私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校2年生 2

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────

2年生ともなればやはり勉強難しくなってくる。
進路相談も毎日行われている。

一応は文系コースに行く事は決めたが文系コースの更に細かく分かれたコースを決めなければならない。

ここは医者や大企業、政治家のご令息ご令嬢が多く通う学校故に進路は様々…

上に兄弟姉妹がいる人達は好きな道に進む人もいれば後継者の兄弟姉妹を支える為に同じ道を進む人もいる。

兄さんを支えるのは自分だと尚吾は小さな頃から思っている。
小学生の尚吾ですら道を見つけている。

なのに私は決められない。



なんと言うか…情けないです。


進路で頭が一杯であの・・3年生の事をすっかり失念していたら……

現れました。



─災いは忘れた頃にやってくる──



「よぉ!久し振りだな…」

向こうからの言葉には返事はせずに踵を返し来た道を戻ろうとしたら腕を捕まれた。

「何も無視しなくても良いだろ?」

「離して下さい。私に近寄らないように言われてますよね?」

「あぁー、、斎条さんから電話貰った時には驚いたけど無理矢理しちゃったから一旦は引いてやったけど……今度は正攻法で行く事にしたからさ」

「正攻法?って……私は断りましたよね?」

「アンタからじゃねぇよ。アンタの親父さんに話を持っていった。今ごろは俺の親父がアンタの父親に見合い話を持っていってる。」

「お見合い?」

「アンタも起業者一族なら解るよな。企業の子供達は政略結婚は当たり前だろ。そうやって今まで企業を発展させてきたんだから。」

「それなら私からお断りします。」

「断れねえよ。いくらアンタのじい様が有数企業の会長だろうがうちの親父は乗り気なんだ。何が何でも俺とアンタを結婚させるさ。どんな手段を用いてもな…」

3年生の顔は執拗な蛇のような眼で私を視る。
蛇に睨まれた蛙のように私は動けずにいた。

「ちょっと!!あなた、何をしてるの?」

「祐佳!!」

「チッ!邪魔なヤツが来た。覚えておきな。俺はアンタを必ず手に入れるからな!」


掴んでいた腕を離して来た道を戻って行った。



「千比絽……大丈夫?」

「うん……あの人…諦めてない。今、パパ達にお見合い…申し入れてるって……」

「えぇ~っ??何で?」

あの人は自信満々に言ってた。
パパ達はお見合いを断らないって…
お祖父様やパパは政略結婚は絶対にさせないといつも言ってくれているけど……
でも…企業経営者一族なら普通にあることなんだよね。


何だか進路に悩む前に片付けなければならない問題が出てきました。









────自宅


家に帰ると既にパパが帰ってました。
リビングに行くと尚吾だけ…。

「ただいま。あれパパは?車庫にパパの車があったけど…」

「お帰り。父さんは母さんと書斎にいる。呼ぶまで近寄らないようにって言ってた。」


もしかしたら……と思ったけどパパが近寄らないようにと言うなら後にしよう。
部屋に入り着替えるとママが来ました。

コンッコンッ…

「千比絽、入るわよ?」

「はぁ~い。いいよ…」


いつもとは違うママの様子でやはりあの3年生が絡んでいるのだと悟りました。


「ママ……、お見合いの話?」

「知ってるの?」

「学校の…3年生が言ってた。パパ達は断らないって…」

「パパは最初は断ったのよ?でも…パパの恩師から話をしてきたから断りきれずに…会うだけならって言ってきたのよ。何だかね、やり方が汚ないからパパもお祖父様も怒ってる。だから…会うだけは会って欲しいの。その場で断るから!」

「うん…。解ったよ。私も断りたい。
あの人…怖い。」

「何かされたの?」

「学校では…。でも…」

「いいわ。明日からママが学校に送迎するからね。学校側には話をしておくからなるべく一人にはならないでね」

「ありがとうママ」

「千比絽だけじゃない。東吾も尚吾も皆には幸せの結婚をしてほしい。
あなた達を犠牲にしてまで会社を続けても仕方無いっていつも思ってるのよ。」

両親の気持ちが嬉しかった。
ママは私をギュッと抱き締めてくれた。
久し振りにママの匂いを感じた。
安心出来る匂いだ。





お見合いは週末土曜日に都内のホテルで食事をしながらとなった。
一応、お見合いの話を持ってきたパパの恩師も来るらしい。

その場で断りたい。

否、絶対に断る!!

なにがなんでも断る!!

決意を固めて見合いに挑んだ!!
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