私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校3年生 23

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────

渉さんが出された条件は…


※養子に入り斉條の名になる事

※子供はなるべく私が大学を卒業するまでは作らない事

※私の実家近くに住むこと

※今現在の会社は大学卒業後は兄さんに任せる

※大学卒業後は速やかに斉條の会社に入社する事

※専務に就任するまでは結婚は極秘にする事

と色んな条件が出ていた。

そして最後に…不祥事を起こした場合は直ぐに離婚する事。


「条件多すぎです!それに不祥事って何ですか?」

「この場合の不祥事は不倫や浮気の事かな?
絶対にあり得ないけどね」

そう言って渉さんは笑って話してくれた。
それにしてもそんな条件出すなんて私は何様何だろうか…。

「渉さんは…それで良いんですか?」

「千比絽を僕だけのものに出来るなら大した条件ではないよ。
頑張って専務になればいい話だよね?」

「だよね?って…。専務になるまでってどれくらいかかるのでしょう…?」

「さすがに入社して1年2年ではなれないだろうから…
でも…20代のうちになるつもりで頑張るよ。
その為にも千比絽に側にいてほしい…」

「渉さんのご両親は承知してるのですか?
養子に…って流石に無理難題のような…」

「基本両親は僕の決めた事に反対はしない。
養子にって話は驚いていたけど養子に行ったからと言って親子で無くなる訳でもない。
それに娘が出来ると両親は喜んでるよ」

いつの間に話していたのでしょうか……。
私の知らない間に色々と話は進んでいたのでしょうか……。
頭の中でぐるぐるしてます…。
そして……

「それで千比絽の気持ちはどうなのかな?」

「私の気持ちは……」

私の気持ち……。
勿論一緒にいたい…。
でも…私で良いのだろうか?
渉さんには私よりももっと相応しい女性ひとがいるのではないだろうか…?
そんな私の気持ちを見透かしたように渉さんが言った。

「僕が歳を取ってしわくちゃのお爺さんになった時に隣に居て欲しいのは千比絽だけだよ。」

「渉さんはしわくちゃのお爺さんじゃなくてカッコいいロマンスグレーになると思う!」

「それじゃあカッコいいロマンスグレーになる僕を見届けてくれるかな?」

「はい!」

って思わず返事をすると…

「それは結婚してくれるって事で良いのかな?」

「あっ…!」

「千比絽…。改めて言うね。
僕と結婚して下さい」

「……。はい。宜しくお願いします。」



私は渉さんからのプロポーズをOKした。

そして…渉さんはポケットからベルベットの小さな箱を取り出して私の前で開けて見せた。
そこにはダイヤモンドの指環が有り渉さんが私の指に嵌めてくれた。
ピッタリだった…!!

「えっ!えっ!何でピッタリなの?」

「千比絽のお母さんから聞いたんだ。
婚約指環を買うのにね。
結婚指環は一緒に選びたいから買ってないけど婚約指環はサプライズしたかったからね。」

驚きすぎて声が出ない…。
ダイヤモンドだから高そうです。

「ずっと貯金はしていたし学生だけど会社からの給料は貰ってるから大丈夫だよ。
セオリー通り給料の3か月分だから余り高いのは買えなかったけどね。」

イヤイヤ、十分高そうです。
だいたい渉さんの会社からのお給料はいくらなんでしょうか?
私、全然知らない……。

「これからは千比絽が僕のお給料で遣り繰りしてくれたらいいよ。
ただ、大学の費用はお父さんが出すって…。
僕の今の会社のお給料でも通えるけど大学の諸費用は出したいって言ってくれたから甘える事にしたよ。
結婚を許してもらえただけでも十分甘えてると思ってるんだけど…ね」

大学の費用まで持つつもりだった渉さん……。
渉さんって…やっぱり凄い人だったんだ。
本当に私で良いのだろうか?

「今更プロポーズを撤回しないでね?」

渉さんが私の考えていた事を見透かしたように言った。
私は苦笑いをして誤魔化した。
パパ達に報告する為に海を後にした。

外堀を埋めて埋めて内堀も埋められて本丸は陥落した……。


私、18歳で結婚します!!!




暫くは極秘だけどね………
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