SHADOW

Ak!La

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第六章 DarkMemories

#73 外と中とその奥と

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「フォレン、フォーレーン」
 グレンはドアを叩きながら部屋の中へと呼び掛ける。やがてガバッとドアが開いて機嫌の悪そうなフォレンが顔を出した。
「うるさい。何度も叩かなくても聞こえてる」
「寝てるかと思って」
「寝てても君がドアの前に近づいた時点で気がつく。で、何の用」
 ささくれ立っている様子のフォレンにグレンは片眉を上げ、そして答える。
「少し話がある。今いいか」
「……いいけど。入りなよ」
 と、そう言ってフォレンはグレンを部屋の中に招き入れた。バタンと扉を閉めると、フォレンは出口を塞ぐような形で立った。グレンはフォレンのベッドに座った。
「……寝てなくて大丈夫なのか」
「心配いらない。大したことないって言っただろ」
「でも、胸刺されてたし」
「あれぐらいじゃ死なないよ。あぁそうか、君は胸を刺されて死んだんだっけ。そりゃあ心配にもなるか。でも大丈夫だ」
「……」
 グレンはフォレンを睨む。そして言う。
「お前、最近なんか変だぞ」
「……何が。何も変じゃないよ」
「軍から戻って来てからだ。なんかこう……トゲトゲしてるし……」
「……いつもこんな風だろ、俺は」
 そう言いながらも、フォレンは口元を抑えてグレンから目を逸らす。そして一つ咳払いをして顔を上げた。
「それで。話って何」
「レイミアから大体のことは聞いた」
 それを聞いたフォレンの口角と眉が下がる。
「……そう。話したんだ。レイミアが」
「俺だけにな。軍であったことも、昼間のことも。……お前の口からも聞きたいんだ。何があったのか」
「嫌だ。そもそもレイミアが話したならそれが全てだよ。お前に話すことなんかねェよ」
「……あん?」
 グレンは違和感を覚える。フォレンの口調。単に荒くなったわけではない。何というか……入り乱れている。
「……お前」
「何?」
 五月の末から感じていた違和感。未だにその正体は掴めないでいる。グレンは怪訝な顔をしているフォレンをじっと見て、そしてふと思ったことを口にする。
「……お前、帰って来てからロレンと話したか」
 すると途端にフォレンの表情が凍りつく。そして、フイと斜め下を向いた。
「────お前には関係ないだろ」
「らしくない。何か理由があるんだろ。軍であったこと。ロレンと話したくない理由が」
「……」
「大事な弟なんだろ、一体何が────」
 グレンは途中で口を噤んだ。フォレンが上げた顔には、何というか、あざけるような、怒っているような、不気味な笑みが張り付いていた。
「────弟? ふざけるな。何も知らねェ癖に」
「は? お前、何言って……」
「あいつの顔は見たくもねェ、声も聞きたくないんだよ!」
 これはいよいよおかしい。フォレンがロレンに対してそんなことを言うなんて。
「何でいきなりそんなこと言うんだよ……」
「いきなり? 違う。俺が忘れてただけだ。最初の想いを塗り替えたまま生きてただけだ。勘違いだったんだよ、俺の。俺が忘れてた大事なことを思い出した、それだけだ」
「あ?」
 饒舌なフォレン。隻眼の瞳孔は開いている。興奮した様子の彼に、グレンはたじろぐ。
「────想像出来るか。自分と同じ顔の人間が、目の前にいるんだよ」
「何……」
「自分と同じなのに、違うんだよ」
 ロレンとフォレンは似ている。同じ顔と言っても過言ではないくらいに。でもそれは、兄弟ならあり得ることだ。でも──────。
「俺は────俺たちは。孤児院に行く前は研究所にいたんだ。実験体だ。そこで薬物実験なんかをたくさん受けたが────それだけじゃない。それだけじゃなかったんだよ。奴らは欲深かった。俺を人とは思ってなかった。ネズミと同じだ。んだ」
「……!」
 フォレンは自身の胸を掴み、苦しそうな顔で続ける。グレンはもう、彼が言わんとしていることが分かっていた。
「────ロレンは俺の弟なんかじゃない。正真正銘、俺と同じ遺伝子を持っただ。それでいて中身は違う、歪な複製体だ」
「……クローンってことかよ……」
「そうだ」
 フォレンは息も荒々しく、歪んだ笑みを浮かべる。ギラギラとした隻眼の光に、グレンは内心怖気付く。目の前にいるのは、自分が知る以前のフォレンではない。そう思った。
「俺は研究所から逃げ出した。ロレンを連れて逃げたのは──────これ以上俺のコピーを増やされたくなかったからだ。それだけだ。だからと思った。それを……記憶を失った俺は、履き違えたんだ」
 フォレンは頭を抱える。そしてうずくまった。グレンは立ち上がる。近付くより先に、フォレンがうずくまったまま言った。
「……分からないんだよ。どうしたらいいのか。俺は……あいつの存在を認められない。認めたくない。殺したいとさえ思うんだ。でも…………嘘じゃないんだ。俺が、ロレンを守りたいって思ってたことは。まだどこかで、大切にしたいって思ってるんだ。唯一の、肉親だから」
「……フォレン」
 今の彼は精神的に不安定なのだと、グレンはそう思った。フォレンの声は震えていた。きっと、記憶を失う前の自分と、後の自分のギャップに苦しんでいるのだ。そういうのは少し、グレンにも分かる。
「……落ち着け。フォレン。ロレンはお前じゃない。お前の弟として育ったんだろ。コピーなんかじゃない。ロレンはロレンだし、お前はお前だ」
 グレンも屈んで、フォレンの背中に手を置く。彼の体はガタガタと震えていた。
「全部ぶっ壊れてる……最初から俺の人生は壊れてる! 顔も知らねェ親が俺を捨てた時から、いや、俺が生まれた時から……何もかも狂ってたんだ」
 両手でフォレンは自身の前髪を掴み、ぎり、と歯軋りする。グレンが何も言えないでいると、やがてポツリとフォレンが言った。
「お前さ……俺のこと……殺してくれねェかな……」
「……は? 何言ってんだ」
 想定外の言葉に、思わずグレンは訊き返す。
「このままじゃ……俺はきっと、レイミアのことも傷つける。それは嫌なんだ。嫌だ……こんなのもう……終わらせたい」
「ま、待て。落ち着けってフォレン……俺の目を見ろ」
「無理だ。俺はいつか絶対に壊れる。その前に……頼む。頼むよ。お前にしか頼めない。お前なら簡単だろ、なぁ、なぁ!」
「出来るかそんなこと!」
 グレンはフォレンの両腕を掴んで引き剥がすと顔を上げさせる。涙に濡れた顔をしっかりと見て、グレンは叫ぶ。
「勝手なこと言うんじゃねェ! 何も言わずに遺してくのかよ! それで皆納得すると思うのか?! そんなのお前の自己満足だろ! そもそもレイミアはどうすんだ! お前の代わりに誰が支えになるんだよ! あ?! そういうこと全部考えた上で言ってんのか?!」
「……分かってる。分かってるけど……俺は今ここで消えた方がマシなんだ。分かるんだよ。このままじゃ……よくないことが起こるって」
「……てめェ……」
「でなきゃ……俺はそれよりも先にお前を殺すことになる」
「!」
 冗談で言ってるようには聞こえない。声には真剣さ以外の何ものも含まれてはいない。本気でフォレンはそう思っている。そう、確信している。
「……それでも。俺には出来ない。お前の自己満足には付き合えない」
「じゃあ、どうすればいいんだよ」
「乗り越えるしかねェだろ。お前は一人じゃない」
「……知ってる。だから辛いんだよ」
 蚊の鳴くような声。それがグレンの心に染み込んでくる。そしてチクリチクリとグレンの胸を突き刺してくる。喉が締まる。
「いつ、俺が自分を抑えられなくなるか分からない。そしたら俺は、皆を傷付ける。絶対に。……君のことも。それは嫌なんだ。……分かってくれよ。君は大事な友達だから」
 俯いて、小さな声で言うフォレンにグレンはフッと笑って優しくその背に手を置いた。
「……俺だってそれは同じだよ、馬鹿」

* * *

────同刻 グレンの心理の窟────
「……なぁ、どう思う?」
「どうって……悪魔であるお前の方が分かるのではないか」
「んー……そうか?」
「俺には何も分からん」
 首を振ってそう言うアレスに、ゼイアはため息を吐く。
 どう、というのはフォレンの中……クザファンのことだ。
「……あいつ、悪魔だな」
「いや、悪魔だろう?」
「ああ、そうだが、そういう意味じゃねェよ」
 真っ黒な気配に満ちている。今までフォレンの中に彼の気配を感じたことはなかった。だが────軍での事件以来、フォレンからは色濃い悪魔の気配を感じる。彼がフォレンに何かしたのか。そもそも一体いつからそこにいたのか。
「あとアレス。俺は悪魔じゃない。堕ちてはいるが一応神徒だ。いつかは天界に帰る義務がある」
「やたらとこだわるな、お前は。悪魔と堕天使は同存在だと、そう聞いているが」
「まあ基本的にはそうだ。俺が特別なだけっていうか。ほら、俺は聖魔導や智天使の力が使えるだろ」
「うむ、それは……そうだな?」
 そう答えるが、アレスはそんなにゼイアが力を使うところを見ていない。
「色々あって、神徒の権能は剥奪されなかったんだ。神徒としての自我を失わなかったというか……ともかく、俺は天界の味方だ」
「スパイということか」
「平たく言えばそうだ。俺の任務は魔族の天界への侵入ルートを調べ、天界に報告すること……なんだが、俺も天界に帰るには“体”がいる」
「そうか。魔界は神界と同じ精神体で、天界は人界と同じく“体”を必要とするのだったな」
「ああ。魔界に追放する時は“精神ファナ”と“コルト”を“サガン”から引き剥がして追放する。そうすれば堕ちた神徒は
 と、そこでゼイアは腕を組んで目を瞑る。
「……はずなんだが。どういうわけかいつからか、魔族が体を得て天界に乗り込んで来るようになった。俺は堕ちついでにその調査をすることになったんだ」
「ついで、と言っていいものなのか」
 いいんだよ、とゼイアはヒラヒラと手を振って続ける。
「でだ。無事分かった。魔族共は神界に渡って精霊として人間に憑くことで体を得ていたんだ。精神さえ殺せば自分のものに出来るしな」
「ああ……そういえば神界でも問題になっていたな。闇の国への魔族の流入が……。そういう事情があったのか」
 ふむふむ、と納得した様子のアレスは、ふとあることに思い至って目を細める。
「まさかお前、グレンの体を乗っ取ろうと……」
「最初はそう思ってたが、やめた。こいつの意思を引き連れたままでも行けるしな。……もっとクソ野郎に憑いてたら、すぐに精神叩き潰して俺のものにしてたかもだが……」
 それを聞いたアレスはため息混じりに言う。
「お前もなかなかに悪魔らしいな」
「昔からよく言われた」
 そう答えて、ゼイアはふと天界の面々を思い出す。元気にしているだろうか。
「ま、堕天した時に殺した奴は、もっと悪魔みたいな神徒だったけどな」
 自身の堕天した経緯を思い返す。ゼイアは友を殺そうとした神徒を殺して堕天した。その時、ゼイアに悪意がなかったと言えば嘘になる。憎しみ。その感情は確かにあった。純潔と信じていた神徒の心。だが、そうした心は誰しもあるものだと、今のゼイアは思っている。
「……あまり見た目は変わってないんだ、俺。性格も、多分……普通、堕天すれば魔障の力に侵されて負の感情に支配される。だが、俺にはそれが起こらなかった。変わったのは、翼の色と、この角と……髪の一部が魔障に染まったくらいか」
「昔からその顔なのだな」
「悪かったな、悪人面で」
 神徒らしくないとはよく言われたが、それでも嫌われずに過ごして来た。誰よりも優等生だった。そう自負している。
「……あいつよぉ、天界じゃ有名だったんだよな」
「誰がだ」
「クザファンだよ」
 ゼイアはグレンの視界越しに見えるフォレンの中の気配を探る。
「俺よりも歳上の元神徒なんだが、誰よりも嫌われる神徒だった」
「何故だ?」
「天界では他者を忌むこと、妬むこと、恨むこと、嫌うことは禁忌とされている。それらは全て純潔たる神徒にとって穢れだ。だが、唯一……いや、二つだけそういう感情を向けていい存在がある」
「悪魔か?」
「そう。正確には魔族だが……それともう一つが、“忌み子”と呼ばれる存在だ」
「忌み子?」
 穏やかではない名称に、アレスは眉をひそめた。ゼイアは淡々として続ける。
「名の通り、忌み嫌われる神徒ならざるもの……たまにいるんだよ。はじめから黒い翼を持って生まれる神徒が」
「黒い翼? 神徒なのにか」
 ゼイアは頷いた。
「そうだ。俗には“鴉”とも呼ばれる。天界じゃ白は純潔の象徴で、黒はそれを穢す邪なるものの象徴。黒い翼はたとえ神徒であろうと、忌みの対象になる」
「なるほど……」
「奴としては、堕天した方が気が楽だったんだろうな」
 どこか憐れみの情を含んだようなゼイアに、アレスは浮かんで来た疑問をぶつける。
「しかし、そうして生まれた神徒にも、純真な心を持った者もいるのではないか?」
「あぁ。勿論最初はな。だが、周りからさげすまれるうちに、段々歪んでいくモンだよ。そうしてどんどん天界を嫌っていく。最終的には、何らかの罪を犯して堕天する。……ならはじめから魔界へ追放しとけって話だが、最初は翼が黒いだけのただの神徒だからな……角も生えてない状態で魔界へ送っても、当人にとっちゃ苦でしかない。何より、創造主が……アル様がそれを許さない」
「創造主……か」
 アレスもその名は知っている。だが、存在としてはぼんやりとした認識だ。ゼイアはそれを感じたのか、続ける。
「この世を創った全ての神。俺が仕える主君だな。人の神であり、神の神でもある。魔族を創ったのもまた創造主だ。正確には、アル様の子である初代の闇の創造神が堕ちて、その時に魔界が出来た。闇黒神あんこくしんラコスは魔王となって、魔族や邪神を生み出した……天界は永くその魔界と戦ってる。今の状況は……俺にもはっきりとしたことは分からないが、まぁ、良くない」
「二つの世界の争いか。神界よりも大変そうだな」
 アレスの言葉にゼイアは頷き、そしてふと思い出したことをあとに続ける。
「そうだな。……ちなみに、神界の皇族は創造神や司神の子孫だ」
「ああ、知っている。大精霊もそうだったな。闘の国シュレイトにはいないが」
「だろうな。大精霊は皇族とは別に、神界でエレメントの調和を司る守護者だ。エレメントを有しない闘の精霊に大精霊はいない。────大精霊は皇族よりも神に近い存在だ。聖属性も操れる。まぁ、神徒には劣るが。そもそも近頃は大精霊も純血が少なくなって、力が弱まってるって聞くしな」
 大昔。原初の時代には大精霊は大精霊同士で交わり、血統を守って来たが今はその流れも薄れている。若い大精霊たちの中にはほとんど普通の精霊と変わらない者もいるという。
「力こそ失われちゃいないが……このままじゃいずれ、神界の戦争無くしてもな」
「……何?」
「戦争がさらにそれを加速させてる。下界にいる精霊と、神界にいる精霊のバランスが崩れかけている。それを支える大精霊も……力が弱まっている上に、そいつらまで人界に流れているとあっちゃあな」
 ゼイアは深々とため息を吐く。しれっと言われた恐ろしい未来予測に、アレスは思わず息を呑んで問う。
「……均衡が崩れると、どうなるのだ?」
「どうなるってそりゃ。世界の境界が保てなくなって、良くて世界統合、悪けりゃ滅びる」
「なん……」
「統合も一筋縄じゃいかない。大混乱だ。……どうやらそれに気が付いた秩序の女王がなんとか戦争を止めようとしてるみたいだが……全ての王の助けが得られるか、果たして間に合うのか、だな」
 ゼイアはあっけらかんとして肩を竦める。一方でアレスは深く考え込むようにして俯いていた。
「……どうした?」
「……アテナに伝えねば……」
「は? 何?」
 独り言らしきその言葉にゼイアが訊き返すと、アレスは顔を上げた。
「国を閉ざしている場合ではないと! アテナに一刻も早く伝えねば!」
「え。闘の国の女帝か」
「そうだ。我らがシュレイトは以前より秩序の同盟に協力を持ち掛けられているらしく……だが我々は、特にアテナは属性持ちの精霊との関わりを拒んでいる。ゆえに断り続けているらしい」
「なんだその伝聞的な文章は! というかなんだ、女帝と知り合いか?」
 すると、珍しくアレスはきょとんとした顔をした。
「……言っていなかったか?」
「何がだ」
「アテナはだ」
「言ってねェし!! ってか、はぁ?!」
 衝撃の告白に、ゼイアは頭が混乱する。
「じゃあ、お前、皇族……」
「そうだ。まあ、逃亡中の身だがな。俺には皇帝の座は合わん」
 ということは、彼は闘軍神アトロスと戦乙女アルフォネの子孫ということになる。そういえばアトロス様の面影があるなと今さらながらゼイアは思った。

「……ともかく。まあ……焦ることはねェよ、まだ。今すぐって話じゃない。大精霊の方は……多分天界に帰ればなんとかなる」
「しかし……」
「それよりだ。……今すぐ対処すべきっていうなら、奴の方だ」
 再びゼイアはクザファンの方へ意識を向けた。フォレンの中に渦巻くもの。あれはクザファンだけのものではない。フォレン自身のものだ。しかし、普通の闇の守護者にしてはおかしい。クザファンが何かしたのは間違いないだろうが……。
 フォレンの体を乗っ取るつもりか。あるいは、闇堕ちさせる気か────。
「……どちらにせよ、放っておくとマズいな」
 神徒として。グレンに憑く者として、フォレンを助けられるのは自分だけだと、ゼイアはそう思うのだった。


#73 END


To be continued...
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