リアルタイム恋物語

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はじまり。

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 僕はある大学に通う学生だ。部活には所属していなく、サークル活動も行っていない。基本週4日バイトをしている。おそらく、一般的な大学生と比較をすると、そこまで大学生活を楽しんでいるわけではないだろう。

 ただまわりの人間よりつまらない生活をしていようが、自分が置かれている状況に左右されることなく、人間という生き物は恋をする。考えてみれば怖いものだ。恋をしてからの生活が必ずしも華やかであるとは限らないのだから。

 僕がこの小説で物語る恋愛と出会ったのは高校生のときだ。無事に第1希望の高校へ進学を決めた僕は、「彼女がほしいな」という思いと共に入学した。そんな気持ちを抱きながら、1年生らしい初々しい高校生活を送っていた僕は、同じクラスで隣の席に座っていたSさんとよく話すようになった。次第に1番仲のいい異性の友達となっていた。しかし、1年生のときに僕がお付き合いをしたのは、このSと仲がよかったMさんだ。正直に言ってしまえば、このMとの馴れ初めは覚えていない。現代によくある、「SNSで話すようになって」というパターンであったかもしれない。

 入学早々に彼女ができた僕の華やかな生活は、わずか3ヶ月しか続かなかった。「元彼と再開して気持ちが変わってしまった」そう言われた僕は、好きなまま別れることになった。ただこのあとすぐにMが付き合ったのは、同じ高校の僕の友人であった。当然、Mの元彼などではない。考えてみれば、面白い話だ。なによりも衝撃的であったのが、そのつぎにMが付き合った男が、僕の中学時代の友人であったことだ。他校で部活を頑張る坊主の少年だ。きっと、あの別れは正解であったのだろう。
 このようなことから、僕のMに対する気持ちは次第に消えていった。

 ただ、先にも述べたように人間という生き物は常に恋を求めているのだろう。

 次に僕が出会ったのは、Mと同様、Sと仲がいいAさんだった。きっと、このときから今の僕の叶わぬ恋が始まっていたのかもしれない。


                                                                         つづく
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