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第20話
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今夜の舞踏会の会場である王宮のとある大ホール。
王宮で開かれる王族主催の舞踏会とあって、沢山の貴族たちが集まっている。
私は別室にてドレスにその身を包んで、呼ばれるのを待っていた。
豪華な刺繍の入った青と白のプリンセスラインのドレス。
各所に花柄の刺繍と小さな宝石が縫い込まれており、首元には大きな赤い宝石がキラリと光ってる。髪は結い上げられ、小さなティアラが乗せられている・・・これはまさにお姫様のよう。
「これが私?」
最初にこの用意された衣装に着替えた自分の姿を見た時に出た言葉だった。
だって私が私じゃ無いみたいなんだもん。
まるで別人の私、お化粧だけじゃない、ドレスのお蔭でちょっと大人っぽい姿、綺麗なドレスに包まれて私のテンションは上がりまくり。
くるりと回ってみたりして鏡に映る自分の姿を確認する。
ちょっと豪華すぎないかと思うくらい素敵なドレスと装飾品の数々。
私にはもったいないくらい素敵なドレス。
「ルシア・・・凄く綺麗だよ」
今回エスコートしてくれる男性はもちろんニール様。
なんてカッコイイのかしら。
学園の騎士服もいいけど、青い宮廷衣装も素敵だわ。
そんなニール様に綺麗だんなんて言われて、嬉しいけどなんか恥ずかしい。
「ニール様も素敵です」
「ありがとう。でも今夜の主役はルシア、キミなんだからもっと堂々としてなきゃダメだよ」
「ううぅぅ・・・・」
そう今回の舞踏会の主役は私。
魔獣襲撃事件で一躍有名になった伯爵令嬢。
奇跡の魔法(暴走)で民衆の怪我を治し、辺り一面お花畑に変貌させた娘。聖女だと言う人もいるけど、回復属性の魔法の使えない私は正式には聖女には認定できないらしい。
その功績を讃えての舞踏会が開かれたのである。
そして迷惑なことに、国の王族であるミューラー第一皇子の婚約者候補としても招かれている。
もちろんその件ではお断りはしてますよ。
でなければこんな見世物みたいな舞踏会になんかでるもんですか。
殿下がなっとくしたかどうかは分からないけど、私は殿下と婚約するつもりはないのだから諦めてほしい。
それよりもアリス様と仲直りして、元のさやに戻らないかしら。
従者に呼ばれて向かったパーティーホール。
そこには大勢の貴族たちがすでに集まっていて、私たちを拍手で迎えてくれた。
豪華なシャンデリアの光に照らされ、色とりどりの素敵なドレスを着た貴婦人とこれまた素敵な男性が集まったこの大ホールは、まさに貴族の社交場といった雰囲気ね。
大勢の貴族たちの視線が私に向けられる。
ああっ恥ずかしい。緊張で手足が同時に動いていないかしら。慣れないヒールでこけたりしないかしら。
エスコートしてくれるニール様がいなかったら逃げ出してたわね。
私とニール様は、今夜の舞踏会の主催者であるミューラー殿下のもとに進み、挨拶をすませた。
あの事件の後、殿下と顔を合わせたのはこれが初めてであった。
その隣にはアリス様の姿がありほっとしたのだけど、殿下はいったい何を考えていたのかしら。
勝手に婚約破棄をしようとするし、こともあろうか私に婚約を申し込むとかありえないでしょ。
それにしても殿下とアリス様、まさに美男美女。
王国中の女性のあこがれであるイケメンの皇子、そして美しく気品あふれるお姿の公爵令嬢アリス様。
まさに誰もが認めるベストカップル。
舞踏会は殿下のスピーチから始まり、事件のお悔やみのお言葉、そして私の紹介が行われ私もスピーチをした。
ふう。緊張したわ。なんとか噛まずに乗りきることができて一安心。
弦楽五重奏が奏でる軽快でテンポの早い曲がダンスホールに流れ、舞踏会のメインである男女ペアが踊りを楽しむ時間がやってきた。
踊る順序は身分の高い者から順番に踊っていくのが通例なの。今回は殿下とアリス様がファーストダンスを披露して、私たちが後に続くのが基本的な流れなのだけど・・・・・殿下がまた奇行に走りだしたの。
殿下がファーストダンスの相手に選んだ相手はアリス様ではなく、何と私なの。
ちょっとぉぉぉぉぉ、困りますぅ。
私のお相手はニール様で、殿下ではありません。
助けてニール様、助けてアリス様。
ざわつく周囲、側近と私たちに説得され殿下のお相手はアリス様となった。
でも説得にあたり、私とニール様が踊ったその後、パートナーを変えて踊る時には殿下と踊ることを約束させられてしまった。
それ自体は良いのだけれど、毎回いい加減にしてほしいものだわ。
しぶしぶアリス様と踊り始めたミューラー殿下。アリス様は顔に出さないけど内心どう思っているのかしら。
それにしてもさすがは一国の皇子とその婚約者、ダンスひとつとっても一級品だわ。曲に合わせたステキなステップは私にはまねができない。
優雅に踊るその姿に皆が見惚れ、ダンスが終わると称賛の拍手が送られていく。
「さあ、ルシア嬢」
次はメインゲストである私とニール様の踊る番。
差し出されたニール様の手を取り、ダンスホールの中心へと進んでいく。
緊張で心臓の鼓動が大変なことになってます。
落ち着くのよ私。
慌ててこけたりしないように注意しないとって、皆の視線が集まるホールの中心・・・・こんな場所で踊れるのかしら。
王宮で開かれる王族主催の舞踏会とあって、沢山の貴族たちが集まっている。
私は別室にてドレスにその身を包んで、呼ばれるのを待っていた。
豪華な刺繍の入った青と白のプリンセスラインのドレス。
各所に花柄の刺繍と小さな宝石が縫い込まれており、首元には大きな赤い宝石がキラリと光ってる。髪は結い上げられ、小さなティアラが乗せられている・・・これはまさにお姫様のよう。
「これが私?」
最初にこの用意された衣装に着替えた自分の姿を見た時に出た言葉だった。
だって私が私じゃ無いみたいなんだもん。
まるで別人の私、お化粧だけじゃない、ドレスのお蔭でちょっと大人っぽい姿、綺麗なドレスに包まれて私のテンションは上がりまくり。
くるりと回ってみたりして鏡に映る自分の姿を確認する。
ちょっと豪華すぎないかと思うくらい素敵なドレスと装飾品の数々。
私にはもったいないくらい素敵なドレス。
「ルシア・・・凄く綺麗だよ」
今回エスコートしてくれる男性はもちろんニール様。
なんてカッコイイのかしら。
学園の騎士服もいいけど、青い宮廷衣装も素敵だわ。
そんなニール様に綺麗だんなんて言われて、嬉しいけどなんか恥ずかしい。
「ニール様も素敵です」
「ありがとう。でも今夜の主役はルシア、キミなんだからもっと堂々としてなきゃダメだよ」
「ううぅぅ・・・・」
そう今回の舞踏会の主役は私。
魔獣襲撃事件で一躍有名になった伯爵令嬢。
奇跡の魔法(暴走)で民衆の怪我を治し、辺り一面お花畑に変貌させた娘。聖女だと言う人もいるけど、回復属性の魔法の使えない私は正式には聖女には認定できないらしい。
その功績を讃えての舞踏会が開かれたのである。
そして迷惑なことに、国の王族であるミューラー第一皇子の婚約者候補としても招かれている。
もちろんその件ではお断りはしてますよ。
でなければこんな見世物みたいな舞踏会になんかでるもんですか。
殿下がなっとくしたかどうかは分からないけど、私は殿下と婚約するつもりはないのだから諦めてほしい。
それよりもアリス様と仲直りして、元のさやに戻らないかしら。
従者に呼ばれて向かったパーティーホール。
そこには大勢の貴族たちがすでに集まっていて、私たちを拍手で迎えてくれた。
豪華なシャンデリアの光に照らされ、色とりどりの素敵なドレスを着た貴婦人とこれまた素敵な男性が集まったこの大ホールは、まさに貴族の社交場といった雰囲気ね。
大勢の貴族たちの視線が私に向けられる。
ああっ恥ずかしい。緊張で手足が同時に動いていないかしら。慣れないヒールでこけたりしないかしら。
エスコートしてくれるニール様がいなかったら逃げ出してたわね。
私とニール様は、今夜の舞踏会の主催者であるミューラー殿下のもとに進み、挨拶をすませた。
あの事件の後、殿下と顔を合わせたのはこれが初めてであった。
その隣にはアリス様の姿がありほっとしたのだけど、殿下はいったい何を考えていたのかしら。
勝手に婚約破棄をしようとするし、こともあろうか私に婚約を申し込むとかありえないでしょ。
それにしても殿下とアリス様、まさに美男美女。
王国中の女性のあこがれであるイケメンの皇子、そして美しく気品あふれるお姿の公爵令嬢アリス様。
まさに誰もが認めるベストカップル。
舞踏会は殿下のスピーチから始まり、事件のお悔やみのお言葉、そして私の紹介が行われ私もスピーチをした。
ふう。緊張したわ。なんとか噛まずに乗りきることができて一安心。
弦楽五重奏が奏でる軽快でテンポの早い曲がダンスホールに流れ、舞踏会のメインである男女ペアが踊りを楽しむ時間がやってきた。
踊る順序は身分の高い者から順番に踊っていくのが通例なの。今回は殿下とアリス様がファーストダンスを披露して、私たちが後に続くのが基本的な流れなのだけど・・・・・殿下がまた奇行に走りだしたの。
殿下がファーストダンスの相手に選んだ相手はアリス様ではなく、何と私なの。
ちょっとぉぉぉぉぉ、困りますぅ。
私のお相手はニール様で、殿下ではありません。
助けてニール様、助けてアリス様。
ざわつく周囲、側近と私たちに説得され殿下のお相手はアリス様となった。
でも説得にあたり、私とニール様が踊ったその後、パートナーを変えて踊る時には殿下と踊ることを約束させられてしまった。
それ自体は良いのだけれど、毎回いい加減にしてほしいものだわ。
しぶしぶアリス様と踊り始めたミューラー殿下。アリス様は顔に出さないけど内心どう思っているのかしら。
それにしてもさすがは一国の皇子とその婚約者、ダンスひとつとっても一級品だわ。曲に合わせたステキなステップは私にはまねができない。
優雅に踊るその姿に皆が見惚れ、ダンスが終わると称賛の拍手が送られていく。
「さあ、ルシア嬢」
次はメインゲストである私とニール様の踊る番。
差し出されたニール様の手を取り、ダンスホールの中心へと進んでいく。
緊張で心臓の鼓動が大変なことになってます。
落ち着くのよ私。
慌ててこけたりしないように注意しないとって、皆の視線が集まるホールの中心・・・・こんな場所で踊れるのかしら。
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