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出逢い
高校2年生 8
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────別れ
泣きながら寝てしまったせいか頭が痛い。
顔を洗うために洗面所に行くと兄さんが歯磨きをしていた。
「おま……なんだその顔…」
兄さんは口の周りに歯みがき粉を付けたままあんぐりとさした顔をしてる。
鏡を覗くと……
目は充血、瞼は腫れまくり、鏡の中の私は世界一のブスになってる。
辛口の兄さんすら何もツッコメ無い所を見るとよほど酷いらしい……。
冷たい水で顔を洗っていると歯磨きを終わらせた兄さんがホットタオルを持ってきてくれた。
「ほれ、冷たいのと温かいのを交互にすりゃちぃ~とはマシになるから…」
「ん……、ありがとう…」
温かいタオルを顔に乗せてると…
「何考えてるか知らんがちゃんと渉を信じろよ。お前が思うより渉は強いからお前を守ってくれる。」
そう言って洗面所を出ていった。
兄さんの言葉に止まっていた涙がまた溢れた。
もう1度冷たい水で顔を洗って化粧水で整えた後食堂に行くと渉さんがコーヒーを飲んでた。
驚きすぎて声も出せないで立ち尽くす私に……
「おはよう。」
水から出た魚のように口をパクパクさせていると兄さんが背中を押した。
「立ってないで座れよ。入り口にいたら邪魔でしょうがない」
兄さんがいつもの私の席に座ってしまったので渉さんの隣に座った。
「あの…、渉さん。どうして…?お家はいま…」
「うん…、昨日東吾から電話貰ってね?
馬鹿な妹がとんでもない事しでかす前に止めに来いって言われた。」
「えっ?とんでもないって……」
「僕と別れようとしてるからって…。
それはとんでもない事だから直ぐに来て東吾の部屋に泊めて貰った」
私はまた水から出た魚のように口をパクパクさせた。
「お前、泣いてたろ?最初は妖怪子泣きババアが居るのかと焦ったわ。
どうせ、渉に迷惑かけたから別れようと考えて悲しくて泣いたんだろ。
お前の泣き声けっこうデカいぞ」
「うそ……。布団の中で泣いていたから漏れてないかと…」
「あっ、やっぱ泣いてたのか。」
「に、兄さん!?」
「聞こえるわけ無いだろ!プライバシー重視で作られた防音設備がばっちりの家なんだからさっ」
そうでした……。
パパとママはこの家を建てる時に子供たちの友達が遊びに来た時に他の子供の邪魔にならないように全ての部屋に防音設備を施していた。
だから友人達が遊びに来て騒いでも兄さんの勉強部屋までは声が聞こえない。
なので、騒ぐ声が煩いから勉強が出来ませんでしたの言い訳が通用しないのです…。
天晴れです。。。パパ
「じゃあ…なんで…?」
「俺の話を聞いた後無言でリビング出ていった様子で解るわっ!母さんがとにかく渉を呼べって言うから電話して迎えに行ったんだ。感謝しろよ!」
渉さんに電話を掛けまくって自宅にまで行ったら渉さんも驚いたでしょうね…
渉さんもお父様が大変な時に……
「渉さん…大変時に……」
「父の仕事の事は父に任せるしかない。
千比絽が謝る事はないよ。それに、今回の事で外務省は思いきった改革が出来るって…。表向きは父は失敗して自宅待機になってるけど裏では暗躍してるからね。」
優雅にコーヒーを飲む渉さんはニッコリと笑っていた。
「それに…、何故千比絽に強引に見合い話や婚約を薦めたのか理由も判ったよ。」
「理由ってなんだよ。」
「もう少しハッキリとしてから話すつもりだったんだけどね…。
千比絽と別れさせて僕の父親を窮地に立たせたのは僕を手に入れたいと思っている人間がいたからさ。」
「はっ?何故渉を手に入れるのに千比絽と別れさせるのは判るが父親を窮地立たせるんだ?」
「僕たち一家を窮地に追い込み救いの手を差し伸べる。そして…なし崩しに結婚したかったみたいだよ。」
「そっ、そうなの?」
「で?その相手は?もう判ってんだろ?
勿体ぶらずに教えろよ」
「三笠彩花だよ」
三笠彩花さん──
すっかり忘れてました。
渉さんに恋い焦がれて色々と画策してくれましたが……
渉さんの完璧な拒否や私に対する嫌がらせで2度と私達の前には現れないと確か彩花さんのお兄様が……
「三笠彩花と新発田家は親戚筋みたいだ。だからかな?二人で色々としてくれてるみたい…。流石に僕の父親を窮地に追い込むのまではやり過ぎたみたい。
一応、表向きは圧力が掛かったようにみせてるけど…加担した人間を洗い出して一網打尽にするつもりだよ?」
「やっべぇー、じゃあアイツは三笠彩花の為に千比絽と婚約すんのかよ。」
「そこまでは…。三笠家と新発田家がどこまでするつもりか…。これがバレたら両家は無傷じゃ済まされないって理解してるかどうか…」
渉さんと兄さんの話を只黙って聞いてました。
私は危うく三笠さんの策略に嵌まるとこだったのですね……。
女の執念は恐ろしいと実感してます。
さて……どうしたものか?
私が考えている間に渉さんと兄さんが既に決めていたようです。
ここから渉さんと兄さんの反撃が開始されるのでした!
泣きながら寝てしまったせいか頭が痛い。
顔を洗うために洗面所に行くと兄さんが歯磨きをしていた。
「おま……なんだその顔…」
兄さんは口の周りに歯みがき粉を付けたままあんぐりとさした顔をしてる。
鏡を覗くと……
目は充血、瞼は腫れまくり、鏡の中の私は世界一のブスになってる。
辛口の兄さんすら何もツッコメ無い所を見るとよほど酷いらしい……。
冷たい水で顔を洗っていると歯磨きを終わらせた兄さんがホットタオルを持ってきてくれた。
「ほれ、冷たいのと温かいのを交互にすりゃちぃ~とはマシになるから…」
「ん……、ありがとう…」
温かいタオルを顔に乗せてると…
「何考えてるか知らんがちゃんと渉を信じろよ。お前が思うより渉は強いからお前を守ってくれる。」
そう言って洗面所を出ていった。
兄さんの言葉に止まっていた涙がまた溢れた。
もう1度冷たい水で顔を洗って化粧水で整えた後食堂に行くと渉さんがコーヒーを飲んでた。
驚きすぎて声も出せないで立ち尽くす私に……
「おはよう。」
水から出た魚のように口をパクパクさせていると兄さんが背中を押した。
「立ってないで座れよ。入り口にいたら邪魔でしょうがない」
兄さんがいつもの私の席に座ってしまったので渉さんの隣に座った。
「あの…、渉さん。どうして…?お家はいま…」
「うん…、昨日東吾から電話貰ってね?
馬鹿な妹がとんでもない事しでかす前に止めに来いって言われた。」
「えっ?とんでもないって……」
「僕と別れようとしてるからって…。
それはとんでもない事だから直ぐに来て東吾の部屋に泊めて貰った」
私はまた水から出た魚のように口をパクパクさせた。
「お前、泣いてたろ?最初は妖怪子泣きババアが居るのかと焦ったわ。
どうせ、渉に迷惑かけたから別れようと考えて悲しくて泣いたんだろ。
お前の泣き声けっこうデカいぞ」
「うそ……。布団の中で泣いていたから漏れてないかと…」
「あっ、やっぱ泣いてたのか。」
「に、兄さん!?」
「聞こえるわけ無いだろ!プライバシー重視で作られた防音設備がばっちりの家なんだからさっ」
そうでした……。
パパとママはこの家を建てる時に子供たちの友達が遊びに来た時に他の子供の邪魔にならないように全ての部屋に防音設備を施していた。
だから友人達が遊びに来て騒いでも兄さんの勉強部屋までは声が聞こえない。
なので、騒ぐ声が煩いから勉強が出来ませんでしたの言い訳が通用しないのです…。
天晴れです。。。パパ
「じゃあ…なんで…?」
「俺の話を聞いた後無言でリビング出ていった様子で解るわっ!母さんがとにかく渉を呼べって言うから電話して迎えに行ったんだ。感謝しろよ!」
渉さんに電話を掛けまくって自宅にまで行ったら渉さんも驚いたでしょうね…
渉さんもお父様が大変な時に……
「渉さん…大変時に……」
「父の仕事の事は父に任せるしかない。
千比絽が謝る事はないよ。それに、今回の事で外務省は思いきった改革が出来るって…。表向きは父は失敗して自宅待機になってるけど裏では暗躍してるからね。」
優雅にコーヒーを飲む渉さんはニッコリと笑っていた。
「それに…、何故千比絽に強引に見合い話や婚約を薦めたのか理由も判ったよ。」
「理由ってなんだよ。」
「もう少しハッキリとしてから話すつもりだったんだけどね…。
千比絽と別れさせて僕の父親を窮地に立たせたのは僕を手に入れたいと思っている人間がいたからさ。」
「はっ?何故渉を手に入れるのに千比絽と別れさせるのは判るが父親を窮地立たせるんだ?」
「僕たち一家を窮地に追い込み救いの手を差し伸べる。そして…なし崩しに結婚したかったみたいだよ。」
「そっ、そうなの?」
「で?その相手は?もう判ってんだろ?
勿体ぶらずに教えろよ」
「三笠彩花だよ」
三笠彩花さん──
すっかり忘れてました。
渉さんに恋い焦がれて色々と画策してくれましたが……
渉さんの完璧な拒否や私に対する嫌がらせで2度と私達の前には現れないと確か彩花さんのお兄様が……
「三笠彩花と新発田家は親戚筋みたいだ。だからかな?二人で色々としてくれてるみたい…。流石に僕の父親を窮地に追い込むのまではやり過ぎたみたい。
一応、表向きは圧力が掛かったようにみせてるけど…加担した人間を洗い出して一網打尽にするつもりだよ?」
「やっべぇー、じゃあアイツは三笠彩花の為に千比絽と婚約すんのかよ。」
「そこまでは…。三笠家と新発田家がどこまでするつもりか…。これがバレたら両家は無傷じゃ済まされないって理解してるかどうか…」
渉さんと兄さんの話を只黙って聞いてました。
私は危うく三笠さんの策略に嵌まるとこだったのですね……。
女の執念は恐ろしいと実感してます。
さて……どうしたものか?
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