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番外編 なぜなに
しおりを挟む「ニガルお兄ちゃん」
……来た。
「なんで魔王は人間が嫌いなの?」
「えっと……人間じゃないから?」
「でも、この仲間の魔物はユウシャのこと好きだよ?」
「それは……魔物も人それぞれだからな。魔物それぞれだ。」
最近、言葉を教える為に児童用の本を買ってみたんだけども。
「魔物それぞれ?それぞれ?それぞれだとなんで好きなこと嫌いなこがいるの?ねえなんで?それぞれってどういうこと?」
あああああそれぞれそれぞれええええ!!!
……とまあ、シンのなぜなに攻撃が止まらない。毎日毎日……寝るまでこうだ。
しかも気になって興奮してるせいかぜんぜん寝ない。
取り上げようかと思ったことは何度もあるが、起きて、昼間の研究中やご飯中に昨晩読んだ本の話をするシンが楽しそうで辞めた。
しかし、きついもんはきつい。毎晩読んでいるが、たまに俺が先に寝てるらしい。
朝起きて、「昨日ニガル寝ちゃったんだよ!」と嬉しそうに語ってくるシンに謎の敗北感を味わっている。
もう全部相槌で終わらせたい気持ちもあるが、こういうのっててきとうにあしらうとわかっちゃうし、俺への信頼度も下がるだろうからな……。
「それぞれってのはな……」
端折りながら説明して、シンがまた新しい疑問をぶつけて、俺が答えて。シンが満足するまで答え続けた。
「……で、……ということだ。だから……」
「うん……。へえ……。」
「つまり……だ。他には……」
「そうなんだ……。」
「……ということもある。どうだ?わかったか?」
「うん……わかったあ……。」
シンは途中から俺に本を持たせ、俺の腕にしがみついてた。
もうこれは寝る体勢で、もう寝るってなると俺の腕に額を擦り付ける。
シンは何も言わず、すりすりと俺の腕に頭を擦り付け、しばらくすると規則正しい呼吸をし始めた。
はあ……勝った…………。
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