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旅の途中
「え?あれ?こっちじゃないっけ?」
「セーラ、それ、逆……」
「あれ?」
「もしかしてセーラって方向音痴?」
「そういえば前世でもよく迷子になっとったな」
「うっ………」
<大丈夫だよ。怜くん私達が案内するから>
<方向音痴なんて可愛いな~れいれいは>
「……………申し訳ないです」
「俺らもいるから大丈夫だよ。皆で精霊の森に行って、人間になって幸せになろう」
「うん。ありがとうローズ」
「じゃあお礼としてセーラからキスして?」
「調子乗っとるやないでローズ。やらんでええからなセーラ」
「…………………」
チュッ
「これで我慢して////」
セーラはローズの頬にキスをしてローズ達から離れた。妖精組3人とルクスは不満そうにローズを見ていた。一方ローズは勝ち誇ったような顔していたそして
「ん?皆、どうかした?」
その事に気づかないセーラだった
それから何日も何日も歩いてやっと精霊の森付近の村にやってきたしかし
「この村に知らない人間を入れる訳には行きません!」
「そこをなんとかお願いします。精霊の森に行きたいんです」
「ダメです。妖精様はよろしいですが人間である御三方はこの神聖な村に入らせる訳には行きません」
<怜くんは私たちの契約者よ>
<れいれいを入れさせてよ>
<この先に大切な用があるの!>
「…………………」
村人達は顔を見合せた
「森に悪さはしません。なんなら一緒に着いてきていただいても結構です」
「俺らはここにおるで、セーラだけでも入れてくれへんか?ホンマに大事なことなんや」
「分かりました。妖精様と契約者様だけ入っていいことにしましょう」
「ありがとうございます!」
「セーラ……」
「…………二人とも行って、すぐ、帰ってくるね。それまで待っててね」
「あぁ」
「セーラが復活するのを待っとった5年に比べればなんてことないで、無理せんでな」
「うん。行ってきます」
二人「行ってらっしゃい」
チュッ
2人はセーラのおでこにそれぞれキスをするとセーラを送り出して、村の前で待つことにした
「こちらを真っ直ぐ進めば森に行けます………私達は森に入ることはしません。ですのであとはあなた方だけでどうぞ、ここを進んでからは何が起きても責任はとりませんので」
「はい。ありがとうございました」
「………ご武運を」
セーラは森に向かって歩き出した
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