私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校2年生 3

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────金曜日

お見合い前日の夕方に渉さんと祐佳が家に来た。

一応、渉さんと祐佳には見合いの話はしてある。
心配して来てくれたのです。
持つべきものは優しい彼氏と親友ですね。

あっ!!!

兄さんと尚吾も心配してくれてますよ!?


食事をして応接室でパパとママ、祐佳と兄さんと尚吾、渉さんと私が集まってます。
パパから皆に話があるそうです。


「先ず、明日の見合いだが…。千比絽には申し訳無い。
間に入ってきたのはパパの大学の恩師で大学時代に凄く世話になってね。
良い話だと疑わずに持ってきてね。
受けざる得なかった。
だが、千比絽が相手から受けた非情な振舞いを知っていたらきっと最初に恩師が断ってくれていたはずだから…。」

「大丈夫だよ。私からきちんと断る!だけど…パパとお祖父様に迷惑かけてしまうかも…」

「千比絽がそんな事気にしなくても良いのよ。パパもお祖父様も千比絽が幸せが一番なのよ。
もし…パパとお祖父様が千比絽に政略結婚させようとしたらママが黙ってないわ!」

「ママ…ありがとう。パパも…」

「千比絽、俺も渉と祐佳と一緒に着いていくから安心しろよ」

「渉さんありがとう!祐佳もありがとう!……あっ、兄さんも…」

「何だよ…その温度差…」

「大丈夫だよ、千比絽。僕がついてるからね」

「渉さん……」

「ねぇ、それって僕も着いていっていい?」




「「「尚吾はお留守番」」」


「ちぇっ~!!!」


明日はパパとママと私が一緒の車で先に行く。
後から渉さんと祐佳が兄さんの車(パパの車)でホテルに来る。
礼儀として美容院できちんと髪をセットして着付けをしてもらう。
ママも気合いを入れる為に一緒に美容院でしてもらうそうです。

ママが気合いを入れたら……

余りの恐ろしさに体がブルッと震えたので寝る事にします。
祐佳は私の部屋で、渉さんは兄さんの部屋で寝ます。

兄さんはブツブツ言ってますがママの眼が光っているので諦めたようです。

さあ!明日の戦いに勝つためには早めに寝るに限ります。

では、おやすみなさい──










─────見合い当日

美容院で髪をセットして貰い軽くメイクをして着物を着付けして貰うと段々と気持ちが高まる。
今日で決着をつける。



──決戦の日曜日だ!!


ママはメイクは自分でしてきたので着付けと髪のセットだけだから私より早く終わっていた。

「こんな日じゃなければ誉めてあげたいけど……。今日は千比絽も頑張るのよ。ママも頑張るから!」

ママから叱咤激励を受けた。
ママが本気で怒るとどうなるか解らないから余り頑張らなくても良いと思ってしまった私です……。


パパが美容院に車で迎えに来てくれたので乗り込むと直ぐに出発した。
パパもママも私も気合いが入っているせいか車内はいつもより静かです。
静かですが何故だかメラメラと炎が燃え上がる音が聞こえてきます。
幻聴だと思いますが……
ママからオーラが出ているようです。


…………見なかった事にします─



ホテルに到着して懐石料理のお店に向かいます。
普段は余り着ない着物と履き慣れない草履のせいか歩みが遅くなります。

「千比絽、大丈夫よ。ママ達がいるからね!!」

「ハイ!」

そして懐石料理の店に入り予約者の名前を告げるとスタッフに後を着いていった。

「失礼します。お連れ様様がおみえになりました」



障子を開けるとそこにはあの・・3年生と両親でしょうか?
並んで座っていました。


「遅くなりました。斎条です」

「イヤイヤ、こちらが早く来すぎただけだがね。とにかくコイツが早くと急かすもんだで!!」

と、隣に座る3年生の頭をガシガシとしてます
パパに促され向かい側に座りました。
幸いテーブル席なので正座は免れました。
逃げ出すときに足が痺れていては逃げ出せませんから……。

「あの…高塔先生はまだ来られてないのですか?」

「あっ、あの…、それは…」

3年生の母親は何か言いたそうだが歯切れが悪く父親の方を見た。

「いやぁ、今日は高塔さんは来んがね!」

「来ない?お話が違いますね。どういう事ですか?」

「イヤイヤ、今日は仲人さんは抜きで家族の親睦を深めようかと思って……」

「仲人?高塔先生が仲人ですか?話を聞いてませんが?」

「お見合いとは形だけだがね。もうお見合いしたらその後は結婚しかないがね」

「お見合いしたからと言って結婚に結び付かせるつもりはこちらにはありません。
申し訳無いが…断らせて頂きます。
まだ千比絽も高校2年生って事もありますが話がお互いに食い違っているようですし高塔先生には私から話を通します。失礼します。」

パパとママが立ち上がるので続いて私も立とうとしたら…。

「断ると言うのか!」

「騙し討ちのような事されたならばそちらを信用は出来ません。
信用できないような家に娘は嫁には出せません。」

「お互いに会社を経営してるならば見合い何て言うのは建て前でしかないのは承知しとるはずじゃないかね。」

「生憎、我が家では見合いイコール結婚何て思ってません。
政略結婚はご法度なんですよ。
申し訳無いが帰らせて頂く!」


3年生の父親は真っ赤な顔して何か言いたそうな顔をしていた。
母親はおろおろして3年生にどうしてこうなったのかを聞いている
3年生は黙ってこちらを見ているだけで……。


取り敢えず私達は部屋を後にした。
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