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11話
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みんな、よく聞け。
人生とは不公平なものなのだ。
「ほらほら、あなた見て。ついにもんちゃんにも彼女ができたのよ」
「おぉ! やったなぁ、主水!」
両親は勢いよく俺の部屋に入ってくるなり、落ち着きのない子どものようにぐるぐるとその場で小躍りを始めた。
父親は仕事から帰宅したばかりらしい。ネクタイは結ばれたままだし、片手にはビジネスバッグを持ったまま。おまけに顔も少し赤くて、上機嫌な様子だ。少し飲み過ぎかもしれないが。
俺は間髪入れず、「出て行け」と叫ぼうとした。だが、父の剣幕がそれを阻止した。
「おい、主水!」
父親はぴたりと小躍りを辞め、そこでようやくトリエステに目を向けると、ほぼ全裸の彼女を上から下まで厳しく品定めするように眺めまわした。
事の重大さを悟ったのか、上機嫌な顔が次第に怪訝な表情に変わる。
俺はごくりと唾を飲んだ。
「何だよ……おやじ……」
父親と面と向かって話すのは久しぶりだった。俺が一方的に顔を合わせたくなくて強情を張ってるだけなのだがな。
「ママから彼女と聞いた時は喜んだが、まさか主水、お前いったいなんてことを……」
父親は表情を厳しくすると、俺の肩に手を起き、幼い顔できょとんとしているトリエステと俺を交互に見据えた。
「おい、聞いてるのか、主水!」
「だ、だから何だってんだよ」
「……いやぁ、お前の彼女、すっごい美人じゃないか! やったなぁ!」
父親は俺の肩をぽんぽんと叩きながら、にかっと太陽の様に笑った。
母親も援護射撃するが如く、「そうでしょ、そうでしょ」と頷いている。
やはり人生とは不公平なものなのだ。
父親は社会的に成功している。若くして会社を立ち上げ、苦労した時期もあったらしいが、今では無事軌道に乗り、決して平凡とは言えない地位を築き上げた。
だからこそ俺は今でも引きこもりニートのまま悠々自適な暮らしを続けていられるのだ。
俺が勝手に捻くれているだけで、家族との関係は悪いものではない。つまり俺は特別であり、それと同じぐらい両親も特別だ。
この際の特別というのは『思考回路に一癖ある』という意味だがな。もちろんマイルドに表現して。
わかるだろうか。
俺はこの世の不公平を嘆いているのだ。
他の引きこもり仲間たちはおそらく老いる両親に怯え、刻一刻と迫る貯蓄の底に恐怖するだろう。そうに違いない。
だが俺は違う。
いわばこれは、約束された勝利。今後も俺は先行きに不安を抱えることなく生きていけるだろう。少なくとも財産に関しては。
もう一人を養う余裕なんてないとトリエステに言ったのももちろん嘘だ。要するに、二人ぐらい遊んで暮らせる分の財産はあるはずということ。
まぁ、俺は単にものすごく怠け者なだけだが、俺が引きこもることで、他の誰かが職を手に入れることができるとも考えている。言うなれば、俺の引きこもりは慈善事業なのだ。
「おい! ちょっと待てよ!」
俺は両親に向かって怒鳴りつけた。
おわかりの通り。我々はそれとは別の問題に直面しているからだ。
「おやじもお袋も、おかしいだろ! 美人とかの前に言うことあるだろうが!」
「外国の方かしら?」
「おぉ、それそれ」
父親も大きく頷いた。
間髪入れず俺はばんばんと机を叩いた。
「違う、そうじゃない!」そしてトリエステを指差す。「この未熟なみずみずしい身体を見よ! 誰が見ても年端も行かぬ少女! どう考えても犯罪だろ!」
俺は家族の中で一番まともだという自覚がある。こんなこと、本当は父親が言うべきことなのだ。
「おまけに一糸まとわぬ姿で平然としている。だいたい全裸で血だらけで家にやってきて、二人とも何も疑問を抱かないのかよ? それだけじゃない。仮にこいつが彼女だとしても、いきなり家に連れて来て住まわせる奴がいるか?」
俺がこんこんと諭すように言った。そもそも俺が見違えるように痩せていることさえ華麗にスルーされているではないか。
もちろんそのことも話しておきたかったが、問題が複雑になりそうだから今は辞めておこう。
しかしこんな俺の的を得た言葉も虚しく。母親は煮え切らない様子で、「だってねぇ」と、トリエステに目配せした。
トリエステは一歩踏み出し、どんと胸を叩いて、偉そうに鼻をツンと上に向けた。
「大丈夫ですよ。ちゃんと約束は守りますから、ママさん」
「約束だとお⁉」俺は声を荒げた。「なに、俺の知らないところでおふくろと約束してんだよ!」
トリエステはこほんと咳ばらいすると、
「必ず主水さんを更生させます。彼を社会に出して、一人前の大人にしてみせますよ!」
「ちょ、おいっ、トリエステ! 何勝手に約束してんだよ!」
謀られた。どおりで母親もすんなりトリエステを受け入れていると思った。(いや、そうだとしてもやはりおかしいが)
俺はトリエステを睨みつけた。一方、彼女は余裕綽々の様子でニヤニヤと笑っている。
俺がトリエステを窓から外に投げ出そうと、一歩踏み出した時、背中でしくしくと父親の泣きじゃくる声が聞こえてきた。
俺は戸惑い、ゆっくりと振り返った。
「な、なんだよ親父……?」
「いやぁ、良かった。本当に良かった……」
父親はうつむき、肩を震わせていた。
ふと、しんみりした空気が流れるのがわかった。
俺は気恥ずかしさを誤魔化すように、ちょっと肩をすくめて見せた。
「な、何もそんなに泣かなくても……」
「父さんは嬉しいんだよ。ようやくお前を支えてくれる人が現れてくれた。運命の女性だ。大切にするんだぞ」
「ちょっと、おやじ。それは言い過ぎだよ」
泣いてる父を見るなんて初めてだった。
さっきまではしゃいでいたと思ってたのに、切り替わりの早いおやじだ。なんだか俺までしんみりしてきちゃったじゃないか。
昔から能天気な父親だと思っていたが、なんだかんだで俺の将来の事を心配してくれてたんだ。そう思うと、無下に怒鳴りつけたことが申し訳なくなった。
俺は父親の肩に手を添えた。
父親は涙でグシャグシャになった顔を上げて、俺を見つめた。
「主水、彼女とうまくやっていくんだぞ」
「おい、おやじ」俺はからから笑った。「まさか結婚するわけじゃないし、これが最後みたいに言うなよ。おおげさだなあ」
「そうよアナタ」と母親も笑った。
部屋中が笑いで包まれる。
久々の家族団らん。
「……ん? どうしたんだよ、親父」
しかし、どうも何かがおかしい。
笑っているのは俺と母親とトリエステだけだった。
父親は涙を拭き、真剣な顔で俺たちを見回した。
「最後なんだ」父親が声を詰まらせた。「これが最後なんだよ、ほんとに」
「はっ? いったいなんの冗談だよ、親父?」
「実はな、父さんの会社が倒産したんだ」
一瞬、時が止まる。
俺は頭の中で父親の言葉を反芻した。
とうさん、とうさん、とうさん……
なんだ、そういうことか。
「あははは。オヤジギャグかよ、おやじ! オヤジギャグかよ、おやじぃっ!」
俺がばしばしと父の背中を叩くと、母親とトリエステも釣られるように笑った。
「アナタったら。びっくりさせないでよ」
「そうじゃよ、パパさん!」
俺たちはいつまでも笑っていられそうだった。
なのに、父親はぴくりとも笑わない。
急に気が抜けてしまって、今や心のない木偶人形のように虚空を見つめている。
そんな父を目の当たりにして、最初に母親が笑いを止めた。何かを悟ったように徐々に顔が青ざめていく。
次にトリエステの顔から笑みが消えていった。この世の絶望を凝縮したように、顔をしかめている。
ついに笑っているのは俺だけになっていた。
「あはははは……あは……あは……えっ、まじ? 嘘だろ?」
「嘘じゃないんだ、主水。それに母さん。トリエステちゃん。すまん……ほんとに、すまん……」
父親は俺の椅子に座ると、アニメに出てくるなんとか司令みたいに、机の上で手を組み、そこに顎を乗せていた。
「そういうわけだ、主水。もうお前の面倒を見ることはできなくなった。この家も早々に売り払わなくちゃならない。トリエステちゃんと二人、たくましく生きていくんだぞ」
「えっ、あっ、えっ……えぇっ?」
俺はぱくぱくと魚のように口を開いたり閉じたりすることしかできなかった。
人生とは不公平なものなのだ。
「ほらほら、あなた見て。ついにもんちゃんにも彼女ができたのよ」
「おぉ! やったなぁ、主水!」
両親は勢いよく俺の部屋に入ってくるなり、落ち着きのない子どものようにぐるぐるとその場で小躍りを始めた。
父親は仕事から帰宅したばかりらしい。ネクタイは結ばれたままだし、片手にはビジネスバッグを持ったまま。おまけに顔も少し赤くて、上機嫌な様子だ。少し飲み過ぎかもしれないが。
俺は間髪入れず、「出て行け」と叫ぼうとした。だが、父の剣幕がそれを阻止した。
「おい、主水!」
父親はぴたりと小躍りを辞め、そこでようやくトリエステに目を向けると、ほぼ全裸の彼女を上から下まで厳しく品定めするように眺めまわした。
事の重大さを悟ったのか、上機嫌な顔が次第に怪訝な表情に変わる。
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「何だよ……おやじ……」
父親と面と向かって話すのは久しぶりだった。俺が一方的に顔を合わせたくなくて強情を張ってるだけなのだがな。
「ママから彼女と聞いた時は喜んだが、まさか主水、お前いったいなんてことを……」
父親は表情を厳しくすると、俺の肩に手を起き、幼い顔できょとんとしているトリエステと俺を交互に見据えた。
「おい、聞いてるのか、主水!」
「だ、だから何だってんだよ」
「……いやぁ、お前の彼女、すっごい美人じゃないか! やったなぁ!」
父親は俺の肩をぽんぽんと叩きながら、にかっと太陽の様に笑った。
母親も援護射撃するが如く、「そうでしょ、そうでしょ」と頷いている。
やはり人生とは不公平なものなのだ。
父親は社会的に成功している。若くして会社を立ち上げ、苦労した時期もあったらしいが、今では無事軌道に乗り、決して平凡とは言えない地位を築き上げた。
だからこそ俺は今でも引きこもりニートのまま悠々自適な暮らしを続けていられるのだ。
俺が勝手に捻くれているだけで、家族との関係は悪いものではない。つまり俺は特別であり、それと同じぐらい両親も特別だ。
この際の特別というのは『思考回路に一癖ある』という意味だがな。もちろんマイルドに表現して。
わかるだろうか。
俺はこの世の不公平を嘆いているのだ。
他の引きこもり仲間たちはおそらく老いる両親に怯え、刻一刻と迫る貯蓄の底に恐怖するだろう。そうに違いない。
だが俺は違う。
いわばこれは、約束された勝利。今後も俺は先行きに不安を抱えることなく生きていけるだろう。少なくとも財産に関しては。
もう一人を養う余裕なんてないとトリエステに言ったのももちろん嘘だ。要するに、二人ぐらい遊んで暮らせる分の財産はあるはずということ。
まぁ、俺は単にものすごく怠け者なだけだが、俺が引きこもることで、他の誰かが職を手に入れることができるとも考えている。言うなれば、俺の引きこもりは慈善事業なのだ。
「おい! ちょっと待てよ!」
俺は両親に向かって怒鳴りつけた。
おわかりの通り。我々はそれとは別の問題に直面しているからだ。
「おやじもお袋も、おかしいだろ! 美人とかの前に言うことあるだろうが!」
「外国の方かしら?」
「おぉ、それそれ」
父親も大きく頷いた。
間髪入れず俺はばんばんと机を叩いた。
「違う、そうじゃない!」そしてトリエステを指差す。「この未熟なみずみずしい身体を見よ! 誰が見ても年端も行かぬ少女! どう考えても犯罪だろ!」
俺は家族の中で一番まともだという自覚がある。こんなこと、本当は父親が言うべきことなのだ。
「おまけに一糸まとわぬ姿で平然としている。だいたい全裸で血だらけで家にやってきて、二人とも何も疑問を抱かないのかよ? それだけじゃない。仮にこいつが彼女だとしても、いきなり家に連れて来て住まわせる奴がいるか?」
俺がこんこんと諭すように言った。そもそも俺が見違えるように痩せていることさえ華麗にスルーされているではないか。
もちろんそのことも話しておきたかったが、問題が複雑になりそうだから今は辞めておこう。
しかしこんな俺の的を得た言葉も虚しく。母親は煮え切らない様子で、「だってねぇ」と、トリエステに目配せした。
トリエステは一歩踏み出し、どんと胸を叩いて、偉そうに鼻をツンと上に向けた。
「大丈夫ですよ。ちゃんと約束は守りますから、ママさん」
「約束だとお⁉」俺は声を荒げた。「なに、俺の知らないところでおふくろと約束してんだよ!」
トリエステはこほんと咳ばらいすると、
「必ず主水さんを更生させます。彼を社会に出して、一人前の大人にしてみせますよ!」
「ちょ、おいっ、トリエステ! 何勝手に約束してんだよ!」
謀られた。どおりで母親もすんなりトリエステを受け入れていると思った。(いや、そうだとしてもやはりおかしいが)
俺はトリエステを睨みつけた。一方、彼女は余裕綽々の様子でニヤニヤと笑っている。
俺がトリエステを窓から外に投げ出そうと、一歩踏み出した時、背中でしくしくと父親の泣きじゃくる声が聞こえてきた。
俺は戸惑い、ゆっくりと振り返った。
「な、なんだよ親父……?」
「いやぁ、良かった。本当に良かった……」
父親はうつむき、肩を震わせていた。
ふと、しんみりした空気が流れるのがわかった。
俺は気恥ずかしさを誤魔化すように、ちょっと肩をすくめて見せた。
「な、何もそんなに泣かなくても……」
「父さんは嬉しいんだよ。ようやくお前を支えてくれる人が現れてくれた。運命の女性だ。大切にするんだぞ」
「ちょっと、おやじ。それは言い過ぎだよ」
泣いてる父を見るなんて初めてだった。
さっきまではしゃいでいたと思ってたのに、切り替わりの早いおやじだ。なんだか俺までしんみりしてきちゃったじゃないか。
昔から能天気な父親だと思っていたが、なんだかんだで俺の将来の事を心配してくれてたんだ。そう思うと、無下に怒鳴りつけたことが申し訳なくなった。
俺は父親の肩に手を添えた。
父親は涙でグシャグシャになった顔を上げて、俺を見つめた。
「主水、彼女とうまくやっていくんだぞ」
「おい、おやじ」俺はからから笑った。「まさか結婚するわけじゃないし、これが最後みたいに言うなよ。おおげさだなあ」
「そうよアナタ」と母親も笑った。
部屋中が笑いで包まれる。
久々の家族団らん。
「……ん? どうしたんだよ、親父」
しかし、どうも何かがおかしい。
笑っているのは俺と母親とトリエステだけだった。
父親は涙を拭き、真剣な顔で俺たちを見回した。
「最後なんだ」父親が声を詰まらせた。「これが最後なんだよ、ほんとに」
「はっ? いったいなんの冗談だよ、親父?」
「実はな、父さんの会社が倒産したんだ」
一瞬、時が止まる。
俺は頭の中で父親の言葉を反芻した。
とうさん、とうさん、とうさん……
なんだ、そういうことか。
「あははは。オヤジギャグかよ、おやじ! オヤジギャグかよ、おやじぃっ!」
俺がばしばしと父の背中を叩くと、母親とトリエステも釣られるように笑った。
「アナタったら。びっくりさせないでよ」
「そうじゃよ、パパさん!」
俺たちはいつまでも笑っていられそうだった。
なのに、父親はぴくりとも笑わない。
急に気が抜けてしまって、今や心のない木偶人形のように虚空を見つめている。
そんな父を目の当たりにして、最初に母親が笑いを止めた。何かを悟ったように徐々に顔が青ざめていく。
次にトリエステの顔から笑みが消えていった。この世の絶望を凝縮したように、顔をしかめている。
ついに笑っているのは俺だけになっていた。
「あはははは……あは……あは……えっ、まじ? 嘘だろ?」
「嘘じゃないんだ、主水。それに母さん。トリエステちゃん。すまん……ほんとに、すまん……」
父親は俺の椅子に座ると、アニメに出てくるなんとか司令みたいに、机の上で手を組み、そこに顎を乗せていた。
「そういうわけだ、主水。もうお前の面倒を見ることはできなくなった。この家も早々に売り払わなくちゃならない。トリエステちゃんと二人、たくましく生きていくんだぞ」
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