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side story?:君が好き
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高2の春。満開の桜の木の下に2人の人影。
「あの...私、凛君のことが1年の時から好きでした。よかったら私と付き合ってください」
凛はポケットに手を入れながら、
「ごめん、僕、好きな人いるから」
舞台は遡って高1の夏
僕の名前は凛。部活は男子バスケ部
1年だけど一応スタメン。順調なスタート。
勉強の方もそこそこ。こないだの中間試験は学年12位だった。特に苦手はないし小さい頃から色々なことをやらされてきたから人間としてもそこそこだと思ってる。あくまでも自分ではそう思ってる。ちなみに彼女が出来たことはなく、告白したことも無い。青春を知らない。アオハルがこない。
こないというよりは、僕が拒んでいるのかもしれない。
他人とそういう関係になるのが怖いって思ってしまう。
でもそういう体験はしてみたいし、彼女がいるって言うのは羨ましいとも思う訳で、どうしようもない僕は漫画の世界でこの感情を誤魔化している。
スポーツ漫画の世界には大抵、特訓、ライバル、恋愛の三要素は必ずと言っていいほど入っている。僕は主に恋愛の要素を重視して漫画を読む。1度少女漫画にも手をつけたがあまりにも内容がキラキラしすぎて見るに耐えなかった。
今日も放課後に本屋さんに寄ろうと思っている。僕の好きなスポーツ漫画の最新巻が発売されるのだ。
学校から徒歩5分程度の所にわりと大きな本屋さんがある。僕はよくそこを使うのだがうちの高校の生徒はなかなか使いたがらない。理由はわからない。
そして待ちに待った放課後!
足早に学校を後にして本屋さんへ。
おそらく他にこの本屋さんを使う生徒がいたとしても僕より早くここにつく人はいないだろう。
と、その時
うちの学校の制服が目に入った
少女漫画コーナーに女子生徒が立ち読みをしていた
なんでだろう
全くしらない人のはずなのに何故か目に止まる。肩までない長さの髪の毛に細い足に整った顔立ち。
変態みたいなことをつい考えてしまった。
そんなことより最新巻を買いに行こう。
無事に購入できたわけだが。
どうしても気になるあの子。
「どんな本読んでたんだろう」
そう思ったからふらっと少女漫画コーナーに寄ってあの子が立っていた辺りの本を見てみた
「あ、これ僕も読んだことあるやつだ」
その本は僕が初めて少女漫画に手を出した時に読んだ本だった
もともとそんなに売れていない本だったし知ってる人も周りにほとんどいなかった
なんだか少し嬉しかった
「明日女バスの人にあの子を知ってる人いないか聞いてみよう」
次の日。
なんと女バスに親友がいた。
郁美という同じ年の子だ。
あの子の名前は華子と言うらしい
とりあえず郁美には僕がどういう人間かと言うのを黒歴史も含めて赤裸々に語った
すると
「聞けば聞くほど華子になんとなく似てるかも」
郁美は笑いながらそういった
「華子も漫画で青春を手軽に済ますところあるからねぇ」
「別に手軽に済まそうとしてるわけじゃないし...」
「まさかうちの高校の男バスのエースが私の親友に惚れるとは!!!」
「おい!うるせぇよ!つか惚れてねぇ!」
その日から僕は毎日顔を見られる度にところ構わず郁美にからかわれ続け、気づいたら2年の梅雨時期になっていた。
「うわぁ、今日も雨か...」
雨の日は嫌いだ。
制服が濡れて不快指数が上がるし教室もジメジメしてて不快指数が上がるし部活しててもむしむししてて不快指数が上がるしいいことが無い。
そんなこと考えながらぼーっとしているともう家を出る時間になっていた。
「駅に着くまでにここまでベチャベチャになるとは思わなかった....」
日頃鍛えている足腰を最大限に活用し駅まで走った訳だがお陰でスラックスがベチャベチャだ。
ほんとに、雨は嫌いだ。
電車の中ではスマホをいじり、明日の天気を確認した。やはり梅雨時。明日も雨だ。
テンションさがる
駅に着いて改札を出るとうちの高校の制服を来た女の子がなにやら慌てている
少し見ていると傘をどこかに置いて来てしまったという事はわかった
「まぁしらない子だしなぁ...」
よし、行くか。と歩を進めたとき、その子の横顔が見えた。
「この子はたしか、、、」
あの時見た横顔と同じだった
本屋さんで、少女漫画コーナーで立ち読みをしていたあの子
あの時から僕はこの子、華子に恋をしていたのだろう
声をかけるまでに時間はかからなかった
「よければこの傘使ってよ」
その日以来、雨の日はあんまり嫌いじゃなくなった。
「あの...私、凛君のことが1年の時から好きでした。よかったら私と付き合ってください」
凛はポケットに手を入れながら、
「ごめん、僕、好きな人いるから」
舞台は遡って高1の夏
僕の名前は凛。部活は男子バスケ部
1年だけど一応スタメン。順調なスタート。
勉強の方もそこそこ。こないだの中間試験は学年12位だった。特に苦手はないし小さい頃から色々なことをやらされてきたから人間としてもそこそこだと思ってる。あくまでも自分ではそう思ってる。ちなみに彼女が出来たことはなく、告白したことも無い。青春を知らない。アオハルがこない。
こないというよりは、僕が拒んでいるのかもしれない。
他人とそういう関係になるのが怖いって思ってしまう。
でもそういう体験はしてみたいし、彼女がいるって言うのは羨ましいとも思う訳で、どうしようもない僕は漫画の世界でこの感情を誤魔化している。
スポーツ漫画の世界には大抵、特訓、ライバル、恋愛の三要素は必ずと言っていいほど入っている。僕は主に恋愛の要素を重視して漫画を読む。1度少女漫画にも手をつけたがあまりにも内容がキラキラしすぎて見るに耐えなかった。
今日も放課後に本屋さんに寄ろうと思っている。僕の好きなスポーツ漫画の最新巻が発売されるのだ。
学校から徒歩5分程度の所にわりと大きな本屋さんがある。僕はよくそこを使うのだがうちの高校の生徒はなかなか使いたがらない。理由はわからない。
そして待ちに待った放課後!
足早に学校を後にして本屋さんへ。
おそらく他にこの本屋さんを使う生徒がいたとしても僕より早くここにつく人はいないだろう。
と、その時
うちの学校の制服が目に入った
少女漫画コーナーに女子生徒が立ち読みをしていた
なんでだろう
全くしらない人のはずなのに何故か目に止まる。肩までない長さの髪の毛に細い足に整った顔立ち。
変態みたいなことをつい考えてしまった。
そんなことより最新巻を買いに行こう。
無事に購入できたわけだが。
どうしても気になるあの子。
「どんな本読んでたんだろう」
そう思ったからふらっと少女漫画コーナーに寄ってあの子が立っていた辺りの本を見てみた
「あ、これ僕も読んだことあるやつだ」
その本は僕が初めて少女漫画に手を出した時に読んだ本だった
もともとそんなに売れていない本だったし知ってる人も周りにほとんどいなかった
なんだか少し嬉しかった
「明日女バスの人にあの子を知ってる人いないか聞いてみよう」
次の日。
なんと女バスに親友がいた。
郁美という同じ年の子だ。
あの子の名前は華子と言うらしい
とりあえず郁美には僕がどういう人間かと言うのを黒歴史も含めて赤裸々に語った
すると
「聞けば聞くほど華子になんとなく似てるかも」
郁美は笑いながらそういった
「華子も漫画で青春を手軽に済ますところあるからねぇ」
「別に手軽に済まそうとしてるわけじゃないし...」
「まさかうちの高校の男バスのエースが私の親友に惚れるとは!!!」
「おい!うるせぇよ!つか惚れてねぇ!」
その日から僕は毎日顔を見られる度にところ構わず郁美にからかわれ続け、気づいたら2年の梅雨時期になっていた。
「うわぁ、今日も雨か...」
雨の日は嫌いだ。
制服が濡れて不快指数が上がるし教室もジメジメしてて不快指数が上がるし部活しててもむしむししてて不快指数が上がるしいいことが無い。
そんなこと考えながらぼーっとしているともう家を出る時間になっていた。
「駅に着くまでにここまでベチャベチャになるとは思わなかった....」
日頃鍛えている足腰を最大限に活用し駅まで走った訳だがお陰でスラックスがベチャベチャだ。
ほんとに、雨は嫌いだ。
電車の中ではスマホをいじり、明日の天気を確認した。やはり梅雨時。明日も雨だ。
テンションさがる
駅に着いて改札を出るとうちの高校の制服を来た女の子がなにやら慌てている
少し見ていると傘をどこかに置いて来てしまったという事はわかった
「まぁしらない子だしなぁ...」
よし、行くか。と歩を進めたとき、その子の横顔が見えた。
「この子はたしか、、、」
あの時見た横顔と同じだった
本屋さんで、少女漫画コーナーで立ち読みをしていたあの子
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声をかけるまでに時間はかからなかった
「よければこの傘使ってよ」
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