私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校2年生 9

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────反撃

兄さんのお陰で渉さんと別れずに済みました。


お兄様、ありがとうございます!!!


兄さんは辛口俺様な人ですが家族を大切にする気持ちは愛です!!

妹限定で辛口俺様を発揮するようです─

でも…祐佳にはデレ甘のようです。
いや、常に見ている訳ではありませんよ?
祐佳と一緒にいる時の兄さんは別人です。
恋人に対する愛情の100分の1でも妹に優しくしてくれたらと……。

閑話休題───


そんな俺様な兄さんと渉さんは色々としようとしているみたいです。
兄さん曰く…。

「斎条家に喧嘩を売ったらどうなるかを知らしめないとな。それにこんな事されて黙っていたら甘く見られてしまうだろ?
だから…やるなら徹底的に完膚なきまでにやらなきゃ……な」

「そうだよ。僕達を怒らせたらどうなるかをきちんと理解してもらわないとね。」



……………怖いです。

我が兄ながら怖いです……。

渉さんもロイヤルスマイルを放ってます。
そのロイヤルスマイルで何をするのでしょうか……?
考えたくありません……。




……………知らなかった、見なかった事にしても良いですか?









────

お祖父様、パパ、兄さん、渉さんがパパの書斎に集まってます。
弁護士さんも一緒です。
私と尚吾は近寄らないように言われてます。
ママは書斎にお茶を持っていったり食事を用意してます。
いつもならば私もお手伝いしますが食事の手伝いだけで持っていくのはママだけです。

書斎で何が行われているのか私には判らないです。

興味津々で渉さんに聞こうかなと思ったら先手を打たれました──

「千比絽は知らない方がいいよ。
大丈夫だよ。法に触れるような事はしないから。
その為に弁護士さんとも相談しているから心配しないで?」



その為に弁護士さんですか?
何をされるおつもりですか?
お祖父様とパパも公認ですか?
ママも知ってるの?



…………全てお任せしたいと思います。




祐佳と二人で宿題と授業の範囲を勉強しているとママがお茶を持ってきてくれました。

「祐佳ちゃん、千比絽。ちょっとお茶しましょう」

「ママ、ありがとう」

「おば様、ありがとうございます」

「祐佳ちゃん、いつもありがとうね。
毎日来てもらって悪いわね。
大変なら東吾に取りに行かせるわよ」

「いえ、大丈夫です。両親も千比絽の力になりなさいって言ってますし私も一緒に宿題をするので捗ります。それにおば様のご飯美味しいから楽しみ何です。」

「もぉ~祐佳ちゃんってば誉め上手なんだから~。今日も張り切って作るわ~。
渉くんと東吾も19時には戻るから今日は賑やかだわ」

「おば様、お手伝いします」

「そお?じゃあ今日は3人で張り切って料理しましょう!」

「ママ、渉さんと兄さんは何をしているの?大学の授業に差し障りはないの?」

「……千比絽。大丈夫よ。授業に差し障りがあるようならママが止めてる。
東吾も今回の事を許せないのよ。
ちょっと口は悪いし俺様だけど千比絽の事が心配しているし大切にしてるの。」

「うん。それは判ってる。でも祐佳への愛情の100分の1でも優しくしてくれたらと……」

「それでも千比絽が産まれた時に一番喜んだのは東吾なのよ?パパが海外の支社に視察に行ってる時だったからね。
お兄ちゃんになるんだからしっかりしなきゃって思ってたみたい。お祖母様に頼んで幼稚園の帰りに毎日病院に来ていたのよ。一緒に泊まるんだと駄々捏ねてたんだから─」

ママは笑いながら話してくれた。
ママが退院して自宅に戻ってからは兄さんはとにかく私を猫っ可愛がりしていたと……。
今の兄さんからは想像つきません…。

「でも、千比絽の事可愛がってるのは今でもだと思いますよ。渉くんじゃなければ付き合うのを許してなかったって言ってましたし…。千比絽の前では格好いい兄さんでいたいんだろうなぁって」


ママと祐佳の話を聞いて思い返して見ると──。
幼稚園の頃や小学校で男の子にからかわれたりして泣いて帰ると兄さんが慰めてくれていじめっ子達をやっつけてくれた事があった。

口は悪いけど渉さんに連絡してくれたり色々としてくれてるのは私を大切に思ってくれてるから……。

家族って……有り難いな。







ママと祐佳と3人で食事の支度をしていると渉さんと兄さんが帰って来ました。
兄さんが部屋に着替えに行こうとしたので……。

「兄さん!」

「んっ?なんだよ」

「うん、あのね…。心配かけてゴメンね。それと、兄さんありがとうね。」

「…な、なんだよ。急に…」

「大学が忙しいのに色々としてくれてるみたいだから…。」

「……家族なんだから当たり前だろ。渉にもちゃんとお礼を言えよ。」

「ん、判ってる。もうご飯だよ。今日は祐佳も一緒に作ったから豪華だよ!」

「んっ、判った。」

兄さんはちょっと照れながら部屋に行った。
私はキッチンに戻り渉さんにお茶をいれた。
それから尚吾も降りてきて仕事で遅くなるパパ以外の全員でご飯を食べた。




そして数日後──

反撃の狼煙は上げられた。
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