少女探偵ヒカリ

毒入り紅茶殺人

真相

ヒカリはメイドに
「タチアナが知っているのは」
ヒカリはメイドに
「あなたが犯人だからよ」
メイドは驚いた
「どうしてわたしが」
メイドは足が震えていた
「あなたがジェーンを殺そうとしているのも分かっていたのよ」
ヒカリはおもむろにワインセラーを見た
「念の為に調べるけど警察に」
ヒカリはメイドに言った
「ロナウドを殺したのはあなたで根岸の森林公園の事件はジェーンさんが殺害したからよ」
「動機なんだよ？」
メイドはヒカリに言った
「あなた達は秘密を守るための殺人だからよ」
「それとここに来る前に紅茶を飲むなと言ったから」
チェレンは試験管を持ってきて
「ヒカリから言われるまで気が付かなかったな」
ベルはうなずいた
「紅茶の中にストリキニーネが入っていとは驚きです」
「鑑識が入っていたわ」
「ナイス、エンナっ」
ヒカリは言った
「それとメイドの榊ミツさん、ジェーンである虎動マサは自供しましたよ」
エンナは榊に言った
「嘘でしょ？」
ヒカリは榊に
「あなた以外の本名も教えてもらいました」
ヒカリは榊に言った
「どうしてわたしが犯人だと？」
「最初からよ」
「あの殺人ごっこからか」
ヒカリはうなずいた
「あの二人の冷静さに驚いたわ」
「つまり事前の計画があっての行動か」
Ｎは言った
「さすがね」
ヒカリはＮを見た
「秘密を知った人間を殺すことも簡単だったのよ」
マリィはヒカリに
「もう本名を言ってもいいですか？」
ヒカリはうなずいた
「わたしの本名は信楽小夜です」
信楽はヒカリを見た
「すごい名前ですね」
信楽はうなずいた
「マッジさん？」
マッジは観念をしたように言った
「笹野祐希です」
笹野はヒカリに
「もう隠すのはもうやめようと思ったので」
笹野はエンナに
「これがすべてのことです」
エンナは首を傾げた
「どうして本名を隠すようになったの？」
「この二人のことを知られていないことよ」
ヒカリは答えた
「たしか二人の名前っは外国人のような名前だけど」
「これはああなたたちが考えた犯罪の計画の一部よ」
エンナはチェレンたちに
「事実でしたよ」
エンナは冷静に言った
「詐欺の疑いで調べていると」
ヒカリはエンナに
「調べていたの？」
エンナはうなずいた
「驚きです」
ベルはエンナに
「こちらは殺人事件で」
「それはヒカリのメールで知っているから」
「じゃあどうしてジェーンさんの秘密を隠す必要があるんですか？」
信楽はヒカリに聞いた
「天涯孤独だった身だったジェーンさんはこの女性に遺産は渡らないようにしていたのよ」
エンナは虎動を見て
「老人ホームまで行ってきて正解だったわ」
「まさか」
虎動は足が震えた
「膝が笑っていますね」
ベルは虎動の膝を見た
「さすがにベルちゃんね」
ヒカリは苦笑いした
チェレンはヒカリに
「まさかヒカリ、犯人を」
ヒカリはうなずいた
「まさかメイドも犯人だとは思わなかったが」
ヒカリは言った
榊は腰の力が抜けた
「どうしてわたしが犯人だと？」
「紅茶かな？」
チェレンは驚いた
「紅茶だけで」
ヒカリはうなずいた
「盗み聞きするなんて出来ないし」
ヒカリはあっさり言った
「じゃあ、この盗聴器の存在も気がついていての行動？」
笹野は盗聴器を見た
「このお茶会が始まる前に調べたのよ」
ヒカリは盗聴器を持った
「盗聴器の発見なんて朝飯前だから」
笹野はヒカリに
「じゃあ遅れた理由って」
「盗聴器の捜索だったから」
チェレンは榊たちに
「こんな簡単に見つかると思わなかったのか？」
虎動はうなずいた
「どうして警察が」
信楽はエンナに言った
「実はこの二人詐欺で指名手配だったから」
ヒカリはエンナに
「初耳ですけど」
「ごめんね、黙っていて」
ヒカリは苦笑いした
信楽はエンナを見た
「ところでどうしてわかったの？」
ヒカリは信楽に
「ロナウドの事件で調べていたらね」
ヒカリは答えた
信楽は驚いた
「じゃあこの殺人ゲームはすべてこの二人が仕組んだこと？」
ヒカリはうなずいた
「ヒカリから秋いて踊ろたもの」
エンナは言った
「ロナウドの店は伊勢佐木町の店を潰していたわ」
笹野は虎動に
「ここ最近、味がおかしいって」
「実は夕食を食べても」
Ｎは言った
「エンナに頼める？」
エンナはヒカリに
「どんな頼み？」
「画像診断よ」
「AI診断？」
ヒカリはうなずいた
「画像診断ですか？」
「おそらく脳腫瘍だと思うの」
「脳腫瘍って」
信楽は驚いた
ヒカリはうなずいた
「おそらくはもう長くないわ」
ヒカリは言った
「彼には基礎疾患で喘息もあったあのよ」
虎動は足が震えた
「もうやめよう」
榊は手が震えていた
「ここまで諦めないわ」
榊はヒカリに襲いかかろうとした
「ヒカリに襲わないほうが懸命だと思いますが」
Nはヒカリうなずいた
エンナは榊に
「念の為に警察に話でも」
「あとこの人も」
ヒカリは笹野をさした
エンナはヒカリに
「この人もそうでしたか」
ヒカリはうなずいた
榊はヒカリに
「この女が」
ヒカリは榊を睨んだ
エンナは榊に
「よせばいいのに」
ベルたちはうなずいた
「ヒカリのことだから」
チェレンとベルは顔を見合わせた
「じゃあ、認めればいいのね」
エンナは呆れた顔で二人を見た
「動機は亡くなったジェーンさんの遺産目当て？」
笹野はうなずいた
「この計画はわたしよ」
笹野は震えた
ヒカリは笹野を見て
「こんな計画を立てたのは榊さん本人よ」
ヒカリは言った
「この事件はなんかメイドに見張られているような気がしていたけど」
チェレンは榊を見た
ベルはうなずいた
「そうです」
「視線が気になっていたけど」
Ｎは榊を見た
「気になって部屋を調べたら覗き穴があったけど」
「あったのか」
ヒカリは驚いた
Ｎはうなずいた
「まさかあったの？」
Ｎはうなずいた
「こんなところにあるのかと」
「さすが元殺人兵器ね」
エンナは言った
「これで事件解決かしら？」
虎動は不満げにヒカリを見た
榊はエンナに
「覚えてらっしゃい」
「はいはい」
エンナは言った
ヒカリは苦笑いした
「さすがエンナだわ」
「確かに」
ベルは驚いた
「さすが警察官だわ」
チェレンは言った
虎動はパトカーに乗った
「まさか殺人だったの」
ヒカリはうなずいた
信楽はヒカリを見た
「わたしもゲームかと」
「殺人があったのよ」
ヒカリは言った
「ジェーンさんが」
「虎動さんは隠し遠そうとしたのが動機かもね」
ベルはうなずいた
「わたしの目が見るのも」
「なにか怯えていた気がした」
虎動は警官に
「まさか見破られとは思わなかったわ」
「そうなんですか」
警官は素っ気なく答えた
「マサちゃんが上手くといくって」
榊は体を震わした
「完全犯罪が」
ヒカリは荷物をまとめて館を出た
ベルはヒカリに
「行くんですか？」
ヒカリはうなずいた
「こんな館は思い出は最悪すぎるもの」
「よく言うわ」
チェレンは苦笑いした