私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校2年生 5

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────

あれからは校舎内では相手は接触してはこなかった。
ただ、少しずつ少しずつ私の周囲が変化していた。
本当に少しずつ少しずつだったので気付くのが遅かった。
それはいきなりやって来た。




ある日音楽室に向かう途中で3年生の女子生徒が数人私の前に現れた。

「あなたが斎条千比絽?」

出た!!!

いきなり呼び捨て!!

初対面の相手をいきなり呼び捨ては良くないと思うけど先輩には逆らうのは止めておこう。

「ハイ。斎条千比絽ですが……」

「あなた!!華村先輩と付き合っていながら他の男性と婚約したって本当なの?」

「へっ?」

その先輩の話を聞いて思わずすっとんきょうな声が出てしまった。。。

「華村先輩を散々振り回して他の方と婚約って……何様のつもりなの!」

「あの…婚約って…誰が…誰と…?」

「まあ~!!知らばくれて!アンタと新発田君が婚約したって!本人が言ってたわよ!!」


「………………えっ、えぇぇぇぇ~~!」

驚きすぎて次の言葉が出てきません。
いつ、私がその新発田って人と婚約したのよ!!
呆気にとられてる間も3年生の先輩方は何かを言っていたが耳に入ってこなかった。。。。

いつの間にか先輩方はいなくなっていたが私は動けずにいた。
暫く立ち尽くしている祐佳が私を探しに来てくれた。

「千比絽、ちょっと何をしてるの?授業が始まるよ?」

振り向くと祐佳が私を見て驚いた。

「ちょ、ちょっと…顔色が真っ青よ?どうしたの?何があったの?」

「ゆ…祐佳……あの…ね…」

喋ろうとした瞬間に私の目の前がブラックアウトした。






────保健室


目を開けると見慣れぬ天井が見えた。

ココハドコダロウ。。。

横に目を向けるとカーテンが見えた。

あぁ。。。 ここは保健室だ。

そっか…私。。。

急に目の前が真っ暗になったんだった。。

ぼんやりとしているとカーテンが開いた。

「千比絽、目が覚めた?大丈夫?」

「うん。。 大丈夫…ゴメンね。。」

「急に倒れるんだもん。ビックリしちゃった。支えるのが精一杯で通りかかった人に先生に知らせて貰って保健室に運んだのよ。」

「心配かけてゴメンね。」

「何かあった?朝は何ともなかったのに。。。」

「実はね。。知らない間にあのお見合い相手と婚約してる事になっていたの。。」

「えっ??えっ、あの…どういう……事なの??」

「さっき上級生の女の子達が。。渉さんがいるのに他の男性と婚約してるってどういう事。。。って…。言ってて…」

「お見合いは断ったのよ。。ね?」

「ホテルのお見合いの後にお祖父様に話が言って。。。お祖父様は断るけど少し待ってほしいって。。。そしたら。婚約って…わ、私、そんな…知らないうちに婚約って……」

「千比絽。。。今日は帰った方が良いよ。早くおじ様とおば様に話さなきゃ。
もっと大変な事になってしまう。
先生に言って迎えに来て貰うね」


祐佳は保健室を出て先生に報告しにいった。
それから1時間後にパパとママが迎えに来て私はそのまま帰宅した。

私はパパに学校での話をした。
パパは早速お祖父様に連絡をした後にお祖父様に会うために会社に向かった。

私は今何が起こっているのか判らずに混乱していた。
知らない間にあの人が婚約したと周囲に言い触らしている。


そんなの知らない。。。

婚約何て知らない。。。

渉さんがいるのに他の男性と婚約何てしない。。。

上級生が知っているって事はいずれ学校中に知られてしまう。。。

そんな事になったら。。。


どうしよう。。。

どうしよう。。。

どうしたらいいの?。。。


頭の中が混乱してしまった私は布団に潜り込み震える身体を抱き締めた。

そのまま深い闇に墜ちるようにいつの間にか眠ってしまった。

私が眠りについている間にパパとママ、お祖父様と兄さん……
そして渉さん達が集まって話し合っていたのを知ったのは随分あとになってからだった。


この間に起こった出来事は私の中では曖昧なままになっている。。。

後から渉さんや兄さん、パパとママやお祖父様に聞いただけ。。









騒動が治まる迄私は学校を休んだ。。。
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