立つ風に誘われて

真川紅美

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余話

ひたすらに求めたものとは

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 こつこつと、軍靴の音を響かせて地下牢へ降りていく。
「ラート大佐っ!」
「御苦労。ずいぶんと静かなようだが?」
「ようやくあきらめたようです……」
 あきれたような、それでいて安心したような表情を浮かべた部下の姿に彼はため息をついてその肩をいたわるように叩いた。
「ずいぶん苦労をかけたな。しばらく席をはずしていて、そうだな、半刻ほど休憩にいってくれていていい」
「いいのですか?」
「ああ。俺からも少し話がある。あまり人には聞かれたくない話。……誰も、ガキが自分の母親を叱る現場に居合わせたくないだろう」
「……ああ、はい、お言葉に甘えます。ご厚意に感謝いたします」
 ぴっと敬礼をして地下牢の見張り番から一時解放されることになった部下は足早に階段を昇っていく。
「……母上」
 地下牢の片隅ベッドに腰を掛けている白髪交じりの女はまだ敵意の残る目でレイスを見た。
「あんた。こんなことをして無事でいられると思って?」
「いいえ。貴女にたたり殺される覚悟はできています」
 言外につるすまで面倒見てやる。と言ってやるとぎりぎりと歯ぎしりをして牢の行使にぶつかるように駆け寄りそばまで寄ってきていたレイスの胸ぐらをつかんですごんできた。
 劣悪な環境の牢に数週間も閉じ込められているため、相当臭いがひどい。
 この環境を問題視して、何度も建て替えを提案しては、罪人に人権はなしと拒否してきた彼女が同じ扱いを受けているのに、今まで母の邪魔をして無実の罪でここに投獄されては吊るされて行った英霊たちの気は晴れるだろうか、ととりとめのないことを考えていた。
「私が用もないのにここに来ると思いますか? 貴女の恨み言を丁寧に聞いていられるほど私には時間はない」
 静かな声と、胸倉をつかむ手を握りつぶし離させたレイスに、女はにらみつけながらうなる。獣のような形相だ。
「お返しします」
 ある男から預かった一つのネックレスをポケットから取り出して放って投げたレイスは見張り番が据わっていた椅子を引き寄せてそこに座った。
「誰と誰の物かは聞きません。ですが、大きいほうは聖書の厚い背表紙に隠してあったそうです」
 武骨な細い鎖に通されていたのは女物のリングと男物のリング。どっちも、シンプルな造りで、それでいて頑丈な、壊れにくくできていた。
「っ」
 息を呑んだ女を見やりながらレイスは細くため息をついた。
「そういえば、貴女が壊れ始めたのは、リカルド父上が亡くなってからでしたね」
 しみじみとしたレイスの言葉は彼女には届いてはいないようだった。
 無事に戻ってきたその指輪と、鎖を指に絡め、そして、がたがたと震えはじめた。
「貴女が疎んだ息子からの伝言です」
 足を組んで膝に組んだ手を置く。
 奇しくもその姿は、レオンの父親がよく拷問の際に見せていた姿と同じだった。無論、レイスがそれを知ることはない。
「せいぜいあの世で親父と仲良くしてな。俺はあんたの言葉を一生忘れることはない。だそうです」
 まっすぐとそう声にするレイスに、女は崩れるように湿っぽい床に伏せてその場にうずくまって背中を震わせた。
「私や兄ぐらいの将校の身内の不祥事であれば牢にいる段階でをかけるのが私や兄の経歴に傷を残さないいい方法でしょう」
 震わせて何も言わなくなった女に、レイスは残酷にも投げかける。
「ですが、貴女のしでかしたことは、そんなことでごまかしていいことではない」
 はっと顔を上げた女の泣き濡れた顔にレイスは表情を揺るがすことはなく、ただ、落ち着いた調子で続ける。
「私や兄の経歴に傷が残っても、我々は貴女にをかけることを望まない。たとい死んだとしても、死体を吊るします」
 その傷とともに我々は生きていく。母親殺しの罪を忘れることはしません。
 静かにゆるぎないその声に女は何も言わずにうつむいて立ち上がると背中を向けた。その姿は、薄汚れやつれ切ったものだが、風格はレイスやディールが追いかけ続けていたものであった。
「……超えて行け」
「むろん」
 何かを堪えるように指輪を握った拳を見ながら、レイスは立ち上がった。
「さらば。……さらば、わが非情なる母親よ。不肖の息子を許せとは言わん。ただ、己が罪を受け入れ、その時まで安らかに過ごされよ」
 貴女を殺したその傷を抱いて進んでいくこともまた貴女への愛情。
 そういい残したレイスは、来た時と同じようにゆっくりと地下牢から地上へ階段を上り、替えの人員と交代して、執務室へ戻った。
「終わったか?」
「ええ」
 待っていたのはレイスの上官に位置するディールだった。快活な表情を浮かべていることが多い男らしい顎のしっかりした整った顔は、やり切れなさそうな顔をしていた。
「まさか、レオンが持っていたとはな」
「……リカルド父上が亡くなった知らせを受けた直後に近くにいたのはレオンでしたからね。……あの直情の母だ。分投げたのをレオンが拾ったんでしょう。小さなころから人の感情の機微には敏感だった。肌身離さずに持っていたそれが大事なものだと気づいていたんでしょう」
「……やり切れねえな」
「矢印が向かいあわないことなんてよくあることですよ。家族間はあまりないことであっても」
「……まあな」
 ディールとレオンは十ほど離れてるが、ちょうど半分半分の位置にいるレイスはディオールとよく話す。
「お前にもつらい思いをさせているな」
「慣れています。それに、兄上は武の担当でしょう? 俺は家族を守れればそれでいい」
 肩をすくめて見せたレイスは自分の机についてペンを取る。
「レオンは?」
 病院を出てディールの屋敷に身を寄せている末弟のことを聞くと、長兄はニヤッと笑った。
「やっと腹据えたみたいだぞ」
 その言葉にレイスは目を見開いてふっとかみしめるような笑みを浮かべた。
「そうですか」
「ああ。お前の守るべき家族、とやらが少し増えるみたいだ」
「喜ばしいことです。兄上もとっとと嫁を取らないと不能で男の沽券にかかわる事態になりますよ」
「それな。もう四捨五入したら四十だよ……」
「ぼやいてないで見合いだのなんだのしてください」
「この際お前が先で……」
「私は通り名がついた時点であきらめてます」
「そこキリッて言うなよ!」
 すかさず突っ込む兄の姿に笑んだレイスは始末書をしたためて兄に手渡した。
「では。私はこれより謹慎に入ります」
「ああ。ゆっくり休め。疲れただろうに」
「兄さんほどじゃ」
「もともと体弱いくせに根詰めるんじゃないよ。お嬢ちゃんはうちに引き取るからな」
「……」
 じと、とにらみつけるレイスに兄は目を見開いてニマニマと笑った。
「そんなにかわいい義妹ちゃんなのか?」
 無言でさっと視線を逸らしたレイスを見てディールは豪快に笑って部屋を出ていく。
「リリス」
「はっ」
「レイス頼んだぜー」
「かしこまりました」
 いつもの補佐役が入ってディールを見送るのをみて、レイスは重たくため息をついた。
「しばらく謹慎を食らう。おそらく二週ほど留守にするために、代行を頼む」
「ええ。少将からそのお話は貰っています。すでに各人に割り振っていますのでご安心ください」
 微笑んでうなずく頼りにしている女性隊員にほっとしてレイスは立ち上がった。
「では、たのむ」
 荷物を持って立ち上がりよろめいたのを彼女に支えられる。
「っ、大佐っ!」
 そのままずるずると座り込むレイスの状態を支えてそのあとに続く。
「すまん……。久しぶりにこんなに悪くなった」
 肩で息をして彼女の肩に額を預けたレイスに、リリスはそっとため息をついてその髪を指で梳いた。
「私は気にしないでください。ゆっくり息を整えて」
 ぜいぜいと苦しそうに息をするレイスの背中を撫でて彼の胸元からネックレス型のピルケースを取り出して中身を出してやる。
「大佐」
「……ああ……っ」
 形の良い唇に薬を食ませて腰につけてある水筒を押し当てて飲ませる。
「眠っている間にお屋敷まで送りします」
「だが……」
「このまま無理に動いて発作をひどくして病院送りになりたいですか?」
「……それは」
「だったらおとなしくしていてください」
 立ち上がろうともがくレイスを抑え込んで後ろから抱きかかえるように背中を支える。そのまま背中に耳を押し当てて目を閉じたリリスはレイスの首元に指を這わせてゆっくりと指圧していく。激しい脈もだんだん落ち着きを取り戻し、ゼイゼイとした息も薬が効き始めている。
「リリス……」
 苦しそうな声に首の指圧をやめてぎゅっと抱き付いた。
「あきらめる。って言わないでください」
「……」
 ポツリとつぶやいたリリスの声に、ぴくりとレイスの肩が震えた。
「貴方の細やかな優しさに気付く女性が絶対にいます。通り名を気にせずに」
「……いたことがないな」
 苦笑交じりのその言葉にリリスはこぶしを握るとその拳がそっと包み込まれた。
「帰る。荷物を取ってきてくれ」
「大佐」
「頼む……」
 それ以上余計なことは言わないでくれと、かすれた声でつぶやくレイスにリリスはもう一度だけ強く抱きしめて、その広い背中を離れた。
 その後、荷物を取りに部屋を出て担架を手配して戻ったリリスが見たのは、執務室に設けられた簡易ベッドにうつぶせに力なく横たわるレイスの姿だった。
「……やせ我慢」
 あきれたようにつぶやいたリリスが部下たちに丁寧に馬車に運ぶように指示を出して、軍医の付き添いの下、レイスの屋敷へ向かうのだった。
 また主が倒れたとバタバタとした屋敷に迎えられたリリスは、軍医と一緒に部屋に入れられるレイスを見送って帰ろうとした。だが、ふと、その人手がいつもより減っていることに首を傾げた。
「あの……?」
「いかがいたしましたか?」
「私にも何かお手伝いできることがありますか? 遠慮なくお申し付けください」
「大丈夫です。わたしたちで……」
「いつもより、人が少ないのはわかっています。……もしかして、ヴルス令嬢のことで?」
「……ええ。ディール様が突然ご令嬢も引き取るとおっしゃられ……」
「こらっ」
「ひっ、すんません。でも……っ」
「リリス殿。我々だけで……」
「私も閣下のお力になりたいのです。……閣下の身の回りのお世話ぐらいだったらできると思います。やらせていただけませんか?」
「でも……」
「……」
 顔を見合わせた二人に首を傾げて見せると言いにくそうに口を開け閉めしてそっとため息をついた。
「いずれ知られることですね」
「……そうですね」
「なんのことですか?」
「……旦那様は人のいるところで寝られる人ではないのです」
 そう言うと一人がそっと目を伏せてうつむく。年かさのメイドだ。確かレイスの乳母だったという女性だ。
「エミーさまが……幼いころより」
「あの総帥何しでかしたんです?」
「……。病気がちな旦那様に訓練だと称して寝込みを襲うなど……」
「……」
 とんでもないくそババアだ。という感想を押し殺して顔をこわばらせてうつむいた。
「それがどれだけ続けられた頃でしょうか。……私どもに寝姿は見せずに、一歩足を踏み入れた瞬間には飛び起きるなど……」
「うかつに中に入れないのね」
「ええ」
 困ったわ。とつぶやく彼女にそんなそぶりは見たことなかったな、とリリスはちらりと閉ざされたままのレイスの私室を見やった。
「私であればお叱りも軽いものでしょう。なにか中にいれるものはありますか?」
「ですが」
「あの人はめったには私を怒ることはありませんから。それを逆に使っちゃいましょう。看病用の桶と水。水差しと、薬ですか?」
「…………はい」
「わかりました。その台にすべて?」
「いえ。後は、着替えとシーツの替えなどを一式」
「バタバタするのは避けたいものね。もうすぐきます?」
「ええ。もうじき」
 そして手押し台に乗せられる一式の用意ができてからリリスは気配を殺して部屋の中へ入った。
「……」
 二間続きの部屋は一度とは言わず何度も入ったことがある。こうやって忙しい時はよく倒れ、その仕事の指示を聞きに入ったことがあるのだ。
 応接セットのある表を抜けて扉に仕切られた寝室へ入る。
「……あ」
 ちょうどベッドの真ん中、扉に背中を向けるように横になっているレイスのその肩が規則正しく動いているのにやっぱり眠って居る、と確認して水差しと水を持って近くへ寄る。
「……大佐」
 小声で呼びかけてもすんともいわない。
 熟睡できていることはいいことだと桶を持って水を張り濡れたタオルを作る。
「ゆっくりしてくださいね」
 もう大丈夫。とつぶやいてためらいがちにそっと頭を撫でてやる。金色の硬い髪の毛はパサついている。
「リリス?」
 むにゃ、と言いたげな眠そうな目で振り返る上官の警戒感のない姿に驚きながらもふっと笑った。
「ええ。ここにいます」
 そっと肩まで掛け布団を上げてやって縮こまろうとする肩をそっと撫でてやる。
「気づかなかった」
「そうでしょうねえ」
 緩い口調に合わせて肩をさすりながら話していると冷たい手がその手を捕まえて柔く握られた。そんな甘えるような仕草に息を呑みながらふっと表情を切なそうなものを浮かべ、優しく握り返す。
「ここにいてもいいですか?」
「……いて、くれるのか?」
「ええ」
 この手を振り払うことはできない。
 にわかに強まる握る力に応えて制服を緩めてベッドの端に腰を掛ける。
「仕事は……」
「大丈夫です。ジャンが察して片づけてくれますから」
「……」
 うめくような寝言のようなかすかな声を上げたレイスの様子に髪を梳いてやる。
「体を休めることを第一に考えてください。貴方が安らかに休めるほうを優先して。仕事に戻ったほうが安心するというのであれば、私は戻りますし、……私がここに居たほうがいいのであれば、ここにいて……」
「君はどうなんだ?」
「私は貴方の指示に従います」
 レイスはかすかにため息を漏らしたようだった。その目がかすかにうるんでいるのは気のせいだろうか。
「ここにいます」
 握りこんだ硬い指先をそっと親指で撫でながらかつてないほど弱っている上官の姿に、自分にはそんな姿を見せてくれるという事実にリリスは泣きそうになっていた。
「リリス?」
 不思議そうな声。はっと目を見開くとぽろりと涙が本当に流れてしまっていた。
「あ、すみません。そんなんじゃ……」
「……」
 リリスの涙を見たレイスは驚いたように目を見開いてああ、と力が抜けたようなため息をついた。
「すまない」
「え?」
「……」
 ゆっくりと体を起こして涙を止めようと目をこするリリスの手を抑えるように取って体を引き寄せてその胸に抱きこんだ。
「ちょ、大佐!」
「……」
 レイスは何も言わずにリリスを抱きしめていた。やわらかい寝間着に包まれたたくましい胸はいつもよりも熱い。早く寝かせなければという思いとこのまま抱かれていたいという思いがごちゃ混ぜになる。
「君だけになら、見せられるんだ」
 ポツリとつぶやかれた言葉の意味にリリスは息を呑んでレイスを見上げていた。
「ダメかな」
 いつもの厳しい上官という役目から抜け出した、時たま現れる素の口調に、リリスは唇をかんでどんと鎖骨に頭突きをした。
「ずるい」
 ダメなんて言えるわけない。と、二人きりの時の口調で言うとふっと笑ったようだった。
「しばらく君を借りてもいいだろうか」
 抱きしめ合って、ささやかれた言葉は、いつもの皮をかぶったレイスだった。だけれども、その内容は本音で、そのギャップにじとっと見上げると、レイスは苦笑して肩をすくめた。
「俺にはまだ、これを脱ぐことは難しいらしい」
 肩をすくめたつぶやきにリリスは深くため息をついて、思い切って彼を押し倒してベッドに寝かせた。
「やっぱり、……俺は君のことをあきらめられないよ」
 押し倒された状態のままリリスの頬に手を伸ばしたレイスは顔にかかる髪を耳へ掻き上げて後頭部を捕まえた。
「……でも」
「君の生まれなんて俺は気にしない。……それに、これで俺も謀反人の息子だ」
 冗談めかして微笑むレイスの目には辛そうな物がある。
 この上官は自分に対して嘘が下手だ。
「大佐」
「……それは君の答えか?」
「…………」
 押し倒した状態、レイスの胸に両手を置いた状態でいたリリスがぎゅっと寝間着をつかんだ。
「突き放すなんてできるわけないじゃない」
 ほかの部下には絶対に弱った姿を見せない彼が自分にだけこんな姿を見せる。幼少の時からずっと気を張って生きていたこの上官が自分にだけ甘えてくれる。
 軍人として部下としては咎めなければならない。だが、女としてはこの上なく、うれしい。
 なぜなら、リリスは、レイスを慕っていた。
 父親が国王に反逆をもたらし、当時軍学校に通っていたリリスは退学を余儀なくされた。だが、レイスがその面倒を見てくれたのだ。無事に軍人になれるよう。そして、なっても父親のことで不便がないように自分の側近として。
 ここまでされて、そして、共に親に苦労させられた身の上や、ちょっとしたものの好みが合うこと、ふとした瞬間に自分だけに見せてくれる気の抜けた表情や、激情。挙げたらきりがないほどリリスはレイスを見つめていた。
 レイスもまた放って置けない妹分から唯一弱みを見せられる女性として意識して、ある時にそれを告白していた。
 それを拒んだのはリリス自身だった。
 総帥の息子として華々しく軍部に君臨する彼の汚点にはなりたくなかった。
 今までずっとその思いで想いを閉じ込めていた。
「ずるいよ。レイス兄ぃ」
 思わず昔のように呼んでしまったリリスにレイスはふっと笑ってその頭を引き寄せた。
「ごめんな。……ごめん」
 その声が震えたのは、これから担う苦労をリリスにも背負わせてしまうであろう慚愧の念だろうか。 
 抗うことを止めたリリスの唇がレイスのそれと重なるまで、そう時間はかからなかった。
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