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第百四十七話 契約
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1
「け、結局、ぼ、僕らを食うつもりってことだな?」
アルベルトは、震える声で言った。
悪魔は小首を軽く傾げ、長い舌で舌なめずりをする。
「ああ、食うよ。だがそれは用事が済んでからのことだ。だからそれまでお前たちは安全だ。よかったな?」
これにジョディーが、激しく噛み付いた。
「いいわけないだろ!ふざけやがって!」
「くっくっくっく。先程も言ったが、ずいぶんと威勢のいいお嬢ちゃんだな?こちらが今は手が出せないことを見越して言っているのかな?それとも単なる単細胞なのかな?」
「くっ!誰が単細胞だっ!」
「くっくっく。どうやら後者だったようだな」
ジョディーは憤慨し、反論しようと口を開いた途端、横からバランスが割り込んだ。
「お前今、我々には一切手出しが出来ないと言ったな?なぜだ?なぜ手出しが出来ない?」
「なに、大したことじゃない。単にそういう契約をしたというだけさ」
「契約?そうか、聞いたことがある。たしか悪魔は勝手に人間界には現れることは出来ないんだ。現れるとすれば、それは人間が呼び出した場合だけ。その際、その人間と悪魔はなんらかの契約を結ばねばならない。つまりお前を呼び出した者は、そういう契約をお前と交わしたってことなんだな?」
「その通りだ。その者がなぜそういう契約を望んだのかは本人に聞け。そのうちお前たちの前に現れるだろうからな。それまでここで大人しく待っているといい。俺はもう、飽きた」
そう言う終えると、悪魔はあっという間に虚空に掻き消えた。
皆はあっと驚き、次いで呆然となり、もはや何もない空間をただ見つめた。
そして少しの間を置いて、畏怖の対象が消え去ったことにようやく気付き、とりあえず皆ほっと息を吐いた。
2
「さてどうするか。とにかくこのままこの部屋にいたら、いずれ僕たちはあの悪魔に食べられてしまうだろう」
悪魔が去ってしばらく後、皆をとりあえず落ち着かせたリーダーたちは、部屋の隅に集まって今後の相談をしていた。
「だから、その前になんとかして出口をみつけなければ」
リーダー格のアルベルトが、まず先鞭をつけた。
マックスは、不安そうに部屋の周囲を眺め回しながら言った。
「それはそうだけど。見つかるかな?俺、一足先にこのドームに入ってから、散々出口を探したけど、全然それらしきものは見当たらなかったんだよな~」
バランスはアルベルトの案に賛成する。
「だが他にやることもない。とりあえずもう一度みんなで探してみるのがいいだろう」
他の者たちも、バランスの言う通り、他にやることがみつからないためか、口々に賛意を示した。
マックスも、こうなったら仕方ないといった様子で、なんとか納得して賛同した。
「よし。ではみんな手分けして探そう」
アルベルトの合図により、皆一斉に部屋の周囲に散らばった。
マックスも皆と同様に壁に張り付き、出口を探しはじめた。
(ふう。しょうがない探すか。でもなあ、さっき散々探して見当たらなかったんだよなあ。はあ~、ガイウス~、一体どこにいるんだよ~)
マックスは思わず天井を見上げ、深いため息を一つ漏らした。
「け、結局、ぼ、僕らを食うつもりってことだな?」
アルベルトは、震える声で言った。
悪魔は小首を軽く傾げ、長い舌で舌なめずりをする。
「ああ、食うよ。だがそれは用事が済んでからのことだ。だからそれまでお前たちは安全だ。よかったな?」
これにジョディーが、激しく噛み付いた。
「いいわけないだろ!ふざけやがって!」
「くっくっくっく。先程も言ったが、ずいぶんと威勢のいいお嬢ちゃんだな?こちらが今は手が出せないことを見越して言っているのかな?それとも単なる単細胞なのかな?」
「くっ!誰が単細胞だっ!」
「くっくっく。どうやら後者だったようだな」
ジョディーは憤慨し、反論しようと口を開いた途端、横からバランスが割り込んだ。
「お前今、我々には一切手出しが出来ないと言ったな?なぜだ?なぜ手出しが出来ない?」
「なに、大したことじゃない。単にそういう契約をしたというだけさ」
「契約?そうか、聞いたことがある。たしか悪魔は勝手に人間界には現れることは出来ないんだ。現れるとすれば、それは人間が呼び出した場合だけ。その際、その人間と悪魔はなんらかの契約を結ばねばならない。つまりお前を呼び出した者は、そういう契約をお前と交わしたってことなんだな?」
「その通りだ。その者がなぜそういう契約を望んだのかは本人に聞け。そのうちお前たちの前に現れるだろうからな。それまでここで大人しく待っているといい。俺はもう、飽きた」
そう言う終えると、悪魔はあっという間に虚空に掻き消えた。
皆はあっと驚き、次いで呆然となり、もはや何もない空間をただ見つめた。
そして少しの間を置いて、畏怖の対象が消え去ったことにようやく気付き、とりあえず皆ほっと息を吐いた。
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「さてどうするか。とにかくこのままこの部屋にいたら、いずれ僕たちはあの悪魔に食べられてしまうだろう」
悪魔が去ってしばらく後、皆をとりあえず落ち着かせたリーダーたちは、部屋の隅に集まって今後の相談をしていた。
「だから、その前になんとかして出口をみつけなければ」
リーダー格のアルベルトが、まず先鞭をつけた。
マックスは、不安そうに部屋の周囲を眺め回しながら言った。
「それはそうだけど。見つかるかな?俺、一足先にこのドームに入ってから、散々出口を探したけど、全然それらしきものは見当たらなかったんだよな~」
バランスはアルベルトの案に賛成する。
「だが他にやることもない。とりあえずもう一度みんなで探してみるのがいいだろう」
他の者たちも、バランスの言う通り、他にやることがみつからないためか、口々に賛意を示した。
マックスも、こうなったら仕方ないといった様子で、なんとか納得して賛同した。
「よし。ではみんな手分けして探そう」
アルベルトの合図により、皆一斉に部屋の周囲に散らばった。
マックスも皆と同様に壁に張り付き、出口を探しはじめた。
(ふう。しょうがない探すか。でもなあ、さっき散々探して見当たらなかったんだよなあ。はあ~、ガイウス~、一体どこにいるんだよ~)
マックスは思わず天井を見上げ、深いため息を一つ漏らした。
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