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今後のこと……出発
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「マーク王国の北に位置する「ヨハネス帝国」、「アーク」最大国家「聖国セリス」、その隣、「ルンブルク王国」、そして、魔王の根城「東国ヤリス」」
テーブルの上に世界地図が広げられ、国王が説明していく。
「魔人は3体。ヨハネス帝国を支配する3の魔人、聖国セリスを支配する2の魔人、ルンブルク王国を支配する1の魔人。数字はそれぞれ確認された順となっている。魔人については……」
国王が魔人について説明しようとするとチェンが挙手する。
「国王よりも奴らと1番戦った経験のあるわしが語ろう」
「そうだったな。チェンは東国ヤリスの出身だったな」
「はい」
「では、任せた」
国王は椅子に腰掛け、紅茶を一口。
「では、まずは、魔王について。魔物を生み出す能力、桁外れの膂力、魔力、知力……ヤリスにいた時に生まれたばかりの魔王を見たことがあるが、魔法一撃で都市を壊滅させる魔法力。それに魔物と言う生命をほぼ無限に生み出し続け、世界のどこだろうと自由に移動のできる空間移動も使える。それにまだ実力の底を見せたことがない……神が相手だと思ったほうがいいだろうな」
全員が魔王を見たことがあり、その実力を目の当たりにしている。会議場が重い空気に支配される。
「そして1の魔人は、あまり表に出てこないから情報がない。噂程度では、手をかざした途端に街1つを魔法によって住民ごと押し潰したとか、戦うのは好きだが、強い相手としかやらない。めんどくさがり。寝ることが好き……事実としては、ルンブルク王国を壊滅させてからは1度も王国領から出てきていないってことは確かじゃな」
チェンは1度椅子へと腰掛け、持参した薬茶を飲む。
(緑茶みたいだな……)
日向はチェンのお茶を見て、日本を思い出す。
「2の魔人は、人型の魔物で知能が高く、人語も喋る。とにかく人を切り裂くのが大好きなイかれた奴じゃ。名は「リーパー(切り裂く者)」。170くらいの身長、身体は硬く、半端な物理、魔法だと全て弾き返す。今のここにいるメンバーでも奴には擦り傷しか付けることはできんだろうな。聖国の3勇者を1人で壊滅させた」
(魔人達はそれぞれ独自の闇魔法を使うと国王が教えてくれたが、闇魔法で押しつぶすってことは重力を操ると言うこと?……)
チェンの話は続く。
「3の魔人、名を「ナイトメア」と自分から名乗った。奴が現れた瞬間に仲間達が発狂し、仲間同士で殺し合いを始めた。何か魔法を使ったようなそぶりは見せなかったが、体の周りに闇の魔力を纏っていた。推測だが、精神系の魔法を使うのではないかと思う。姿は、2度見たが、2度とも姿が変わっていたので、外見からは分からん。しかし、魔力や存在感は魔王に近い感じがするから、近くに行けばよくわかる」
そこでチェンの説明が終わる。
「みんなチェンの言った通りだ。付け加えると魔人達は仲が悪く、協力するようなことはまずない。聖国をどちらが支配するかでリーパーとナイトメアが殺し合いをしたことがあると聖国からの避難者が教えてくれた。今でもたまに争ったりしているらしい」
国王は話す。
「そして、マーク王国は現在、3の魔人と2の魔人の勢力に囲まれている。その中で積極的に軍勢を送り込んでくるのは3の魔人。2の魔人の軍勢が進行してきたことは今の所はない。」
国王は1つの場所を指差す。
「それを考えると戦力的に見ても、おそらく3の魔人は定期的に攻めてくる分、手勢は少ないはず。まずは、3の魔人を叩くのが確実だと思うが……みなは、どうだ?」
国王はみんなに意見を求める。
「私も国王の意見に賛成です。3の魔人はずる賢いと聞くので、2の魔人の方を先に攻めた時に、チャンスと思い、私達と2の魔人が戦っているところを狙って何か仕掛けてくる可能性もあります」
「その可能性はあるじゃろうな」
「日向殿はどう思う」
国王は日向に問う。
日向は地図を見て、何かを考え込見ながら答える。
「僕もそれがベストだと思います。ネイサンさん。お願いしていた例の物は完成していますか?」
日向はテーブルに突っ伏して眠るネイサンの肩を揺さぶり起こして聞く。
「ん?ああ。大量にできているぞ。それとほれ!」
ネイサンはポケットからブレスレットを取り出す。
「そうです!よかったぁ!」
日向は渡された白のブレスレットをつける。
「これは、身につけている人が魔力を流すと王都の周りを取り囲んでいる結界と同じものが装着者の周りに発生させる魔法陣の書かれたアクセサリーです。名称は、携帯型対魔防御結界「イージス」です」
「そんなすごいものを用意してもらっていたんですね!」
「あと何個かお願いしているものがあるので、旅立ちの時までには、完成させてくれると思います」
「さすが日向殿だ!」
薬茶を飲み終えたチェンが喋り出す。
「それで?いつ旅立つんだ?」
チェンは日向に問う。
「パーティーの連係、各々の実力アップ、お願いしている装備の完成、魔人達の動きなどを加味して、1ヶ月後がベストだと思います」
日向は言う。
日向の答えに反対する者はなく、全員が一致して話し合いは終わった。
そこから1ヶ月、日向、リナ、エミは、初めはぎこちなかった日向とエミの間をリナが取り持ち、徐々に仲を深めていき、3人でのフォーメーションや互いの戦い方を相談し合うなど、切磋琢磨し合い、実力を伸ばしていった。
そして、3人は、ヨハネス帝国を目指して、旅立つ。
テーブルの上に世界地図が広げられ、国王が説明していく。
「魔人は3体。ヨハネス帝国を支配する3の魔人、聖国セリスを支配する2の魔人、ルンブルク王国を支配する1の魔人。数字はそれぞれ確認された順となっている。魔人については……」
国王が魔人について説明しようとするとチェンが挙手する。
「国王よりも奴らと1番戦った経験のあるわしが語ろう」
「そうだったな。チェンは東国ヤリスの出身だったな」
「はい」
「では、任せた」
国王は椅子に腰掛け、紅茶を一口。
「では、まずは、魔王について。魔物を生み出す能力、桁外れの膂力、魔力、知力……ヤリスにいた時に生まれたばかりの魔王を見たことがあるが、魔法一撃で都市を壊滅させる魔法力。それに魔物と言う生命をほぼ無限に生み出し続け、世界のどこだろうと自由に移動のできる空間移動も使える。それにまだ実力の底を見せたことがない……神が相手だと思ったほうがいいだろうな」
全員が魔王を見たことがあり、その実力を目の当たりにしている。会議場が重い空気に支配される。
「そして1の魔人は、あまり表に出てこないから情報がない。噂程度では、手をかざした途端に街1つを魔法によって住民ごと押し潰したとか、戦うのは好きだが、強い相手としかやらない。めんどくさがり。寝ることが好き……事実としては、ルンブルク王国を壊滅させてからは1度も王国領から出てきていないってことは確かじゃな」
チェンは1度椅子へと腰掛け、持参した薬茶を飲む。
(緑茶みたいだな……)
日向はチェンのお茶を見て、日本を思い出す。
「2の魔人は、人型の魔物で知能が高く、人語も喋る。とにかく人を切り裂くのが大好きなイかれた奴じゃ。名は「リーパー(切り裂く者)」。170くらいの身長、身体は硬く、半端な物理、魔法だと全て弾き返す。今のここにいるメンバーでも奴には擦り傷しか付けることはできんだろうな。聖国の3勇者を1人で壊滅させた」
(魔人達はそれぞれ独自の闇魔法を使うと国王が教えてくれたが、闇魔法で押しつぶすってことは重力を操ると言うこと?……)
チェンの話は続く。
「3の魔人、名を「ナイトメア」と自分から名乗った。奴が現れた瞬間に仲間達が発狂し、仲間同士で殺し合いを始めた。何か魔法を使ったようなそぶりは見せなかったが、体の周りに闇の魔力を纏っていた。推測だが、精神系の魔法を使うのではないかと思う。姿は、2度見たが、2度とも姿が変わっていたので、外見からは分からん。しかし、魔力や存在感は魔王に近い感じがするから、近くに行けばよくわかる」
そこでチェンの説明が終わる。
「みんなチェンの言った通りだ。付け加えると魔人達は仲が悪く、協力するようなことはまずない。聖国をどちらが支配するかでリーパーとナイトメアが殺し合いをしたことがあると聖国からの避難者が教えてくれた。今でもたまに争ったりしているらしい」
国王は話す。
「そして、マーク王国は現在、3の魔人と2の魔人の勢力に囲まれている。その中で積極的に軍勢を送り込んでくるのは3の魔人。2の魔人の軍勢が進行してきたことは今の所はない。」
国王は1つの場所を指差す。
「それを考えると戦力的に見ても、おそらく3の魔人は定期的に攻めてくる分、手勢は少ないはず。まずは、3の魔人を叩くのが確実だと思うが……みなは、どうだ?」
国王はみんなに意見を求める。
「私も国王の意見に賛成です。3の魔人はずる賢いと聞くので、2の魔人の方を先に攻めた時に、チャンスと思い、私達と2の魔人が戦っているところを狙って何か仕掛けてくる可能性もあります」
「その可能性はあるじゃろうな」
「日向殿はどう思う」
国王は日向に問う。
日向は地図を見て、何かを考え込見ながら答える。
「僕もそれがベストだと思います。ネイサンさん。お願いしていた例の物は完成していますか?」
日向はテーブルに突っ伏して眠るネイサンの肩を揺さぶり起こして聞く。
「ん?ああ。大量にできているぞ。それとほれ!」
ネイサンはポケットからブレスレットを取り出す。
「そうです!よかったぁ!」
日向は渡された白のブレスレットをつける。
「これは、身につけている人が魔力を流すと王都の周りを取り囲んでいる結界と同じものが装着者の周りに発生させる魔法陣の書かれたアクセサリーです。名称は、携帯型対魔防御結界「イージス」です」
「そんなすごいものを用意してもらっていたんですね!」
「あと何個かお願いしているものがあるので、旅立ちの時までには、完成させてくれると思います」
「さすが日向殿だ!」
薬茶を飲み終えたチェンが喋り出す。
「それで?いつ旅立つんだ?」
チェンは日向に問う。
「パーティーの連係、各々の実力アップ、お願いしている装備の完成、魔人達の動きなどを加味して、1ヶ月後がベストだと思います」
日向は言う。
日向の答えに反対する者はなく、全員が一致して話し合いは終わった。
そこから1ヶ月、日向、リナ、エミは、初めはぎこちなかった日向とエミの間をリナが取り持ち、徐々に仲を深めていき、3人でのフォーメーションや互いの戦い方を相談し合うなど、切磋琢磨し合い、実力を伸ばしていった。
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