少女探偵ヒカリ

杉野桜姫

文字の大きさ

大中小

26 / 34

毒入り紅茶殺人

事件の後

しおりを挟む

ヒカリは思い切りグーイっと伸びをした
「でもあのマダムが亡くなっていたとは正直驚きです」
ベルは言った
ヒカリは紅茶を飲んで
「やっぱりベルちゃんの紅茶がいいわ」
チェレンは苦笑いをした
ベルはプリンを食べた
「このプリン、美味しいですね」
ベルは感激した
「これ、豆乳で作ったんですけど」
ヒカリは言った
チェレンはヒカリに
「携帯が」
エンナはため息をついた
「まさかここまでクソだとは」
「榊のことも？」
エンナはうなずいた
「しかも過去に何度も窃盗していた事実も」
「犯人探しゲームを流行らせたいたのも？」
エンナはうなずいた
ヒカリはエンナに
「まさか虎動も同じことを？」
エンナはうなずいた
「取り調べで言っていたの？」
チェレンは言った
「自供してね」
エンナは言った
「しかも犯人探しゲームも広めたのも」
エンナは答えた
ヒカリはプリンを食べた
「ヒカリ？」
チェレンはヒカリを見た
「ブラマンジェを取りに行ったけど」
ヒカリは答えた
チェレンはヒカリを見た
「ところで二人のことで？」
ベルは言った
ベルはヒカリに
「紅茶でも入れますね」
「助かるわ」
ヒカリは言った
エンナはプリンを食べた
「さすがヒカリ」
チェレンは感激した
ヒカリはエンナに
「ところであの二人は？」
「取り調べには素直に応じているけど」
エンナは言った
「根岸のことも？」
エンナはうなずいた
ヒカリプリンを食べた
チェレンはヒカリに
「次はプリンアラモードでも？」
「結構使うのよ」
ヒカリは困った
「プリン繋がり？」
チェレンはうなずいた
「確か戦後の大使夫人のリクエストでできたんだけど」
ヒカリは言った
「発症はたしかナポリタンと同じホテルだった気がして」
エンナはうなずいた
「意外と知らいないのよね」
チェレンは苦笑いした
ベルは紅茶を入れてきた
「入れ直したの？」
ベルはうなずいた
「当然でしょ」
ベルは言った
ヒカリはエンナに
「聞きたいことがあるの」
「何を？」
「どうしてタチアナって言ったの？」
「偶然っているわ」
エンナは言った
ヒカリは目をそらした
「そうなんだ」
チェレンはエンナに
「ところであの二人はどうして外国の名前をつけていたんだ？」
「犯人探しゲと本名を教えないためだって」
チェレンは首をかしげた
ヒカリはプリンを食べた
チェレンは考えた
Ｎはヒカリを見た
ベルはエンナに
「洒落た名前でしたもんね」
「確かに」
エンナは言った
「警察が来れないのも」
「崖崩れも人為的だったもの」
ヒカリは言った
「そうよ」
エンナは言った
ヒカリは紅茶を飲んだ
「ヒカリが言っていた推理通りだったんでしょ？」
エンナはうなずいた
「取り調べも素直でね」
「でしょうね」
ヒカリは言った
エンナはヒカリに
「ところでどうして犯人わかったのかが気になっていてね」
「最初からだけど」
ヒカリは答えた
「さ、最初から？」
エンナは驚いた
ヒカリはうなずいた
「驚きです」
ベルは言った
ヒカリはベルに
「花も気になって」
ヒカリは言った
「どこが？」
チェレンは言った
「花だってよく見る花だけど」
「なんかあったのか？」
ヒカリはうなずいた
「七色に咲く花だったもの」
ヒカリは言った
「確かに」
チェレンは言った
チェレンは考えた
「でもどういう意味なんですか？」
ベルは言った
「どんな色にもいると意味もあるかなって」
ヒカリは言った
「確かに」
エンナは言った
「秘密って意味か」
Ｎは言った
ヒカリは考えた
榊は爪を噛んだ
「あの花の意味を知る人間も現れたわね」
榊は呟いた
エンナは紅茶を飲んだ
榊は部屋に届けがあった
「あらあたしに？」
刑務官はうなずいた
「親の名前？」
「裏切ったのはあいつだから」
虎動は言った
榊は箱を開けた
「これは？」
榊は歯ブラシを見た
「こんなの誰が頼んだのかした？」
ヒカリはエンナに
「拘置所に連れて行って」
「どうしたの？」
エンナキョトンとした
「いきなりどうしたんですか？」
ベルはヒカリを見た
「ヒカリの薬学の力を？」
チェレンはヒカリに
「薬が入ったのもわかっていたのか？」
ヒカリはうなずいた
「しかも差し入れくらいしか」
ヒカリは言った
「毒薬名もわかったのか？」
ヒカリはうなずいた
「ｖｘはあり得ないと思っていたけど」
ヒカリは言った
「ＶＸ以外にありえるって」」
「まあ、附子って」
「鳥兜？」
チェレンは言った
ヒカリはうなずいた
「心臓の薬でもあるけど」
ヒカリは言った
虎動は榊の部屋を聞いた
ヒカリはノックした
「大丈夫かしら？」
ヒカリは虎動に言った
「ど、どうして？」
虎動は慌てた
「あんたが裏切りものを殺すの目的？」
虎動は苦虫を噛み潰した
ヒカリは涼しい顔をした
チェレンはヒカリに
「どうしてっわかったのか？」
ヒカリはチェレンを見た
「多分、裏切ると思ってのことだけど」
ヒカリは言った
チェレンはヒカリに
「じゃあ、思い込み？」
「そうだけど」
ヒカリは言った
「あっさり言うのね」
エンナは言った
「じゃあ、附子を仕込んだのは？」
弧度は目をそらした
「歯ブラシじゃなくて歯磨き粉ね」
ヒカリは言った
「どうして？」
虎動は慌てた
「だって歯磨き粉をつけるからに決まっていいるでしょ？」
虎動は観念した
「まさか見破れるとは」
エンナは無線で指示を出した
「大至急、榊の部屋に行って歯磨き粉を抑えてっ！」
ヒカリは虎動に
「残念ね、殺害できなくて」
虎動は悔しそうにヒカリを見た
後日、ヒカリの携帯にメールが来た
「どうしたんだ？」
「あのあと、殺人未遂までしていたのよ」
チェレンはヒカリに
「知っているけど」
ヒカリはチェレンに
「実はもう一つの事実があってね」
「どういう事実？」
「実は榊を殺そうとしたのは計画の中にあったのよ」
チェレンは驚いた
「じゃあ、この殺人は虎動が全ての黒幕だってことか」
ヒカリはうなずいた
ベルはヘルメットを脱いだ
「さて仕事ですか」
Ｎは苦笑いをした
「車検でな」
ベルはＮを見た
「ところで衝撃のほうが大きいが」
ヒカリは扉を開けた
エンナは虎動に
「まさか積み重ねるとは」
虎動はエンナに
「あなたが警察官だとは」
「現職だけど」
エンナは涼し顔で答えた
エンナはため息をついた
「マダムを騙して楽しい？」
「楽しいわよ」
虎動は答えた
「まあ、言うとは思ったけど」
刑事たちはヒヤヒヤした
「さすが荻原」
刑事は言った
「あれで警視正？」
刑事はうなずいた
「甘く見ないほうがいいが」
刑事は言った
ベルは紅茶を入れながらヒカリに
「ところでどうして裏切るってわかったいたんですか？」
「最初から」
ヒカリは言った
「簡単だな」
Ｎは呆れた目で見た
「秘密を守るのもそうだけど」
ヒカリは冷蔵庫を開けた
「ところで動機は秘密ともう一つの謎が」
「それはここに招待された人の皆殺しよ」
ヒカリは言った
「じゃあ、毒殺ですか？」
「さすがベルちゃん」
ヒカリはベルを見た
「庭に植えてあったベラドンナでね」
ヒカリは言った
「そこまで見破っていたのね」
「当然でしょ」
ヒカリは自慢げに言った
チェレンはヒカリに
「じゃあ、取り調べは？」
エンナはヒカリの事務所に入った
「素直に話すとは思わないでしょ？」
ヒカリはまさかと思った
「一筋縄では行かなかったの？」
エンナは首を横に振った
「ヒカリが言っていた附子とベラドンナのことを言ったら吐いたけど」
「わお」
ヒカリは大げさに驚いた
「まさかヒカリが薬の知識があるなんて」
ヒカリは笑った
「毒にもなるから」
ヒカリは言った
「確かに」
ベルはエンナに
「飲みます？」
エンナはうなずいた
「さてと事件の調査の報告でも」

しおりを挟む