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出逢い
高校2年生
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───新学期
7月のクラス替えまでは1年からの持ち上がり。
担任もそのまま……。
1年生の時のような緊張感はなく…
慣れ親しんだクラスで新学期を迎える。
講堂に集まり新1年生との対面と歓迎式をする。
新1年生を見ると真新しい制服を着て緊張感を漂わせて2年生と3年生と向き合う。
去年の私達もこんな感じだったんだよなぁ~
なぁんて感傷に耽る間もなく歓迎式が終わる。
教室に帰り新しい教科書等を受け取り始業式が終わる。
祐佳と二人で駅に向かっていると卒業パーティーで話しかけてきた3年生が目の前に現れた。
「ねぇ!千比絽。一緒に帰ろうぜ」
「帰りませんってか、呼び捨てにしないで下さい。」
「いいじゃん。斎条さんとか千比絽さんとか他人行儀じゃん。」
「他人ですし友達でもないです」
「冷たいなぁ。じゃあ俺と付き合ってよ。そしたら呼び捨てにしても良いだろ?」
「千比絽、誰?この人……」
「パーティーの時に話しかけてきたあの……」
「あぁー、厚顔無恥な男…」
「君、誰?」
「人に名前を聞くなら先ずは自分から名乗るのが礼儀じゃない?」
「アンタには関係無いだろ。さっ、千比絽帰ろうぜ」
「帰りません。祐佳と約束してるんです。邪魔しないで下さい。祐佳、帰ろ…」
祐佳と二人で3年生を追い越そうと歩き出したらいきなり腕を捕まれた。
「何をするんですか?離して!」
「千比絽が俺と一緒に帰ってくがれたら離してやるよ」
「ちょっと、千比絽が嫌がってるじゃない。離しなさいよ!」
「オマエは黙ってろよ。俺は千比絽に用があるんだ!」
高校生と言えども男の人の力には私と祐佳の力を合わせても敵わない。
祐佳が咄嗟に3年生の足の脛を蹴飛ばし怯んだ隙に二人で猛ダッシュした。
そのまま駅には行かず通りかかったタクシーに乗り込み祐佳の家に向かった。
祐佳の家に向かうタクシーの中から兄さんに電話をした。(勿論タクシーの運転手さんの許可を貰いましたよ)
生憎授業中だったのか電話には出なくて代わりにメールをした。
祐佳の家に着くと祐佳のママがいて話を聞いて「怖かったでしょ…」と言ってハグしてくれた。
ちょっと安心した…
祐佳ママが私達に温かいハーブティーを淹れてくれたので飲むとやっぱり怖かったんだろうな……
涙がポロポロと溢れだした。
祐佳と祐佳ママが私を挟むように座り抱き締めてくれた。
その後私は泣きつかれて祐佳の部屋で休んでいたから兄さんと渉さんが来たのを気づいてなかった。
祐佳から話を聞いた兄さんと渉さんは凄く怒っていて祐佳も怖かったと後から聞いた。
優しい手で私の頭を撫でている。
指が瞼を撫で涙を拭き取る感じで私は目を覚ました。
「起きた?」
「渉…さん?あれ…どうして?」
「祐佳ちゃんが東吾に電話してきてたんだけど授業中で…かけ直して話を聞いたら……。東吾から話を聞いて一緒に来た。怖かったな…」
「渉…さん…」
渉さんが優しく抱き締めてくれるからまた泣いてしまった。
渉さんはゆっくり背中を擦りながら私を宥めてくれた。
「大丈夫だよ。大丈夫だから…僕が傍にいるから……」
どれくらいの時間が経ったのか…
ドアをノックする音がしたと思ったらドアが開いた。
「千比絽、起きたか…ってゴメン。邪魔した…」
「あっ、兄さん…」
兄さんと祐佳が様子を見に来てくれた。
「千比絽、落ち着いた?」
「うん。大丈夫。祐佳、兄さんありがとう」
「学校に報告する?あの人ヤバいんじゃない?」
「一応俺から忠告しておく‼学校に言って騒ぎになると千比絽の周りが騒がしくなるだろうし…」
「えっ!でも…それで収まるかな?
何だか粘着タイプだよ?私がキライなタイプ!!」
「祐佳…私は大丈夫だから。兄さんに任せるよ」
「任せろ!」
「頼むな、東吾。僕には親しい後輩がいないからな…」
「渉は千比絽を頼むわ。」
皆が私を心配してくれる。
ちょっと…かなり怖かったけどもう大丈夫。
「渉さん、祐佳、兄さんありがとう。私はもう平気だよ」
「明日から渉と俺で送迎するか?」
「大丈夫よ。私が絶対に一緒にいるから。ダメな時には東吾か渉さんに連絡するから。その時には迎えに来てよ」
3人が交替で一緒にいる事であの3年生に対して牽制するらしい……
それで諦めてくれるかな?
とりあえずは様子見することになった。
兄さんが後輩から聞いた相手に連絡をして近寄らないように釘を指した。
そのお陰かあの3年生は暫くは見かけなかった。
そう……
暫くの時間だけ見かけなかっただけだった………
7月のクラス替えまでは1年からの持ち上がり。
担任もそのまま……。
1年生の時のような緊張感はなく…
慣れ親しんだクラスで新学期を迎える。
講堂に集まり新1年生との対面と歓迎式をする。
新1年生を見ると真新しい制服を着て緊張感を漂わせて2年生と3年生と向き合う。
去年の私達もこんな感じだったんだよなぁ~
なぁんて感傷に耽る間もなく歓迎式が終わる。
教室に帰り新しい教科書等を受け取り始業式が終わる。
祐佳と二人で駅に向かっていると卒業パーティーで話しかけてきた3年生が目の前に現れた。
「ねぇ!千比絽。一緒に帰ろうぜ」
「帰りませんってか、呼び捨てにしないで下さい。」
「いいじゃん。斎条さんとか千比絽さんとか他人行儀じゃん。」
「他人ですし友達でもないです」
「冷たいなぁ。じゃあ俺と付き合ってよ。そしたら呼び捨てにしても良いだろ?」
「千比絽、誰?この人……」
「パーティーの時に話しかけてきたあの……」
「あぁー、厚顔無恥な男…」
「君、誰?」
「人に名前を聞くなら先ずは自分から名乗るのが礼儀じゃない?」
「アンタには関係無いだろ。さっ、千比絽帰ろうぜ」
「帰りません。祐佳と約束してるんです。邪魔しないで下さい。祐佳、帰ろ…」
祐佳と二人で3年生を追い越そうと歩き出したらいきなり腕を捕まれた。
「何をするんですか?離して!」
「千比絽が俺と一緒に帰ってくがれたら離してやるよ」
「ちょっと、千比絽が嫌がってるじゃない。離しなさいよ!」
「オマエは黙ってろよ。俺は千比絽に用があるんだ!」
高校生と言えども男の人の力には私と祐佳の力を合わせても敵わない。
祐佳が咄嗟に3年生の足の脛を蹴飛ばし怯んだ隙に二人で猛ダッシュした。
そのまま駅には行かず通りかかったタクシーに乗り込み祐佳の家に向かった。
祐佳の家に向かうタクシーの中から兄さんに電話をした。(勿論タクシーの運転手さんの許可を貰いましたよ)
生憎授業中だったのか電話には出なくて代わりにメールをした。
祐佳の家に着くと祐佳のママがいて話を聞いて「怖かったでしょ…」と言ってハグしてくれた。
ちょっと安心した…
祐佳ママが私達に温かいハーブティーを淹れてくれたので飲むとやっぱり怖かったんだろうな……
涙がポロポロと溢れだした。
祐佳と祐佳ママが私を挟むように座り抱き締めてくれた。
その後私は泣きつかれて祐佳の部屋で休んでいたから兄さんと渉さんが来たのを気づいてなかった。
祐佳から話を聞いた兄さんと渉さんは凄く怒っていて祐佳も怖かったと後から聞いた。
優しい手で私の頭を撫でている。
指が瞼を撫で涙を拭き取る感じで私は目を覚ました。
「起きた?」
「渉…さん?あれ…どうして?」
「祐佳ちゃんが東吾に電話してきてたんだけど授業中で…かけ直して話を聞いたら……。東吾から話を聞いて一緒に来た。怖かったな…」
「渉…さん…」
渉さんが優しく抱き締めてくれるからまた泣いてしまった。
渉さんはゆっくり背中を擦りながら私を宥めてくれた。
「大丈夫だよ。大丈夫だから…僕が傍にいるから……」
どれくらいの時間が経ったのか…
ドアをノックする音がしたと思ったらドアが開いた。
「千比絽、起きたか…ってゴメン。邪魔した…」
「あっ、兄さん…」
兄さんと祐佳が様子を見に来てくれた。
「千比絽、落ち着いた?」
「うん。大丈夫。祐佳、兄さんありがとう」
「学校に報告する?あの人ヤバいんじゃない?」
「一応俺から忠告しておく‼学校に言って騒ぎになると千比絽の周りが騒がしくなるだろうし…」
「えっ!でも…それで収まるかな?
何だか粘着タイプだよ?私がキライなタイプ!!」
「祐佳…私は大丈夫だから。兄さんに任せるよ」
「任せろ!」
「頼むな、東吾。僕には親しい後輩がいないからな…」
「渉は千比絽を頼むわ。」
皆が私を心配してくれる。
ちょっと…かなり怖かったけどもう大丈夫。
「渉さん、祐佳、兄さんありがとう。私はもう平気だよ」
「明日から渉と俺で送迎するか?」
「大丈夫よ。私が絶対に一緒にいるから。ダメな時には東吾か渉さんに連絡するから。その時には迎えに来てよ」
3人が交替で一緒にいる事であの3年生に対して牽制するらしい……
それで諦めてくれるかな?
とりあえずは様子見することになった。
兄さんが後輩から聞いた相手に連絡をして近寄らないように釘を指した。
そのお陰かあの3年生は暫くは見かけなかった。
そう……
暫くの時間だけ見かけなかっただけだった………
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