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第10話
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ナイトレイ伯爵家の馬車に揺られている。
ローランド公爵家、ナイトレイ伯爵家の馬車。
その馬車の周りを護衛する騎士たち。
最初は護衛の騎士の多さに驚いたが、今は納得している。
アリス様の言っていたことが理解できたわ。
屋敷の周りに民衆が集まって来ていたの。
なんでも私の姿を見たいだとか、倒れた私の身を案じてだとか・・・民衆って暇なの? 私の顔なんか見ても面白くないわよ。
とにかく凄い人なの。
お父様もおかげで仕事ができないとぼやいていたけど、何なのよこれ。
屋敷を出る時も混乱を避けるために、厳重に警戒されて出発したわ。
馬車の窓もカーテンで外の様子も見ることができない。
でも歓声はしっかり聞こえてくるのよね。
私の名前を叫んじゃって・・・恥ずかしいからやめてほしい。
ホントに何なのよこれ。
しばらく馬車に揺られ、どうやら学園に着いたようね。
お父様にエスコートされ、馬車を降りると驚きの光景が広がっていた。
「わぁ~~ 綺麗なお花畑」
辺り一面、色とりどりの草花が咲き乱れる光景に私は感動した。
ジニアにポーチュラカ、インパチェンス、センニチコウまで・・・なんて素晴らしい場所なんでしょう。
「おおっ、これは見事だ!」
お父様もこの光景に感銘を受けたみたいね。
でも学園にこんな場所あったかしら?
「相変わらず凄い光景ね」
「アリス様、このお花畑はどうしたんです? 学園にこんな場所は無かったはずですが?」
「ふう・・・・よく聞きなさい。ルシア、ここがあなたが魔力暴走を起こした場所よ!」
一呼吸して答え始めたアリス様の言葉に「ふえっ!?」私は馬鹿みたいな返事をしてしまった。
「この草花を咲かせたのは、ルシアあなたなのよ」
ええぇぇぇぇ? これが私の魔力暴走を起こした結果? 噓でしょ・・・嘘よね? アリス様ったら私を騙そうとしてこんなことを言い出したんだわ。きっとそうね。そうに違わないわ。
「傷ついたニール様を見たあなたは、パニック状態に陥ったわ。・・・そして魔力を暴走させたのよ。あなたの魔法、植物に力を与える魔法よね?」
「・・・そうですけど・・・ほんの少し元気になる程度ですよ」
「本来はそうね。その程度よ。植物に少しだけ活力を与えるだけの魔法が、暴走することで驚くべき結果になったのよ。それは本来、草花の生えていない場所、レンガの敷き詰められた場所から、草花が生え花を咲かせ・・・そして・・・ニール様の傷を治したのよ。それだけではないわ。辺り一面、この草花の咲き乱れる場所、そこにいた全員の傷を治したのよ」
「ふぇええええええっ???」
わ・わ・私がニール様の傷を? それだけじゃなくて他の怪我人まで? 草花で? 私にそんな魔法が?
「ルシア落ち着きなさい。この草花があなたが引き起こした結果だと理解できたかしら?」
「・・・・理解というか、意味が分かりません」
「まあ、そうでしょうね。とにかくおかげでニール様は助かった。そして多くの負傷者も癒された。それだけよ」
「それだけよって・・・それって私にも回復属性の魔法が使えるようになる可能性があるってことですか?」
「それは分からないわ。暴走した状態だから、力のバランスも使い方も分からない状態でしょう? でも可能性はあるわね」
「そうだぞルシア。修練しだいでは、回復属性の癒しの魔法『ヒール』を使えるかもしれん。そして『エリアヒール』こんな広範囲魔法は聞いたことがない」
「お父様・・・私がヒールを使えるようになるのですね」
「ああ、その通りだ。まあ、あくまでも可能性のひとつの話だがな」
「当時この場所には多くの人がいたわ。馬車待ちの学生、負傷者も大勢いたわ、そして騎士団。学園前には野次馬もいたわね。そんな大勢の前での奇跡みたいな出来事なのよ。魔力暴走だったけど、結果的にあなたは大勢の命を救ったの。もちろんニール様もね。だから自覚しなさい。あなたは人々を救った聖女なのよ」
「私が・・・聖女・・・」
「正式には違うかもしれないけど、功績として語り継がれるわ」
アリス様の言葉にお父様も頷いている。なんか感無量って感じみたい。
私はちょっと恥ずかしい。
特に語り継がれるのは止めて欲しいわ。
聖女なら嬉しいけど、お花畑のルシアとか言われたら、それじゃあまるで私が脳内お花畑みたいじゃない。
ローランド公爵家、ナイトレイ伯爵家の馬車。
その馬車の周りを護衛する騎士たち。
最初は護衛の騎士の多さに驚いたが、今は納得している。
アリス様の言っていたことが理解できたわ。
屋敷の周りに民衆が集まって来ていたの。
なんでも私の姿を見たいだとか、倒れた私の身を案じてだとか・・・民衆って暇なの? 私の顔なんか見ても面白くないわよ。
とにかく凄い人なの。
お父様もおかげで仕事ができないとぼやいていたけど、何なのよこれ。
屋敷を出る時も混乱を避けるために、厳重に警戒されて出発したわ。
馬車の窓もカーテンで外の様子も見ることができない。
でも歓声はしっかり聞こえてくるのよね。
私の名前を叫んじゃって・・・恥ずかしいからやめてほしい。
ホントに何なのよこれ。
しばらく馬車に揺られ、どうやら学園に着いたようね。
お父様にエスコートされ、馬車を降りると驚きの光景が広がっていた。
「わぁ~~ 綺麗なお花畑」
辺り一面、色とりどりの草花が咲き乱れる光景に私は感動した。
ジニアにポーチュラカ、インパチェンス、センニチコウまで・・・なんて素晴らしい場所なんでしょう。
「おおっ、これは見事だ!」
お父様もこの光景に感銘を受けたみたいね。
でも学園にこんな場所あったかしら?
「相変わらず凄い光景ね」
「アリス様、このお花畑はどうしたんです? 学園にこんな場所は無かったはずですが?」
「ふう・・・・よく聞きなさい。ルシア、ここがあなたが魔力暴走を起こした場所よ!」
一呼吸して答え始めたアリス様の言葉に「ふえっ!?」私は馬鹿みたいな返事をしてしまった。
「この草花を咲かせたのは、ルシアあなたなのよ」
ええぇぇぇぇ? これが私の魔力暴走を起こした結果? 噓でしょ・・・嘘よね? アリス様ったら私を騙そうとしてこんなことを言い出したんだわ。きっとそうね。そうに違わないわ。
「傷ついたニール様を見たあなたは、パニック状態に陥ったわ。・・・そして魔力を暴走させたのよ。あなたの魔法、植物に力を与える魔法よね?」
「・・・そうですけど・・・ほんの少し元気になる程度ですよ」
「本来はそうね。その程度よ。植物に少しだけ活力を与えるだけの魔法が、暴走することで驚くべき結果になったのよ。それは本来、草花の生えていない場所、レンガの敷き詰められた場所から、草花が生え花を咲かせ・・・そして・・・ニール様の傷を治したのよ。それだけではないわ。辺り一面、この草花の咲き乱れる場所、そこにいた全員の傷を治したのよ」
「ふぇええええええっ???」
わ・わ・私がニール様の傷を? それだけじゃなくて他の怪我人まで? 草花で? 私にそんな魔法が?
「ルシア落ち着きなさい。この草花があなたが引き起こした結果だと理解できたかしら?」
「・・・・理解というか、意味が分かりません」
「まあ、そうでしょうね。とにかくおかげでニール様は助かった。そして多くの負傷者も癒された。それだけよ」
「それだけよって・・・それって私にも回復属性の魔法が使えるようになる可能性があるってことですか?」
「それは分からないわ。暴走した状態だから、力のバランスも使い方も分からない状態でしょう? でも可能性はあるわね」
「そうだぞルシア。修練しだいでは、回復属性の癒しの魔法『ヒール』を使えるかもしれん。そして『エリアヒール』こんな広範囲魔法は聞いたことがない」
「お父様・・・私がヒールを使えるようになるのですね」
「ああ、その通りだ。まあ、あくまでも可能性のひとつの話だがな」
「当時この場所には多くの人がいたわ。馬車待ちの学生、負傷者も大勢いたわ、そして騎士団。学園前には野次馬もいたわね。そんな大勢の前での奇跡みたいな出来事なのよ。魔力暴走だったけど、結果的にあなたは大勢の命を救ったの。もちろんニール様もね。だから自覚しなさい。あなたは人々を救った聖女なのよ」
「私が・・・聖女・・・」
「正式には違うかもしれないけど、功績として語り継がれるわ」
アリス様の言葉にお父様も頷いている。なんか感無量って感じみたい。
私はちょっと恥ずかしい。
特に語り継がれるのは止めて欲しいわ。
聖女なら嬉しいけど、お花畑のルシアとか言われたら、それじゃあまるで私が脳内お花畑みたいじゃない。
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