義弟に迫られてます〜制御不能な本気の恋〜

さくしゃ

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義姉弟②

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小学5年生の夏休み直前。

 来週から夏休みだと言う事もあり、ウキウキ気分で学校から帰宅しました。

「ただい……」

 しかし、ドアを開けて家に入った瞬間、嫌な予感がしました。空気とでも言うのでしょうか……どこかいつもと違う雰囲気。

「お母さん?」

 私は妙な胸騒ぎを覚えつつ、いつもなら直行する洗面所を通り過ぎてリビングへ。

「おか……」

 ドアを開いた先には誰も居なくてあったのは、母が畳んだと思しき洗濯物。と、その上に一枚の紙。

"疲れました"

 ただ一言……それだけが書かれていました。

「……!」

 気がついたら走っていました。

「お母さん、お母さん!」

 当てもなく。ただ、母と一緒に行った場所を一つ一つ探しました。

「お母さん!!」

 しかし、どこにも母は居ませんでした。

 どうして……なんで……

 何の予兆もなく急に居なくなった母の思いが理解できず焦りばかりが心に募りました。

 焦りは次第に心を埋め尽くし、不安に支配されました。

 そんな時……

「お父さん!!」

 近所にある神社に直人が慌てて走ってきました。

 汗を流し、肩で息をし、膝は擦りむいたのか血が流れていました。

「なおくん!」
「もえちゃん!」

 なぜ神社に慌てて直人が来たのかはわかりませんでしたが、頼れる存在に少し心が軽くなりました。

「お母さん見なかった!」
「お父さん見なかった!」

 私達は同時に聞きました。

 大声が重なり、はじめは何を言ってるのかわかりませんでしたが、次第に聞かれた内容を思い出し理解しました。

 互いの片親が居なくなった。

 いや、既に心のどこかでは分かっていたのかも知れません。

 母は家事が苦手で、料理を作ろうとするとボヤ騒ぎを起こしたり、買い物に行くと食材ではなくて欲しくなった服を買って帰ってきたりする人だったので、家事は全て私がこなしていました。

「ありがとう」

 はじめは褒められる事が嬉しくて張り切っていました。

 しかし、その言葉は次第に「ありがとう、ごめんね」と変わっていき、出ていく直前は「ごめんなさい、こんなお母さんで」と申し訳なさそうに俯いていました。

 母は戻ってこない。

 直人も私と同じ事を悟ったのか2人で膝をついて泣きました。

 その後、私と直人はそれぞれの家へと戻り、私の母と直人の父は警察が探す事になりました。
 
 2人の行方に関する情報はほとんど見つからず、捜索は打ち切り。

 しかし、捜索の中で、警察から2人が不倫関係にあった事を知りました。
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