【R18】お世話した覚えのない後輩に迫られました

Nuit Blanche

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第一章

「いつもお世話になってます」 16

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「俺の形、わかりますか?」

 弱々しく首を横に振りながらも紗菜は彼の大きさを感じていた。自分の中を埋め尽くす物が平均よりも大きいことなど紗菜にはわからない。
 だが、自分をすっぽりと包む体の大きさはわかる。紗菜自身が小さいのもあるだろうが、細身に見えてもやはり体格差が大きいのだ。男であることを感じさせる力強さは紙一重だった。紗菜のどんな抵抗をも封じ込めてしまう恐ろしさと同時に包み込んで守るような優しさも持ち合わせているのだから。

「俺は先輩の中がキュンキュンしてるの、わかりますよ?」

 体が勝手に反応していることだ。そんなことを言われても紗菜はどうすれば良いのかわからなくなるだけだ。止めたくても止められないというのに。

「凄く気持ち良くて……すぐにでもイッちゃいそうです」

 彼の言葉のどこまでが本当なのか紗菜には判断できない。確かに手や口でさせられた時よりも余裕はないのだろうが、彼の言う『すぐ』はまだ来そうにない。

「はやく、おわって……」
「そんな可愛くないこと言わないでくださいよ。先輩のことも気持ち良くしてあげたいです」

 紗菜は不安でいっぱいだった。望んでいないことばかりだ。終わってほしい一心で今も耐えているというのに、彼はあまりに残酷だった。

「いい、からぁあ!」

 グリッと奥を抉られた衝撃に仰け反ろうとした体さえ晃の重みに抑えつけられる。突き破られてしまいそうでありながら、それだけではない感覚が広がっていた。

「言うなら気持ちいいって言ってくださいよ。自分だけ気持ち良くなって終わるなんて俺の主義に反しますから」
「そんな、知らなっ……終わっ、てぇっ!」

 彼の主義など紗菜には関係ない。早く終わるのなら紗菜はそれで構わないのだが、陰茎の存在を知らしめるように晃はグッグッと奥に押し込んでくるのだからたまったものではない。

「しょうがないですね」

 どこか呆れたように晃が体を起こし、重石から解放されたような紗菜の気分も長くは続かなかった。

「ゆっくり動きながら先輩の気持ちいいところ、いっぱい触ってあげます」
「や……んうぅっ!」

 紗菜としては動いてほしくないのだが、言うが早いか胸に伸ばされた晃の両手は紗菜の乳首を捉え、キュッと強く摘みあげた。

「今、中、ギューッてなりましたよ」
「いっ……ぁ……ふぁあっ!」

 そんな報告をされても紗菜はそれどころではない。痛みを与えられたかと思えば、優しくこねられて乳首に感じる痺れが秘部にも直結しているかのようだった。

「いきなり激しく突いたりしませんから安心してください。先輩の方が突いてほしくなっちゃうかもしれないですけど」

 もう彼の言葉は何も安心できないというのに、ほしくなるはずがないというのに、晃はゆっくりと出し入れを始めてしまう。
 大きな物が狭い中を移動するのだからその度に痛みはあったが、敏感な場所に刺激を与えられると苦痛の向こう側からまた忘れていた快感がむずむずと沸き上がってきて、紗菜はひどく混乱した。
 奥までみっちりと満たされているはずの部分が満たされないような、不思議な気分になるのだ。

「くっ、んぅっ……ぁっ! は、ぁあっ! そこはぁっ!」

 乳首だけでなく、秘芽に触れられると快感が膨れ上がり、紗菜は震えた。そこに触れられるとどうなるかを知ってしまった。晃に教え込まれてしまったのだ。だからこそ、怖くてたまらなかった。

「ここの方がいいですか?」
「っあぁんっ!」

 散々指でかき回して見つけた紗菜が反応する場所を陰茎で狙って突かれ、結合部からは晃が動く度にグチュグチュと濡れた音が次第に大きく響き、紗菜の思考を鈍らせていく。
 気持ち良くなるはずがないと思っていたのに、確かに快感を覚えているのは彼が自負するテクニックの賜なのかは紗菜にはわからない。何しろ、これが初めてであるのだ。

「くっ、は……先輩の、中……気持ち、良すぎて、ほんとに、保たなっ……」

 次第に早く腰を打ち付けてくるようになった晃の呼吸は乱れ、彼も切羽詰まっているらしかった。
 気持ち良い場所を抉られる度に自分の中がきゅうきゅうと陰茎を締め上げ、晃が呻くのがわかり、紗菜を不思議な気持ちにさせた。
 いつしか紗菜は晃の背中に腕を、腰に足を回していた。
 迫り来る快感に耐えるためにしがみつく対象が欲しかっただけだが、これではもう無理矢理されているとは言えないだろう。

「ぁっあっ、は、ぅんっ……ひ、ぁあ……!」
「先輩も、良く、なって、きたんですね。良かった……一緒に、イキましょう」
「やっ、あっ、こんなっ、イッちゃ……」

 襲いかかってくるのは今までよりも大きな波だった。
 何度も絶頂して敏感になった中の良い場所を指や舌よりも圧倒的に大きなモノで容赦なく擦られ、拒もうとしても飲み込まれていく。

「イッて、ください……っ!」
「ぁ、ああぁぁんっ!」

 最後と言わんばかりに奥を穿つ一突きで、これまで膨らみ続けていた巨大な風船が割れるかのようだった。目の前が弾けるようにチカチカと明滅する。
 こんな形で初体験をしたかったわけではない。今日初めて会ったばかりの男に脅されて奪われたかったわけではない。
 けれども、最初からは考えられないほどはしたなく声をあげる自分を認識しながら、紗菜は深く絶頂した。大きく仰け反り、痙攣する体を受け止めるように晃に抱き締められ、彼の体も跳ねる。それが不本意な形であっても確かに一つになったのだと紗菜に実感させた。
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