私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校3年生 16

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────受験当日

朝5時に目が覚めた。
この時期は雪に見舞われる事が多いけど幸いにも晴天に恵まれた。

ママは既に起きていてお弁当を作ってくれていた。

「ママ、おはよー。」

「おはよう。早いのね?まだ寝てられるんじゃない?」

「やっぱり緊張してるのかな?
5時に目が覚めちゃった……」

「兄弟ね…。東吾も緊張のせいか受験当日は朝の5時に目が覚めていたわ。気持ちに余裕が出来たからって早めに出て落ち着いて受験出来たって……」

ママにコーヒーを淹れてもらいながら兄さんの受験当日の事を教えてもらった。
兄さんでも緊張していたんだ……。
いつも俺様で出来ないことは無いって顔してるのに……。
そう思ったら少し…ほんの少し気持ちに余裕が出てきた。

皆が起きてきて一緒にご飯を食べて玄関で見送って貰った。
玄関の扉を開けて外に出ると渉さんがいた。

「うおっ!えっ?あっ…渉さん?」

「おはよう。試験会場迄送ろうと思って待っていたんだ。」

「あっ。おはよーございます?」

「よおー、朝から済まないな」

「東吾に言われなくてもするつもりだったから大丈夫さ。」

後ろから兄さんが出てきて渉さんと話をしていた。

「あら?渉くん、おはよう。今日は宜しくお願いしますね」

「はい。無事に試験会場迄送りますのでご安心下さい」

どうやら知らなかったのは私だけでパパもママも兄さんも知っていたみたいです。
と、言うか兄さんが渉さんに頼んでくれたようです。

「じゃあ渉くん頼む。千比絽、頑張ってこいな。」

「はい。行ってきます。」

渉さんの車に乗り出発しました。

「驚いた?昨日東吾から電話貰って千比絽を送ってほしいって。
僕もそのつもりだったから了解したんだ。」

「驚いた…。でもこんな朝早くに申し訳なくて…」

「僕が心配だったから…。緊張して乗り換える駅を間違えないかとか、乗り過ごさないかとか?」

「イヤ、さすがにそれは無いかと思うのですが……?」

「うん、分かってるよ。ただ、僕が心配だったから…。
僕も受験当日凄く緊張していたけど千比絽がくれたお守りを握りしめたら大丈夫って思えた。
だから千比絽には感謝してるんだ」

あぁ…、渉さんも受験当日は緊張していたんだ。
 渉さんも兄さんもプレッシャーだったんだね。
そうだよね?
緊張しない訳ないよね?
そう思ったら何だか分からないけど大丈夫って更に思えた。

「渉さん、ありがとう。今日は頑張ります!」

「うん、落ち着いてやれば千比絽なら大丈夫。
試験が終わったら連絡して迎えにいくから」

試験会場迄の道のりを車は順調に走った。
会場近くで下ろしてもらい会場へと入った。
もうここまで来たならやるしかない。

受験番号が書かれた机に座る。
試験官が入ってくる。
注意事項を述べる。
テストが配られる。




そして……全てのスケジュールが終わった。
私に出来うる事はした。
あとは発表を待つだけにだった…。






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