私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校3年生 15

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────

お祖父様と渉さんは何も言わないまま見詰めあってます。
何か言おうと思うけど言葉が出てこない。
病室は沈黙に包まれていて息苦しさを感じる。
その沈黙を破り言葉を発したのは渉さんだった。

「まさか千比絽のお祖父様からそんな話が出るとは思っていなかったので驚きました…。
僕には未来予想図…というか将来設計があります……。
その中には確かに千比絽との結婚も入ってはいますが…
斎条グループの後継者はプランに入ってはいないんです。」

「君が千比絽のバックボーンに興味が無いのは分かっている。
もし斎条グループの総帥の座を狙っているような輩なら最初から猛反対していた。
考えてはくれないか?頼む」

お祖父様は渉さんに頭を下げた。
渉さんとお祖父様の話は一旦ここで終わった。
渉さんはこの話については一切私にはしてこなかった。

自宅に戻りママに今日のお祖父様と渉さんの話をした。
ママは驚かなかった。

「前々からパパとお祖父様は渉君の事を買っていたからこその話でしょうね。
東吾と渉君で斎条グループを盛り立てて欲しいと言っていたし……」

「ママは知ってたの?
どうして私には話してくれなかったの?」

「だって選ぶのは千比絽だもの。
パパとママが《渉君と結婚して斎条グループを盛り立てて!》何て言っていたらどう?
千比絽はどうしていた?」

「えっ、それは…。
何だかイヤだな……。
会社の為に結婚するみたいで……」

「そうでしょ?
だからこそ言わなかったの。
パパとママも恋愛して結婚したの。
もしお祖父様が政略結婚させるような人ならばパパとは結婚出来なかったわ。
東吾や千比絽、尚吾には自由に自分がしたいようにしてほしい。
モチロン自由には責任が付いて回るからそこはちゃんと分かってね。
ただ、お祖父様は今回の事で少し弱気になってしまっているのかも知れないわ。だからもう少し様子を見ましょうか…。
パパともお話ししてみるからね?」

ママにそう言われてこの話についてはパパと相談したからとなった。
だけど…
パパとお祖父様、渉さんとの間では話が進んでいたのを知るのは私が受験が終わった後だった。




───

お祖父様は大晦日を前に無事に退院出来た。
お医者様からは健康診断を毎年必ず受けてくださいと念押しされたそうです。
お正月はお祖父様の体調を考えて集まりを控えました。
私が受験生だから慌ただしくならないようにとの配慮です。
家族だけのお正月は少し静かでした。
兄さんは昼過ぎには祐佳の家に行きました。
赤ちゃんも順調に育っていてもうすぐ性別も分かるようになるみたいです。
楽しみです。


2日には家族(兄さん除く)で初詣に行きました。
もう神頼みです。
お賽銭を奮発しました。
どうか、どうか受験が上手くいきますように…。
ママに肩を叩かれるまでお参りしてました。

境内で振る舞われてる甘酒を頂きました。
自宅に帰って直ぐにパパとママがお祖父様のお宅に行きました。
緊急招集です。
何故か私と尚吾はお留守番です?

何故に?

パパ達が帰って来るまで勉強です。
受験迄後少し……。
頑張らねば!




そして……。
受験当日を迎えたのでした。
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