私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校2年生 4

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────お見合いの後…

パパは直ぐに高塔さんに電話しているようです。
私とママせっかく着物を着て綺麗にしたんだからと遅れて来た渉さん達と合流してラウンジでお茶しております。
先程のやり取りを聞いた兄さんと祐佳は「なんだそりゃ」と呆れて渉さんは「直ぐに終わって良かった」とニコニコしてます。

私もあの場から直ぐに離れられて良かったと安心しましたけど…
やっぱりこれで終われるなんて甘かったです……

後日またあの3年生の父親が見合いのやり直しを申し込んできました。


今度はお祖父様経由です…。

パパが駄目ならお祖父様って事です。
お祖父様なら政略結婚を喜んですると思っているようです。
お祖父様に話があった日にパパから話を聞きました。


「あの見合い話は今度は会長に直接話をしてきたよ。
かなり強引に進めてるようだ」

「お祖父様は何て?」

「今は相手の身上を調べてるようだよ。向こうはかなり千比絽に執着している。
うちに食い込むには傘下に入るか若しくは結婚して縁戚になるか…
我がグループの直系の女は千比絽しかいないからな…。
必死なんだろうな……」

「私は断固反対しますからね。
千比絽には渉くんがいるんです。会社の犠牲になんかさせません!!」

「私だって犠牲に何かさせない。それは会長だってご存知だ!会長がもし千比絽を無理矢理嫁がせようとするならば私は会社を辞めてもいい!」

私は明日、お祖父様に会いに行こうと思った。
私の事なんだから私から直接お祖父様に話のが一番だ。






────祖父宅

学校の帰りに祖父の会社に向かう。
そびえ立つビルを見上げても祖父のいる会長室は見えない。
地上30階建て地下は駐車場3階を要するビル。
このビルには斎条グループの会社しか入ってない。
このビルだけではない。
都内には沢山の斎条グループの関連会社が存在する。
一同に集めれば地上100階建てでも間に合わないだろう巨大企業だ。
それだけに私達兄弟を通じて祖父に近づきたいと思っている人達が存在する。

それでもそんな輩達に絡まれずに済んだのは兄さんが睨みを効かしていてくれていたから。
兄さんに群がる女性達の中にはやはり財産目当ても多々いた……。
私を通して兄さんに近づこうとした人達もいた。

一時はこんな環境を恨んだ事もあったけどパパとママが気持ちを受け止めてくれたからグレずに済んだのかも…。
そんな事考えながら歩いていたらビルの入り口に着いた。

エントランスを入ると露骨な視線が痛いです。
そりゃあ社会見学でも無いのに学生服着た女の子がいたら見ちゃうよね~。
受け付けに行き名前を告げた。

「いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか?」

「斎条千比絽と申します。会長にお会いしたいのですが。」

「アポイントメントはお取りでしょうか?」

「ハイ。」

「少々お待ちくださいませ。」

受付の人が電話を掛ける。
直ぐに確認が取れたのか受話器を置いて…

「只今、担当の者が参りますのでこちらのソファーでお待ちください」

ソファーのある場所迄案内してくれた。
5分ほど待っているとお祖父様の秘書の大下さんが来た。


「千比絽さま、お待たせしました。
只今会長は打ち合わせが長引いてまして少しお待ちいただきたいとの事です」

「こちらこそ忙しいのに無理を言ってご免なさい。」

「いえ。千比絽さまが今大変だということは存じてます」

大下さんに案内されエレベーターに乗り最上階に向かう。
エレベーターの中の機械にガードを差し込む。
セキュリティーの関係でそうしないと最上階へは行けないらしい。
会長職というのも大変だなぁ…と関心した。


最上階フロアに到着して応接室に案内された。
ここからの眺めはやはり凄い。
昼間でも凄いのだから夜ならロマンチックな夜景が眺められるのだろうな。
窓にへばりつくようにして外を眺めていると大下さんがコーヒーを淹れてきてくれた。

会長の孫と言うだけで至れり尽くせりしてもらえて申し訳ないといつも思っております。
応接室に通されてから30分程してお祖父様が来ました。

「済まんな、千比絽。待たせてしまって。」

「いえ、お祖父様。私が忙しいのに無理を言ってしまったのですから気に為さらないで下さい。」

「お前が来たのはあの見合いの話だろ?」

「ハイ。お祖父様に直接話をした方が良いと思いまして。」

「判った。少し待っていてくれ」

そう言ってお祖父様は受話器を取り─

「大下か?悪いがこの後の予定は全てキャンセルしといてくれ。
うん?そうか、判った。」

「お祖父様……申し訳ありません。」

「時間を気にして話が聞けなくなるのは困るからな。気にしなくてもよい。
さあ、話を聞かせてもらおうか」


このあと、お祖父様には今までの事を全て話をした。
お祖父様は少し驚いたが冷静に話を聞いてくれた。
そしてお見合いの事は悪いようにはしないが少し時間が欲しいと言われた。

話の後は遅くなったのでお祖父様とレストランに行き食事をした。
お祖父様と二人で食事をするなんて初めてだった。
これからはちょくちょく二人で一緒に食事に行こうと言われた。

少しだけ気分が晴れやかになった。



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