ヤクザとJK?!

あさみ

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三章ヤクザさん

開戦だ。

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桃達が何者かに連れ去られたあと、奏斗達はコンビニに戻ってきた
「桃居ないなー、中か?」
「奏斗さん、コレ・・・」
そう言って水無が持ち上げたのは一つのスマホだった、それは桃の物だった、しかし周りに桃の姿は見えない、神無の姿もない
「・・・桃?桃は?それ桃のやつだろ、おい、は?」
「見た感じ落としたみたいですね、画面割れてますし。わざわざここから移動するとは思えませんし可能性としては拉致が・・・」
言い終わる前に奏斗は行動に出た
「水無、組に電話、ここら一体は俺らのシマだ、異変がありゃなんでも俺に言え、カチコミだ。俺はここいら回ってくる、源田、東から西回れ、路地も細かく調べんぞ」
早口でそう言いながら車に乗り込んだ
「うす、サツは?」
「見つけんのが先だ、無視しろ」
「了解」
そう言うと源田は見事なドライブテクニックで去っていった
「・・・はぁ、とりあえず電話してって、する前におい、そこに居んだろ?」
「・・・」
「隠れんのが下手なんだよ、歓喜と殺意が混ざりあって気持ち悪い」
「ハハッ、バレちゃったかぁ」
「残念ながら俺は木ノ葉組の鉄砲玉なんでな、相手にするだけ無駄だと思うぞ」
「本物の鉄砲玉はそんな事言わないよー、と言っても確かに重要な人物では無さそうだよね、置いてかれて、かわいそーに、あんな自己中な人が頭でよく回ってるよねー、それともーが本当・・・とっ」
水無は突然現れたそいつに殴りかかった
「酷いなー急に襲わないでよー」
「あの人を侮辱するなんて許されると思うなよ」
「アハッ良いね良いねぇ、信頼があって良いねぇ、羨ましいよ」
「ぶっ潰す・・・」



その時車では
「おう、霍叙かくの組か、俺だ佐久間さくま出せ」
華卍かもん、個人で依頼がある、あ?金?いくらでもくれてやる」
「そう、ロングヘアの高校生、おう、ありがとうな」
奏斗は色々なところに電話をかけていた、そして一通り終わり一瞬溜息をつきすぐに外に目をやった
「桃・・・」
「頭、心配するなら行動ですよ」
「あぁっ、そうだな。自分でも分かってはいるのだがな、どうにも・・・」
「頭の中でお嬢の存在が大きくなりすぎたんですよ、かと言って今更見放す訳にもいきませんし」
「おう、源田。いつもすまんな、こんな俺にここまで着いてきてくれて」
「・・・そういう事はお嬢を助けてから言ってくださいよ」
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