私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校2年生 11

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────

騒動が落ち着いたので高校に戻るためにママと手続きに行った。
会議室にて校長と学年主任、担任の教師とママが話している間にクラスに顔を出した。

クラスメイト達がいつ復学するのか、あの・・騒動はどうなっているのかを矢継ぎ早に質問して来る。
復学は早ければ来週の月曜からになる事や婚約騒動はハッキリとはまだ話せないけど婚約はしてない事、渉さんとは別れてない事を話した。

クラスメイトはあんな噂や騒動は信じて無かったが他の生徒達は私の事を有ること無いこと触れ回っているらしい。
その度に祐佳を始めクラスメイト達が庇ってくれていたのを私は知っている。
休んでいる間に心配して何人か電話くれていた。
その時に祐佳が私の悪口を言っている生徒を完膚無きまでに叩きのめしていた事を聞いた。
祐佳は理路整然と相手に遇の音も言わせずにいたと………。
その姿は氷の女王のようだったと……。





休み時間が終わり会議室に戻ろうとしたら祐佳が追いかけてきた。

「会議室迄付いていくね。」

「学校内だから大丈夫だよ?」

「アイツは今は学校には来てないけど追い詰められた人間は何をするか判らないよ。念には念をいれなきゃ!」

あのニュースが報道されてから新発田直己は学校を休んでいるらしい。
汚職事件、政治家との癒着、社長による会社の私物化等が連日報道されていたら登校し辛いだろう…。

実際に婚約していたとしてもこんな事件が起きれば破談になる。
無理矢理外堀を埋めようとしていたのだろうが埋めきらない内に事件が明るみに出た。


祐佳に付き添われて会議室に向かう廊下を歩いていると突如私達の前に人が表れた。


三笠彩花だ。


どうやって校内に入ったのだろうか?
三笠彩花は渉さんとの事があった時にこの学校から他の学校に転校したはず。
学校内に入るには校門で受け付けをしてゲストパスを持っていないと入れない。
それに……この学校の制服を着てる。

「お久しぶりね、斉條千比絽。お会いできて嬉しいわ」

上から目線で言う三笠彩花。
再会を喜んでるようには見えない。
当然ですよね。
私のせいで渉さんに近づけなくなったと思っているのだから……。

「貴女、誰?ここで何をしてるの?」

「部外者は黙ってなさい。私は斉條千比絽に用があるの。」

「部外者は貴女でしょ?だいたい人の名前を呼び捨てにするなんて何様なの?」

「うるさいわね!斉條千比絽!!
アンタのせいで直己の家がめちゃめちゃですなったのよ!
アンタが渉さまを唆すから私から離れてしまわれたのよ!
アンタなんかいなくなればいいのよ!」

三笠彩花が喚いていると祐佳が何か思い出したように言った。

「あっ!どっかで聞いた名前だと思ったら以前東吾が言っていた渉くんのストーカー女ね!」

祐佳さん…ストレート過ぎます。
そんなストレートに言ってしまったら逆上してしまいます……。

「なっ、なんですって!失礼だわ!ストーカーはこの女でしょ!渉さまに付き纏い唆して私から引き離したのよ!」

三笠彩花は顔を真っ赤にしてワナワナと身体を震わせ手を強く握りしめながらゆっくりと私達に近づいてきた。

「あら?貴女の言う渉さまは付き纏い唆すような女に靡いてしまうような愚かな男なの?そんな男なら付き纏い唆したら違う女に行くわよ。
そんな男と付き合わなくて良かったじゃない。
誠実な男は沢山いるんだからそんな男と付き合わなくて良かったと思って諦めなさい」

「渉さまを侮辱しないで!」

三笠彩花の形相が変わってしまいました。
逆鱗に触れたようです。

「貴女が最初に言ったのよ?唆して誑かしたから引き離されたと!
本当に好きなら他の女が誑かそうが唆そうが好きな女からは離れたりしないわよ!
いい加減現実に目を向けたら?
華村渉は斉條千比絽だけを愛してるの。
アンタなんかお呼びじゃないのよ!」

祐佳がそう啖呵を切ると後ろから拍手が聞こえ。。。

「いやぁ~、祐佳ちゃん。僕の代わりに言ってくれてありがとう」

振り向くとそこには渉さんと兄さんがいました。
渉さんと兄さんの後ろには警備の制服を着た男性が数人いた。
その男性達が私達を追い越し三笠彩花を羽交い締めにし確保した。


「な、何をなさるの?離しなさい。無礼でしょ!」

「無礼なのはお前だ!無断で校舎内に入り込んでここの生徒でも無いのに制服を着て罪の無い人間にいちゃもんつけて!
ただで済むと思うな!」

「渉さま!目を覚まして!この無礼な人達から私を助けて下さい!」

この状況に置いても尚渉さんに助けを求める三笠彩花に渉さんは三笠彩花に近づき冷酷に言い放った。

「何故、僕が君を助けるの?千比絽に害為すものは例え血の繋がった家族でも僕は容赦しない!
僕が大切なのは千比絽だけだ。他の女がどうなろうが知った事ではない!」

冷たく言い放たれた言葉が三笠彩花に届いたかは分からない。
ただ、助けて貰えないと分かると大人しくなり警備の人達に拘束されたまま連れて行かれた。
学校の外には既に警察が待機していて三笠彩花は引き渡された。





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