰らったマイクの顔色は紫色に変わり股ではなく下腹部を両手で押さえて地面に両膝をついて口からは涎が絶え間なく垂れ落ちていた。そんなマイクを見た俺は、
(うわぁ……俺だったら絶対にされたくない攻撃だよなぁ)
と自分でしたことに引きつつマイクに同情した。しかし容赦しないと決めた俺は、
「はーい!金的が四丁!」
金的を続行。
「も、もうむぐふぅぅ!」
4発目を喰らったマイクは白目を向いた。
「はーい!金的がァァってめんどくせぇ!金的が恨めしやァァ!」
「ぐっ!……」
そして5発目を喰らったマイクは前のめりに倒れるとそのまま気を失った。
「ふぅぅぅ!いいことしたなぁ!」
一仕事終えた俺は額に滲んだ汗を袖で拭った。
使用人side
「さて、自己中な領主へ教育をするとしようか……まずは太マユにしてーっと」
股を両手で押さえたまま青い顔で倒れているマイク様に
「うーん……あ!おでこに目を書いて、それとほっぺに猫みたいな3本線の髭を描いて……ああ!まぶたに可愛いクッキリとした瞳と長いまつ毛を……ぶっ、くくく」
黒髪の少年が、
「口の周りに点々……っと。ぐっ、くくく……ブハッ!あははは!だめだ!面白すぎる!」
その顔へ羽根ペンにインクを吸わせて落書きを始めた。
「王国最強ってより」
そして落書きし終わったマイク様の顔を見て高らかに笑っていた。
「ただの最強の変態じゃねえか!最強の変態……ぷっ、あははは!」
黒髪、悪人のような顔、邪悪な笑み、身を包む黒いオーラ……、
「はー、さて。あとはロープで体をぐるぐる巻きにしてぇ、キツく縛ったら……よっ!木の枝に吊るしてぇ」
その姿は伝承によって伝えきく「悪魔」そのものだった。
「完成!最強の変態ミノムシ!あとは罰として三日間枝に吊るしたまま放置だな」
枝に吊るされ白目を剥くマイク様を見て微笑んだあと
「次はお前らだな」
私たち使用人に向かって笑った。悍ましく。その笑顔を見た私たちの体温は下がり皆が身震いした。
「どんな罰にしてやろうかなぁ」
あ、悪魔……。
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