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第三話 冒険者ギルド
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ハラールさんに続いて建物内へと向かう。
まあなんというか……冒険者ギルドは割とイメージそのままだった。
幾つものカウンターがあり、そこにはとてもカタギとは思えなさそうな人達こと冒険者であろう人々がちょいちょい並んでいる。きっと多くの冒険者たちはまだ依頼をこなしている最中なのだろう。そしてカウンターの横には奥に続く通路。これはきっと恐らくだが訓練場やら手に入れた獲物やらを解体する場所に続いているのだろう。
更に、建物に併設するように酒場というか食事処があった。バーカウンターのようなものと机が幾つも。
時間帯的にはもっと空いていていいはずだが、昼間から飲んだくれているのが何人もいる。
一体全体どーなっているのだまったく。働かざるもの食うべからずだぞ。
そう思っているとハラールさんが解説を始めてくれた。何だかんだ教えてくれる、ありがたい人だ。私は素直に話を聞くことにした。
「ここが冒険者ギルドだ。冒険者は基本的にここでの行動が基本になる。朝も夕もここで依頼を受けたり報酬を得たり訓練をしたり獲物を持ち寄ったり。まあそういうところだ」
「なるほど」
そう返事をしながらも私はついついキョロキョロしてしまう。
「依頼は受付で受けたり、あっちの壁に貼ってあるものを受付に申請したりする。だがまず今日は登録だな。新規は一番右」
「分かりました」
私はてくてくと一番右の受付へと向かった。さてさてテンプレのかわいこちゃんは……いない。
でもムキムキマッチョのおじさんもいない。
というか、誰もいなかった。
えっ……どうしようこれ。どうすればいいの?
私は焦る。あせあせ。きょろきょろ。
そんなことをしていると、少し遠くで受付をしていた細目の人が私に気付いた。
「なんや、エルフの別嬪さんがこないなとこに何の用や?そこはご新規さんの受付やで?」
「あ、えっと、そのご新規さんなので、登録をしに……」
「あらま、そやったんか。なら受付したるわー。皆、ちょっと待っててな」
そういうと細目の受付さんは立ち上がってこちらに来ようとした。
しかし元々並んでいた冒険者達はご不満の様子だ。
「おいおいそりゃーねーだろガーリーちゃんよお。俺達ゃガーリーちゃんが受付してくれるのを楽しみに並んでたんだぜぇ?」
「なにゆーてんねん!ご新規さんを大事にせんかったらこんなギルドすぐに閑古鳥鳴くで。カンコカンコやで」
あれ閑古鳥ってそーやって鳴くの?知らなかった~
私がそんなことをぼけーっと考えているうちに、細目の受付さんことガーリーさんは、私の向かいの席に座った。
ガーリーさんの髪は赤茶色のベリーショート。瞳も同じ色をしている。細目で細身ですらりとしているが身長は150センチもないだろう。服装もこのギルドは特に制服などもないのか、草木で染めたような萌黄色のシャツに、オーバーオールを着ていた。ゆったりはしていても、腰に巻き付けた職人が持っているような道具をぶら下げる大きなベルトが、かなり腰をぎゅっと締めているようで、ウエストが凄くくびれているのが分かった。一瞬見ると男の子のようにも見えるが、その細い腰と顔のつくりから間違いなく彼女が女性であることを示していた。もっともちんちくりんの中学生の元気っ娘のようにも感じられたが。ただこちらの人種や種族が分からないので、もしかしたら成人しているかもしれないし、あるいは文化的に15歳くらいから仕事をしているのかもしれない。文化が全く分からないので迂闊なことは言わないようにしようと思う私だった。
「とゆーわけで別嬪さんの受付はこの町一番の受付嬢のガーリーちゃんが担当するさかい、よろしゅうな」
「はいこちらこそ」
「何が一番だよ。一人しかいねーじゃねーか」
可愛く自己紹介をしていたガーリーさんは確かに、受付内に一人しかいない女性だった。そのことを指摘してきた冒険者をガーリーさんは睨む。
「ほーん、なら今度からあんたの依頼料キッツいのにしたるわー」
「お、おい、そりゃあねーだろ」
「受付嬢に逆らったら後が怖いで?」
「す、すんませんっした!」
「よーし素直に謝れる人は嫌いやないで。今度から気ぃ付けや」
「ういっす……」
おお怖い怖い。彼女は流石というか、強面の冒険者達にも一歩も引かずに交渉出来る立派なギルドの受付嬢なのだと分かった。これは信頼出来そうだ。
同時に私も彼女に手玉に取られないように気を付けないと。もっとも今の私はおじさんではなく美少女なのだ。可愛い笑顔を武器にすれば、そこまで手玉に取られることもあるまい。いやまさか女の嫉妬とかいうものもあるのか。どうなんだろうか。
私が余計なことを考えているうちに、ガーリーさんはくるりと私達の方へと向き直す。
「で、エルフの別嬪さんはご新規さんっちゅーことやから登録でええ?」
「はい。それでお願いします」
「そっちのおっさんも一緒か?」
「いや、俺は彼女の案内で来ただけだ。登録は彼女一人さ」
「そか。で別嬪さん、字ぃ書ける?」
「た、多分……」
日本語は書けるが、それがこちらでどう作用されるか分からない。
「なんやそれ。よー分からんけど、まあ書けんかったらこのガーリーちゃんが代筆したるさかい。じゃこれに名前と特技書いて」
一枚の金属を渡される。ハラールさんの持っていた身分証と同じようなものだったが、この金属に何をどう書けと?
横に置かれた羽根ペンにインクを浸けて、とりあえず書いてみる。名前をエリィ、と。日本語で書こうとしたが勝手にこちらの文字に変換されてホッとする。
≪スキル【言語理解】のレベルが3になりました≫
そして特技だ。何を書けばよいのだろうか。
「あの、特技って」
「自分がどういう風に戦うか。あるいは集団になった時に何が出来るか。斥候が出来るとか遠目が使えるとか料理が得意とか。エルフさんなら魔法とか弓とか、森での食料確保とか得意なんちゃうの?」
「なるほど」
「あ、でもスキルとかは出来るだけ秘密にしとき。珍しいの知られたりすると良くも悪くも人気者やさかいな」
「うーん……じゃあこれで」
「えっと、『剣』と『魔法?』か。ってかなんで疑問形やねん!」
「いやぁ概念はなんとなく知ってるんですけど実際に発動したことがなくて……実践的なことを教えて欲しいのですが」
「そんなんはウチの担当とちゃうわ。資料室が奥にあるから自分で読み。今度鍵貸したるわ」
「ありがとうございます」
「しっかしけったいなエルフさんやな。魔法は使ったことがない、弓やのーて剣を使う。変わっとるのぉ」
「そうですかね」
「まあこんな人里に出てきて冒険者登録しにきてる時点で相当な変わりもんやけどな」
「あ、あはは……」
私はあいまいに笑うしかない。こういうところでサラリーマンスキルが生きるというものだ。
「よし、じゃエリィちゃん指出して」
ガーリーさんの手には刃物が。
「えっ、なにするんですか」
「あー、血を登録すんねん。血をこの身分証に垂らすことによって、その血の人以外は使えんようにするんよ」
「それって血じゃないと」
「まあ痛くないようにするから。ほれほれ」
仕方なく手を出して、さっと指に一本筋を入れられる。じわりと滲んだ血を身分証に擦り付けると、その赤い血がすっと身分証にしみこんでいった。
当たり前かもしれないが、この世界のエルフは赤い血らしい。
貴族とか亜人は青い血、とかそういうことがなくて、ある意味当たり前の状態で、少しほっとした。
そしてその私の血がしみ込んだ身分証を、もう一枚の金属に触れさせて、私が書いていたものを戻してきた。
「ほい、これで身分証の完成や。失くしたら再発行は出来るけどお金結構かかるから気ぃつけんとあかんで。それに指もっかい切らなあかんしな」
「それは遠慮したいですね」
「あと規約ってほどでもないけど、まあ誰かに危害を加えたり、盗んだり騙したりとかの悪いことせんかったら基本的には問題ないで。あとはまあ冒険者なりの暗黙の了解みたいなもんもあるけど、そういうのは実際に色々依頼とか受けたりしてたら分かってくるやろ」
「はい」
「で、今日はどないする?早速依頼でも受けてく?」
「いえ、例の資料室に入らせて欲しいのですが」
「ええで。じゃ一緒にいこか。本って貴重やさかい職員の立ち合いがいんねん。冒険者に任せとくと破いたり持ってかれて売られたりされかねんしな」
「それは……」
「じゃ鍵取ってくるわ」
そういうとガーリーさんは奥に向かった。
「じゃあ俺はこの辺で」
「ハラールさん、ここまでありがとうございました」
「いやいや。どうせすぐに晩飯さ。宿で待ってるから、遅くならないうちに帰ってこいよ」
「はい」
とりあえずは順調というべきか。
今のところ変な人には絡まれていないし。ありがたいことだ。
もっとも、私のこの見た目なのか恰好なのか、とにかく色々な人にジロジロと見られている気がする。
原因はエルフか、それとも別嬪さんだからか。
おじさんの頃にはろくすっぽ感じたことのない視線がぎらぎらとじりじりと私にまとわりつく。
これはなんというか……気持ちよくもあるが、気持ち悪さも感じる。
残念ながらまだ、ちやほやされているとはいいがたい。
それよりもむしろ、例えるなら体内に埋め込んだ異物が安全かどうか、経過を見ながら確かめているような感じだ。
早く私もこの町に、冒険者という職業に、馴染んでいきたいと思う。
まあなんというか……冒険者ギルドは割とイメージそのままだった。
幾つものカウンターがあり、そこにはとてもカタギとは思えなさそうな人達こと冒険者であろう人々がちょいちょい並んでいる。きっと多くの冒険者たちはまだ依頼をこなしている最中なのだろう。そしてカウンターの横には奥に続く通路。これはきっと恐らくだが訓練場やら手に入れた獲物やらを解体する場所に続いているのだろう。
更に、建物に併設するように酒場というか食事処があった。バーカウンターのようなものと机が幾つも。
時間帯的にはもっと空いていていいはずだが、昼間から飲んだくれているのが何人もいる。
一体全体どーなっているのだまったく。働かざるもの食うべからずだぞ。
そう思っているとハラールさんが解説を始めてくれた。何だかんだ教えてくれる、ありがたい人だ。私は素直に話を聞くことにした。
「ここが冒険者ギルドだ。冒険者は基本的にここでの行動が基本になる。朝も夕もここで依頼を受けたり報酬を得たり訓練をしたり獲物を持ち寄ったり。まあそういうところだ」
「なるほど」
そう返事をしながらも私はついついキョロキョロしてしまう。
「依頼は受付で受けたり、あっちの壁に貼ってあるものを受付に申請したりする。だがまず今日は登録だな。新規は一番右」
「分かりました」
私はてくてくと一番右の受付へと向かった。さてさてテンプレのかわいこちゃんは……いない。
でもムキムキマッチョのおじさんもいない。
というか、誰もいなかった。
えっ……どうしようこれ。どうすればいいの?
私は焦る。あせあせ。きょろきょろ。
そんなことをしていると、少し遠くで受付をしていた細目の人が私に気付いた。
「なんや、エルフの別嬪さんがこないなとこに何の用や?そこはご新規さんの受付やで?」
「あ、えっと、そのご新規さんなので、登録をしに……」
「あらま、そやったんか。なら受付したるわー。皆、ちょっと待っててな」
そういうと細目の受付さんは立ち上がってこちらに来ようとした。
しかし元々並んでいた冒険者達はご不満の様子だ。
「おいおいそりゃーねーだろガーリーちゃんよお。俺達ゃガーリーちゃんが受付してくれるのを楽しみに並んでたんだぜぇ?」
「なにゆーてんねん!ご新規さんを大事にせんかったらこんなギルドすぐに閑古鳥鳴くで。カンコカンコやで」
あれ閑古鳥ってそーやって鳴くの?知らなかった~
私がそんなことをぼけーっと考えているうちに、細目の受付さんことガーリーさんは、私の向かいの席に座った。
ガーリーさんの髪は赤茶色のベリーショート。瞳も同じ色をしている。細目で細身ですらりとしているが身長は150センチもないだろう。服装もこのギルドは特に制服などもないのか、草木で染めたような萌黄色のシャツに、オーバーオールを着ていた。ゆったりはしていても、腰に巻き付けた職人が持っているような道具をぶら下げる大きなベルトが、かなり腰をぎゅっと締めているようで、ウエストが凄くくびれているのが分かった。一瞬見ると男の子のようにも見えるが、その細い腰と顔のつくりから間違いなく彼女が女性であることを示していた。もっともちんちくりんの中学生の元気っ娘のようにも感じられたが。ただこちらの人種や種族が分からないので、もしかしたら成人しているかもしれないし、あるいは文化的に15歳くらいから仕事をしているのかもしれない。文化が全く分からないので迂闊なことは言わないようにしようと思う私だった。
「とゆーわけで別嬪さんの受付はこの町一番の受付嬢のガーリーちゃんが担当するさかい、よろしゅうな」
「はいこちらこそ」
「何が一番だよ。一人しかいねーじゃねーか」
可愛く自己紹介をしていたガーリーさんは確かに、受付内に一人しかいない女性だった。そのことを指摘してきた冒険者をガーリーさんは睨む。
「ほーん、なら今度からあんたの依頼料キッツいのにしたるわー」
「お、おい、そりゃあねーだろ」
「受付嬢に逆らったら後が怖いで?」
「す、すんませんっした!」
「よーし素直に謝れる人は嫌いやないで。今度から気ぃ付けや」
「ういっす……」
おお怖い怖い。彼女は流石というか、強面の冒険者達にも一歩も引かずに交渉出来る立派なギルドの受付嬢なのだと分かった。これは信頼出来そうだ。
同時に私も彼女に手玉に取られないように気を付けないと。もっとも今の私はおじさんではなく美少女なのだ。可愛い笑顔を武器にすれば、そこまで手玉に取られることもあるまい。いやまさか女の嫉妬とかいうものもあるのか。どうなんだろうか。
私が余計なことを考えているうちに、ガーリーさんはくるりと私達の方へと向き直す。
「で、エルフの別嬪さんはご新規さんっちゅーことやから登録でええ?」
「はい。それでお願いします」
「そっちのおっさんも一緒か?」
「いや、俺は彼女の案内で来ただけだ。登録は彼女一人さ」
「そか。で別嬪さん、字ぃ書ける?」
「た、多分……」
日本語は書けるが、それがこちらでどう作用されるか分からない。
「なんやそれ。よー分からんけど、まあ書けんかったらこのガーリーちゃんが代筆したるさかい。じゃこれに名前と特技書いて」
一枚の金属を渡される。ハラールさんの持っていた身分証と同じようなものだったが、この金属に何をどう書けと?
横に置かれた羽根ペンにインクを浸けて、とりあえず書いてみる。名前をエリィ、と。日本語で書こうとしたが勝手にこちらの文字に変換されてホッとする。
≪スキル【言語理解】のレベルが3になりました≫
そして特技だ。何を書けばよいのだろうか。
「あの、特技って」
「自分がどういう風に戦うか。あるいは集団になった時に何が出来るか。斥候が出来るとか遠目が使えるとか料理が得意とか。エルフさんなら魔法とか弓とか、森での食料確保とか得意なんちゃうの?」
「なるほど」
「あ、でもスキルとかは出来るだけ秘密にしとき。珍しいの知られたりすると良くも悪くも人気者やさかいな」
「うーん……じゃあこれで」
「えっと、『剣』と『魔法?』か。ってかなんで疑問形やねん!」
「いやぁ概念はなんとなく知ってるんですけど実際に発動したことがなくて……実践的なことを教えて欲しいのですが」
「そんなんはウチの担当とちゃうわ。資料室が奥にあるから自分で読み。今度鍵貸したるわ」
「ありがとうございます」
「しっかしけったいなエルフさんやな。魔法は使ったことがない、弓やのーて剣を使う。変わっとるのぉ」
「そうですかね」
「まあこんな人里に出てきて冒険者登録しにきてる時点で相当な変わりもんやけどな」
「あ、あはは……」
私はあいまいに笑うしかない。こういうところでサラリーマンスキルが生きるというものだ。
「よし、じゃエリィちゃん指出して」
ガーリーさんの手には刃物が。
「えっ、なにするんですか」
「あー、血を登録すんねん。血をこの身分証に垂らすことによって、その血の人以外は使えんようにするんよ」
「それって血じゃないと」
「まあ痛くないようにするから。ほれほれ」
仕方なく手を出して、さっと指に一本筋を入れられる。じわりと滲んだ血を身分証に擦り付けると、その赤い血がすっと身分証にしみこんでいった。
当たり前かもしれないが、この世界のエルフは赤い血らしい。
貴族とか亜人は青い血、とかそういうことがなくて、ある意味当たり前の状態で、少しほっとした。
そしてその私の血がしみ込んだ身分証を、もう一枚の金属に触れさせて、私が書いていたものを戻してきた。
「ほい、これで身分証の完成や。失くしたら再発行は出来るけどお金結構かかるから気ぃつけんとあかんで。それに指もっかい切らなあかんしな」
「それは遠慮したいですね」
「あと規約ってほどでもないけど、まあ誰かに危害を加えたり、盗んだり騙したりとかの悪いことせんかったら基本的には問題ないで。あとはまあ冒険者なりの暗黙の了解みたいなもんもあるけど、そういうのは実際に色々依頼とか受けたりしてたら分かってくるやろ」
「はい」
「で、今日はどないする?早速依頼でも受けてく?」
「いえ、例の資料室に入らせて欲しいのですが」
「ええで。じゃ一緒にいこか。本って貴重やさかい職員の立ち合いがいんねん。冒険者に任せとくと破いたり持ってかれて売られたりされかねんしな」
「それは……」
「じゃ鍵取ってくるわ」
そういうとガーリーさんは奥に向かった。
「じゃあ俺はこの辺で」
「ハラールさん、ここまでありがとうございました」
「いやいや。どうせすぐに晩飯さ。宿で待ってるから、遅くならないうちに帰ってこいよ」
「はい」
とりあえずは順調というべきか。
今のところ変な人には絡まれていないし。ありがたいことだ。
もっとも、私のこの見た目なのか恰好なのか、とにかく色々な人にジロジロと見られている気がする。
原因はエルフか、それとも別嬪さんだからか。
おじさんの頃にはろくすっぽ感じたことのない視線がぎらぎらとじりじりと私にまとわりつく。
これはなんというか……気持ちよくもあるが、気持ち悪さも感じる。
残念ながらまだ、ちやほやされているとはいいがたい。
それよりもむしろ、例えるなら体内に埋め込んだ異物が安全かどうか、経過を見ながら確かめているような感じだ。
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