ダンジョンマスターの領地経営・かわいい人間、亜人やモンスター集めてイチャイチャしたいと思います。もちろん女冒険者は俺のもの

たぬきねこ

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第2章 迷宮成長編

第78話 お仕事って嫌だよね

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 俺の左腕には裸のエルフが抱き付き寝息を立てていた。

 無駄な肉が付いていない華奢な身体。無論柔らかい肉饅頭も申し訳ない程度にしかない。しかし彼女の魅力は別にある。
 美しい金髪の長い髪、鼻筋の通った整った顔立ち。そして特徴的な細長く尖った耳。そんな彼女の寝顔は本当に美しい。
 貧乳が何だ、マニア垂涎の森の妖精スレンダーボディ、貧乳は正義なのだ。

 シルエラが妊娠したと判明してからのミスティの対抗心は凄まじいものがあった。特に昨晩は子孫繫栄の御神体の話をシルエラから聞かされたので、余計に対抗心を燃やしていたのだ。種族的に妊娠する確率は低そうだが、それも時間の問題だろう。出された精液の量を考えれば既に妊娠していても可笑しくはない。

 朝食を食べて一段落したところでお仕事の時間がやってきた。
 あまり気ノリしないがこればかりは仕方がない。

 我が家、領主館の住人と街の一部しか知られていない情報。
 ブルストの街の他、3郡を拝領して大領主となったこと。
 またその周知と各市町村への通達も行わないといけない。一気にやることが増えてしまった。事務処理だけでもかなりの業務増である。
 とてもじゃないが人手が足りない。

 セイレーンとカエデさんを中心とした事務員に、リュネールさんたち冒険者や俵さんたちを含め天手古舞になっていた。
「シルエラさん、これどこに印押せばいいの?」
「これはね。ここと2枚目のここよ」
 そんななかで発揮されるシルエラの才能。無学なリュネールさんたちにも的確な説明と指示をでき、自らも書類の山を片付けていく姿は圧巻だった。

 そしてルーカスさんを始めとした街の有力者を集めての有識者会議、今後のブルストの街、引いては領地全般の運命を左右する会議が行われた。
 各市町村への伝達と現状の報告、人口及び農産物から産業物まで、どれくらいの収穫量が見込めるか詳細が必要だった。

 何せ拝領した3郡全てを合わせるとかなりの大領地となる。まあそのほとんどは人の手が届いていない未開の地、だがそれが良いのだ。その土地に住む者には何気ない物でも、別の土地の者からすれば喉から手が出るほど欲しい物など山ほどある。特産品となる未発見の物もあるかも知れない。

 そして何といっても人だった。ブルストへの移住者を募るのはもちろんだが、元よりその地に住む住人は土地への執着が強い。そういった者へは生活が便利になる魔道具の配布をする予定だ。それが引いては領地の生産力アップに繋がるからだ。

 逆に土地にしがらみのない者にはブルストへの移住を推し進める。
 移住がしやすいように仕事の斡旋や住居の提供、引っ越しの補助など優遇措置を設けることにした。

 それに伴い有力商会の協力のもと、新商会を設立することにした。
 それは魔動機を利用した輸送業。各市町村を結ぶシャトル便に引っ越し専門業者、極めつけは安土城下街とブルストを飛ぶ航空会社だった。
 それ以外にも各商会へは魔動機を貸し与えることにした。

 これによりこの広大な辺境の地、点と点が繋がり一大拠点が出来上がるのだ。輸送スピードと輸送量の増加に、人員の削減もできる。
 何せ今までは都市間を移動するのに、商会は荷馬車数台に護衛の兵士や冒険者を雇いキャラバン隊を編成する必要があったのだ。
 馬車で約1週間かかる距離も1日で移動でき、護衛も最小限で済む。
 各魔動機はゴーレムネットワークで位置情報の共有から移動経路、危険個所の把握及びその排除まで行うのだ。
 これはもう流通革命である。

 ゴーレムなので定期的な魔力供給が必要だがブルストの街内なら俺から自然供給できる。遠距離への輸送などでも定期的にブルストへ立ち寄るため問題ない。
 問題があるとすれば運用する側だ。信用する商会と人物にしか貸し与えないが商会が大きくなるにつれ人も増える。中には不届きな者も出てくるだろう。魔動機への使用者登録を設け、運航計画とゴーレムネットワークを照らし合わせて不正がないかチェックする必要があるだろう。

 そしてブルストの街も引き続き拡張して行かなければならない。学校の建設、住居及び店舗の建設。道路整備と仕事は山積みだった。
 移住者に紹介する仕事として、農作業から製造業、サービス業、街の治安を守る警備隊、その延長線上に兵団を編成しなければならない。
 職人と兵士の育成には時間と労力が掛かる。将来的には学生の就職先にも期待できるが、それは先の話だ。

 まずは各商会へ貸し与える魔動機、その運転手となる人選をしなくてはならない。それから操作方法や交通ルールなどの教育と、実際に魔動機を利用した作業を体験してもらわなくてはいけない。いっそのこと教習所でも作ろうかな。


 ◇ ◇ ◇

 はあぁぁぁぁ・・・嫌だなぁ・・・幾度となく出る溜息。
 だがこれは逃げることのできない仕事。
 あまり遅くなると信長様にどやされてしまうだろう。スイーツも街で買ってきたし、もう問題を先延ばしにすることはできない。

 安土城内に設置した転移陣とブルストを結ぶ転移陣を構築するために魔力を込める。青白い魔法陣が浮かび上がり魔法陣が機能したことが分かった。
 そして再びやってきた安土魔王城転移の間。

「宮代様お待ちしておりました」
 そこにはお世話になった執事さんが待ち構えていた。
 もしかしてずっと待ってたの? だとしたら悪いことしたかな。

「さあ、帰蝶様がお待ちです。どうぞこちらへ」
 待っていたか聞こうとしたけど、さも当たり前のように対応されるので聞きそびれてしまった。まあいっか。
 
 通された執務室で濃姫様へ転移陣の構築報告を済ませ、信長様へのスイーツ詰め合わせを献上しようと空間収納より取り出したとたん、突然現れた信長様に強奪されてしまった。
「宮代よ大儀である」
 それだけ言い残し消え去った信長様に唖然としていると、濃姫様から謝辞を述べられた。突然現れる魔王様は心臓に悪いが、俺にはどんな言葉より、美しい濃姫様と会えることの方が嬉しいです。
 いつかそのおっぱい揉ませてください。

 しかし濃姫様との楽しい会話を邪魔する者がまたもややってきた。
 扉をノックする声が聞こえ、入室してきたのは若い執事服をきた獣人と無骨なおっさん。そして割烹着を着たおばちゃんだった。

 この人たちは俺の領地へと配属される人たちの代表者だった。
 無骨なおっさんは信長様より与えられた兵士500人の代表者。堅物そうな侍のおっさんだねぇ。まあ実力はそこそこかな。
 割烹着を着たおばちゃんは信長様の料理人で、ブルストの街にて新しい料理スイーツを学び研究することが目的らしい。
 そして猫耳の執事の若い男性は、出来上がったスイーツを信長様へと届けるための橋渡し役となってくれるらしい。

 よかった本当に良かった。これで信長様にスイーツを届けるという大役を任せられる。俺でも嫌なのに、もしアルデリアちゃんが信長様に直接会ったら気絶しちゃうところだったよ。これで問題解決良かった良かった♪
 
 そして驚いたことにブルストの街へ転移するのに、濃姫様も同行されたことだった。転移陣を利用すれば行き来は一瞬とはいえ、よほど俺の造る街に興味があるとみえる。信長様・・・・ついてこないよね?

 転移陣を使いブルストの迷宮第1層転移の間へと帰ってきた。
 マンションの共有部分をイメージしたエントランスを抜け、領主館へとその場を移し皆へ濃姫様と同行人を紹介した。

 驚きと戸惑いのある我が家の面々、だがそれは序章に過ぎなかった。
 領主館のキッチン紹介と部屋の手配、そして繰り出したブルストの街。
 移動はもちろん魔動機にて乗車しての移動だった。
 物珍しい魔動機に興奮気味の面々、道路が舗装されサスペンションが付いた車はほとんど揺れない。乗り心地もさることながらスピードも馬車とは違うのだから、その興奮は推して知るべしである。
 
 先に向かったのは穀倉地帯、広大な土地に青々と実る稲や小麦、野菜の数々。これだけでもこの地が豊な土地だと分かる。
 そしてその貯蔵庫及び食料加工工場。その貯蔵量は一都市の貯蔵量を遥かに超え、今も増え続けている。
 ここで濃姫様が何か計算を始めた。これだけあれば凶作も飢えも怖くない。
それでいて高品質なのだから活用方法はいくらでもある。

 そして度肝を抜いたのがホテルを含めた繁華街。近代化された街並みにそびえ立つ巨大なホテルブルストヴァルツエ。
 安土城下に比べ人口は少ないが、この街ならではの料理や品物が並ぶ商店街に、濃姫様以外の面々はあんぐりと口が垂れ下がっている。
 かなりのカルチャーショックを受けたようだ。

「せっかくなのでご馳走しましょう」
 ホテルに併設されたレストランにて食事を振る舞うことにした。
 庶民の通う店で申し訳ないが、濃姫様的には問題ないらしい。できるだけ良い席を設けてもらい食事をすることになった。
 レストランならメインの食事から軽食、デザートまで揃っている。どれもこの世界の食材を使いアレンジされた逸品である。
 きっと濃姫様たちも満足してくれるだろう。
 
 国のトップである濃姫様の突然の来訪に、ホテルの支配人であるエグバートさんや、料理長のアーノックさんは可哀想にガチガチになって挨拶していた。
 これからも国のお偉いさんが来ることになると思うので、こればっかりは慣れてもらうしかない。

 メニューを見て思い思いの料理を注文していく面々、特に信長様の料理人であるおばちゃん「妙子さん」はメニューについてアーノックさんに質問して、実際の調理を拝見すべく一緒に厨房へと消えていった。

 そうして待つこと10分。
 突然ダンジョン内に現れた巨大な反応。
 瞬く間に街へと移動を開始した人物、膨大な魔力は抑えられているとはいえ思い当たる人物はひとりしか思いつかない。
 
「濃姫様・・・この気配・・・・もしかして?」
「もしかしてでなく、御想像のとおりです」
「やっぱりいぃぃぃぃぃぃ! 何考えてんだあぁぁぁ!!!」

 恐る恐る濃姫様に確認をとると、やっぱりそうらしい。
 誰か嘘だと言ってくれぇぇぇ・・・・・・・
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