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欲
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Aさんと出会った僕。Aさんは、ダンス部に所属していた。僕が通っていた高校では、各学年の可愛い子達が集まる部活がダンス部だと言っても過言ではない。失恋したばかりの僕にとって、Aさんとのやり取りが心の拠り所となっていた。このままAさんと付き合えば、失恋したことなど忘れられるだろうと軽く考えていただろう。
そのような気持ちの中、Aさんとの会話は増え、ふたり切りで出かけることとなった。この出かけた日の別れ際、僕は思わずAさんを抱きしめしてしまった。寂しさもあった。でもいちばんは、異性から求められているという温もりが欲しかった。これが本音だ。
この日以来、僕とAさんの会話はほぼ無くなっと言ってもおかしくはない。本来であれば、このままお付き合いをするという流れが普通なのかもしれない。しかし僕は考えてしまった。本当にAさんが好きなのだろうか。ふと我に返った。一時の感情だった。最悪なことをしてしまった。ある意味、ひとり友人を失ったようなものであった。
この時から僕の頭の中にいたのがSさんだ。
ただの仲のいい異性の友達、そうとしか考えていなかった。いや、そう考えるしかなかった。好きだと気付いた時には彼女を失うのではないかと。
今思えば、このときには既に失いたくない存在になっていたのだ。
この失恋からの僅かな期間が、これからの僕を苦しめていく。馬鹿だな時間だった。
そのような気持ちの中、Aさんとの会話は増え、ふたり切りで出かけることとなった。この出かけた日の別れ際、僕は思わずAさんを抱きしめしてしまった。寂しさもあった。でもいちばんは、異性から求められているという温もりが欲しかった。これが本音だ。
この日以来、僕とAさんの会話はほぼ無くなっと言ってもおかしくはない。本来であれば、このままお付き合いをするという流れが普通なのかもしれない。しかし僕は考えてしまった。本当にAさんが好きなのだろうか。ふと我に返った。一時の感情だった。最悪なことをしてしまった。ある意味、ひとり友人を失ったようなものであった。
この時から僕の頭の中にいたのがSさんだ。
ただの仲のいい異性の友達、そうとしか考えていなかった。いや、そう考えるしかなかった。好きだと気付いた時には彼女を失うのではないかと。
今思えば、このときには既に失いたくない存在になっていたのだ。
この失恋からの僅かな期間が、これからの僕を苦しめていく。馬鹿だな時間だった。
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