私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校2年生 7

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────

あの・・3年生…新発田直己しばたなおきから電話があった事は誰にも言えなかった。。。

祐佳にさえ言えなかった。。。
もし言えば直ぐに渉さんや兄さんにバレて大変な事になるのは判ってる。

噂と言うのは恐ろしいと思う。
本人を知らない人にはそれが真実になってしまう。。
本人を知ってる人でさえあたかも真実のように受け止められてしまい見る目が変わってしまう。。。

私は常に言われた事は。。。


──自分の目で見て自分の耳で聞いて本人を見て確かめる事をしなさい。噂や嘘に惑わされて色眼鏡で人を見ない事─

世間的には善人とされても裏では悪人な人もいる。
逆に悪人と噂されても本当な善人の人もいる。


噂はあくまでも噂だから自分で確かめる事が大事なんだと。。。


2度と電話をしてほしくないから直ぐに着信拒否をした。
パパとお祖父様は私の為に色々としてくれている。
私には何が出来るのだろう…?












────

着信拒否をしてから1週間は何も起こらなかった。
いや、水面下では進んでいたのだ。
新たなる魔の手が私にではなく華村家に向けられていたのだ。

それはあまりにも突然に表れた。


ある日兄さんが昼前に帰ってきた。
今日は朝から夕方まで講義がびっしり詰まっているから大変だと言っていたのに。。

リビングでママとお茶を飲んでいると兄さんが乱暴にドアを開けた。


「東吾?ドアを乱暴に開けないの!ただいま位言いなさい!」

「それどころじゃない。千比絽、渉から何か聞いてないか?」

「兄さん?渉さんがどうかしたの?」

「チッ。。その様子じゃ何も聞いてないか……」

「東吾、落ち着きなさい。渉くんがどうしたの?」

「今日は渉も同じ講義のはずなのに来てないんだ。それに電話しても出ないし…
俺と違って渉が重要な講義を休むはず無い。。そしたら親父が外務省に勤めてる同級生が渉の親父さんが大変なんだと教えてくれた。。」

「おじ様が?何が大変なの?」

「渉の親父さん……外務省を辞めさせられるかもしれないって。。」

「えっ?どうして?」

「圧力がかかったらしい。有りもしない仕事の失敗を理由に閑職に回して辞職に追い込むって外務省で噂になってるって。。」

「それ、本当なの?東吾…」

「同級生はたまたま親父さんが同僚と電話で話してるのを聞いたらしい。同級生の親父さんは渉の親父さんの後輩で何とか人事の撤回に動いているって…」

「渉さんはどうしているの?」

「 親父さんが自宅待機にされてるから家にいるのかもしれん。電話もメールも返事がないからわからん……」

「東吾、圧力がかかっているのは本当なの?」

「恐らく…。そうでなきゃ有りもしない仕事の失敗で閑職に追い込む何てしないだろうって…。」



恐らく…、いや、その圧力はあの新発田家が裏で糸を引いてる。
私のせいで皆に迷惑をかけてしまっている。
渉さんの家族にまで……

居たたまれずにリビングから出て部屋に戻った。
ママと兄さんが何か言っていたけども私の耳には入ってはこなかった。
部屋に鍵をかけて布団に潜り込んだ。



私の逃げ道がひとつひとつ無くされていく。
私の大切な人達が傷つけられていく。
私の大事なものが奪われていく。




私の心が壊れていく。。。。






私に残された道は………




一つしかない………




一つしか残されてない………




私は…渉さんを守る為に、大事な人達を守る為に。。。




渉さんと別れようと決めた。。





だけど…今だけは渉さんを思わせて。。




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