私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

文字の大きさ
65 / 83
出逢い

高校3年生 11

しおりを挟む
────

昨日はパパ達は夜遅くに帰って来たみたいですが私は既に寝ていたので気づきませんでした。

ダイニングにはパパと尚吾がいて朝食を食べてますが兄さんがいません。
もう出掛けているのかな?

「おはよう、パパ、尚吾」

「おはよう」

「おはよー」

「兄さんは?もう出掛けたの?」

「今日午前中に退院だから迎えに行ったよ。検査結果は貧血以外は問題は無く後は安静にしていれば自宅療養でも大丈夫だそうだ。」

そっかあ~良かった。
後でメールしてみようかな。

「それで……パパ?」

「千比絽が聞きたい事は分かっている。ただ、まだハッキリとした結論が出てないんだ。今日も祐佳ちゃんのご両親と本人達を含めてもう1度話し合うから報告はその後になる。
それまでは待っているように。」

「うん……。」

パパは反対なのかな……?
ママも何も言わない……。
やっぱり結婚って凄く難しいことなのかな?
私も将来反対されちゃうのかな?
相手が渉さんだとしても……。


パパ達は朝食を食べた後に急いで支度をして出掛けて行った。
その話し合いは両親だけでなくお祖父様も一緒になったと知ったのは後になってでした。










────夕方

パパから電話があり尚吾と一緒にお祖父様の家に呼ばれた。
兄さん達の事だと思った。
応接間にはお祖父様とお祖母様、パパとママに兄さんが既にソファーに座っていた。

「取り敢えず二人とも座りなさい。」

パパに言われてママの隣に座る。
全員が座った所でパパが話始めた。

「結論から先に言う。
東吾と祐佳ちゃんは結婚する事になった。
そして東吾は神宮家の養子となる。」

私と尚吾とお祖母様は喜びと驚きを隠せなかった。
祐佳と兄さんが結婚するのは喜ばしい事だけどなぜ養子?

「色々と話し合った結果だ。
結婚は祐佳ちゃんが卒業する3月に取り敢えず内輪だけでする。
出産して落ち着いたら改めて式をあげる。」

「パパ、どうして兄さんが養子になるの?」

「祐佳ちゃんは一人娘で神宮家と母親の実家の両方の後継者でもある。
母親の方だけなら良いが神宮の名前が無くなるのは良くないと頑なに言い張ってな…」

「誰が…?」

「祐佳ちゃんのお祖父さんだよ…。
神宮家の跡取りは祐佳ちゃんしかおらず母親の実家の方も祐佳ちゃんを後継者に指名しているそうだ。
だから結婚は良いが絶対に婿養子じゃないと許さないと……」

「兄さんは?兄さんはこっちの会社の後継者でもあるんでしょ?
どうなるの?」

「俺がいなくても千比絽も尚吾もいるだろ。
それに渉は俺より優秀だから大丈夫だろ?」

「何で渉さんが出て来るのか分かんないですけど……?」

「渉が千比絽と結婚すれば立派な跡取りになるだろ?」

「渉さんに押し付けるの?」

「祐佳から後継者の話を聞いた時からずっと考えていたんだ。
だから妊娠は切っ掛けに過ぎない。
遅かれ早かれ俺は斎条の会社の後継者を降りるつもりでいた。」

兄さんはずっと考えていたんだ。
祐佳との事を真剣に考えていたんだね。

「以前から皆に話しているが無理に会社を継ぐ必要はない。
東吾が自分の道を見つけたならそちらに進めば良い。
千比絽も尚吾も同じだ。
ただ、継いでも良いと思ってくれたら嬉しいがな……」

そう言ってお祖父様は少し寂しそうに話をした。
私に才能があれば会社を継いでも良い……。
才能も無いのに継いでは斎条の家よりも会社を支えている社員やその家族に迷惑がかかる。
尚吾はまだ小学生だから将来をどうしたいのかはまだ未知数…。

そして私と…渉さんの歩く道が少しずつ重なってきていた。
しおりを挟む
感想 46

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】 ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る―― ※他サイトでも投稿中

処理中です...