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一章 ヤクザとの出会い
疫病神
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「そう言えばさっき源と話してたんだけどさ、面白い事ってなーにー?」
「は?面白い事?またけったいな話ですか?姉さんらしい」
「や、私の話じゃなくてあんたの」
「は?俺?」
「うん、源が最近面白いことがあったからあんたに聞きなって言ってた」
「面白い事、面白い?・・・ッ!」
少し考えたがたった一つこの人が面白がりそうな事を思い出した。親戚、しかも高校生がヤクザの住み家にたむろしていることを、しかしこれを言ってしまうと桃が危険になる可能性もあるので言いたくない
「や、無いですねぇ」
「本当に?あるんなら早くに口割った方が楽だよ?」
「いや?本当に無いですってぇー」
「ふーん?へぇー」
まるで奏斗の返事に興味が無いような空返事をしながらじっと奏斗の方をじぃー、と見つめている
「な、なに?菊姉」
「いや、お前ってさー、あいっかわらず嘘つくの下手だなーって思って」
ハッ、と馬鹿にした笑いをして細めた目を奏斗に向けた
「うぐ、いっつもいっつも俺なんか観察してて楽しいの?」
「楽しいよ、普段ヤクザとしていきがってるお前が子供みたいに泣いたり笑ったりするのを見るのはいいものさ」
「いきっがってない、これだから姉さんは嫌いだ」
「嫌よ嫌よも好きの内っ、てな!」
赤面する奏斗を茶化すようにニッと笑った
「で?結局何?面白い事って」
「言わないよ、絶対に」
「頑固なやつだなー、あーあこれが源並みに素直ならなー」
「あいつは素直じゃなくて面白がってるだけでしょ、姉さんみたいに」
「アハハハ!誉めてくれてありがとな!」
「どこをどう勘違いしたら誉めてるように聞こえるんだよ・・・はぁ」
「ま、今お前が話さなくてもいつか私が見つけてやるよ」
「おー怖い怖い」
苦笑を浮かべながらも今は見逃してくれそうなので安心した。
「その他に最近変わったことは何かないのか?」
「うん、ないよ」
「なら変わった事を起こそう、暫く泊まらせろ!」
「は、ハァ?!え。き、急に言われても・・・」
「いいだろ?部屋は私のをずっとおいてあるし迷惑もかけん、それともなにか?隠し事でもあるのか?」
不適な笑みを浮かべ実際には見上げられていると言うのに支配されているこの感じ、菊一は間違いなく桃の事を暴き出そうとしている、頬に冷や汗が伝うのを感じながらなんとか追い出そうとした
「そ、そんなこと言われてもここは男だらけで姉さんが危険に晒されるよ!それに姉さん金持ちじゅん、それなら近くのたっけぇホテルにでも泊まればいいじゃないか!」
「私の身を案じているのか、弟よ。気遣いはありがたいが無駄な出費をするわけにはいかん、私は平気だ、もし襲われる様なことが有れば襲ってきた相手をぶちのめすだけだ」
「姉さん、女性は気品や立ち振舞いが大切とか言ってるなら罵詈雑言はやめなよ」
「そうだな、すまない奏斗、まぁお前がなんと言おうと私は泊まるよ、元々そのつもりで荷物を持ってきたんだし、じゃ!部屋に荷物置いてくるなー」
「ちょっ!行きやがった・・・、暫く桃には来るなと言っておくか」
ハァー、深く溜め息をつくとともに胃が痛くなった、
「源、早く復活して姉さんを追い出してくれ」
切実に源の回復を祈る奏斗だった
その後は緊急会議で暫く姉が泊まることや姉を追い出し桃が来ても入れないようにと言っておいた、あの姉はいつもいつも人の秘密を暴こうとするから小さくても先手を打たなければすぐにバレる、桃の事だけは今までと違い隠すことを決意した木ノ葉組だった
「は?面白い事?またけったいな話ですか?姉さんらしい」
「や、私の話じゃなくてあんたの」
「は?俺?」
「うん、源が最近面白いことがあったからあんたに聞きなって言ってた」
「面白い事、面白い?・・・ッ!」
少し考えたがたった一つこの人が面白がりそうな事を思い出した。親戚、しかも高校生がヤクザの住み家にたむろしていることを、しかしこれを言ってしまうと桃が危険になる可能性もあるので言いたくない
「や、無いですねぇ」
「本当に?あるんなら早くに口割った方が楽だよ?」
「いや?本当に無いですってぇー」
「ふーん?へぇー」
まるで奏斗の返事に興味が無いような空返事をしながらじっと奏斗の方をじぃー、と見つめている
「な、なに?菊姉」
「いや、お前ってさー、あいっかわらず嘘つくの下手だなーって思って」
ハッ、と馬鹿にした笑いをして細めた目を奏斗に向けた
「うぐ、いっつもいっつも俺なんか観察してて楽しいの?」
「楽しいよ、普段ヤクザとしていきがってるお前が子供みたいに泣いたり笑ったりするのを見るのはいいものさ」
「いきっがってない、これだから姉さんは嫌いだ」
「嫌よ嫌よも好きの内っ、てな!」
赤面する奏斗を茶化すようにニッと笑った
「で?結局何?面白い事って」
「言わないよ、絶対に」
「頑固なやつだなー、あーあこれが源並みに素直ならなー」
「あいつは素直じゃなくて面白がってるだけでしょ、姉さんみたいに」
「アハハハ!誉めてくれてありがとな!」
「どこをどう勘違いしたら誉めてるように聞こえるんだよ・・・はぁ」
「ま、今お前が話さなくてもいつか私が見つけてやるよ」
「おー怖い怖い」
苦笑を浮かべながらも今は見逃してくれそうなので安心した。
「その他に最近変わったことは何かないのか?」
「うん、ないよ」
「なら変わった事を起こそう、暫く泊まらせろ!」
「は、ハァ?!え。き、急に言われても・・・」
「いいだろ?部屋は私のをずっとおいてあるし迷惑もかけん、それともなにか?隠し事でもあるのか?」
不適な笑みを浮かべ実際には見上げられていると言うのに支配されているこの感じ、菊一は間違いなく桃の事を暴き出そうとしている、頬に冷や汗が伝うのを感じながらなんとか追い出そうとした
「そ、そんなこと言われてもここは男だらけで姉さんが危険に晒されるよ!それに姉さん金持ちじゅん、それなら近くのたっけぇホテルにでも泊まればいいじゃないか!」
「私の身を案じているのか、弟よ。気遣いはありがたいが無駄な出費をするわけにはいかん、私は平気だ、もし襲われる様なことが有れば襲ってきた相手をぶちのめすだけだ」
「姉さん、女性は気品や立ち振舞いが大切とか言ってるなら罵詈雑言はやめなよ」
「そうだな、すまない奏斗、まぁお前がなんと言おうと私は泊まるよ、元々そのつもりで荷物を持ってきたんだし、じゃ!部屋に荷物置いてくるなー」
「ちょっ!行きやがった・・・、暫く桃には来るなと言っておくか」
ハァー、深く溜め息をつくとともに胃が痛くなった、
「源、早く復活して姉さんを追い出してくれ」
切実に源の回復を祈る奏斗だった
その後は緊急会議で暫く姉が泊まることや姉を追い出し桃が来ても入れないようにと言っておいた、あの姉はいつもいつも人の秘密を暴こうとするから小さくても先手を打たなければすぐにバレる、桃の事だけは今までと違い隠すことを決意した木ノ葉組だった
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