【R18】エロゲーの世界で愛されすぎです

Nuit Blanche

文字の大きさ
3 / 14

お兄ちゃん編1-1

しおりを挟む
 正直、監禁されるんじゃないかと思ったけど、慧斗君はちゃんと家まで送ってくれた。ゆっくり休んで、また月曜にって言って見送ってくれた。
 親の顔を見れる気がしなかったけど、その親は旅行中で日曜まで帰ってこない。お兄ちゃんはいるけど、今日は帰ってくるのが遅いって言ってた。
 奈緒也なおやお兄ちゃんは優しい。昔は勉強も教えてもらったし、一緒にゲームしたりもしたけど、今は社会人で忙しい。それが少し寂しくも感じてたけど、距離感がわからなかったりもする。
 尤も、前世の記憶を取り戻した今、どうしたらいいかわからないことがいっぱいある。生活することは問題ない。でも、気持ちの問題がある。私は希々花で希々花じゃない。
 不安はいっぱいある。それでも今日は疲れて早くに眠りに落ちて、ぐっすりのはずだったんだけど……

「んっ……!」

 何だろう? 体が変。
 目を開けたくないのに、まだ眠っていたいのに引き上げられる。

「ゃっ……なに……?」

 体が熱い。この感覚を知ってる。
 慧斗君に教え込まれた快感。でも、ここに慧斗君はいない。
 それとも夢の中だから? あんなことしちゃったから、エッチな夢を見てる?

「ひ、ぁあっ!」

 体を突き抜けていくこの感じ。夢だとは思えないほど鮮烈。
 慧斗君にも執拗にいじられたクリトリスを熱い物が這って、吸われる。
 中にも指を入れられて掻き回されてる。
 そこがひくひくして、奥が指以上の物を欲しがってるのがわかる。こんなの夢じゃない。
 だって、もう夢から覚めてる。

「ぁ、んんっ!」

 目を開けて、視界に入ってくるのはぼんやりと明るい自分の部屋の天井。
 夢は終わってるはずなのに、感覚はやまない。
 中をかき回されて水音が響いてるし、吸われると頭が真っ白になりそうになる。

「は、ぁっ……ぃやっ! やあぁっ!」

 誰かがいる。誰かが私の足の間にいる。怖い。怖い。どうしよう……!
 今日はお母さんがいないけど、ちゃんと戸締まりしたっけ? ううん、お兄ちゃんが帰ってきてなかったからお兄ちゃんがしてくれたはずだけど、お兄ちゃんも抜けてるところあるし……
 お兄ちゃんは無事? 殺されてたりしないよね……?

「やだっ……やだぁっ!」
「希々花、落ち着いて」

 パニックになった私に優しい声がかけられる。
 ぱっと部屋が明るくなって、お兄ちゃんの顔が飛び込んできた。
 ふわふわで色素が薄い髪、可愛い系でまだ学生だって言っても疑われなさそうだけど、社会人。
 ゲームではモブだった希々花のお兄ちゃん。

「おにい、ちゃん……?」
「うん、お兄ちゃんだよ」

 お兄ちゃんは無事だった。にっこり微笑んでる。
 でも、何でお兄ちゃんが私のベッドの上にいるんだろう?
 何で私のパジャマははだけているんだろう?
 何でお兄ちゃんの指が私の中に入ってるの……?

「お兄ちゃん、何で……?」
「希々花を愛してるからだよ」

 当然のことのようにお兄ちゃんは言うけど、意味がわからない。

「だって、私達……」
「兄妹じゃないよ」

 私が言う前にお兄ちゃんが言った。
 兄妹じゃない? お兄ちゃんじゃない?

「母さんは希々花が大人になるまでって言ってたけどさ、俺は本当のお兄ちゃんじゃない」
「うそ……」
「嘘じゃない。本当は従兄なんだよ。まだ希々花が赤ちゃんの時、俺の両親は事故でね……それからはこの家に引き取られて本当の兄妹のように育ててもらった」

 衝撃的な状況で衝撃的なことを言われて理解が追い付かない。
 私が希々花であって、希々花じゃないから余計に混乱する。
 だって、記憶の中でお兄ちゃんはお兄ちゃんだった。だから、急に従兄だって言われてもお兄ちゃんはお兄ちゃん。どう呼んだらいいかもわからない。

「初めて見た時から小さくて可愛くて俺は希々花に夢中だった」

 写真の中、私と映ってるお兄ちゃんはいつも笑顔だった。いつだって優しかった。自分のおやつをくれたりした。
 だから、希々花はお兄ちゃんが好きだった。もちろん、それはお兄ちゃんとして。

「でも、希々花ももう大人になっちゃったね」
「ひゃあぁっ!」

 お兄ちゃんの声がちょっと暗くなったと思ったら急に快感が突き抜けた。
 お兄ちゃんが指を動かして、クリトリスを吸ってきたせい。

「お兄ちゃ、やめっ……」
「ちゃんとイかせてやるからな」
「あっ、だめぇっ! だめなの……!」

 ぐちゅぐちゅって音が大きくなって、お兄ちゃんは溢れ出す物を全部吸い尽くそうとしてるみたいで、感じたらダメだって思うのに絶頂が近いのがわかる。

「我慢しなくていいからな」
「っん、あぁぁぁっ!」

 我慢、できなかった……
 的確に責められて、体はあっという間に絶頂を極めてしまった。
 体が痙攣して、はーはー息を吐いて、ベッドに埋まりそうな気になるほど自由がきかない。
 そう言えばお兄ちゃん、それなりに女の子と付き合ったことあったっけ……そう思うと胸がチクリと痛むけど、そんなことを考えてる場合じゃなかった。

「希々花……次はお兄ちゃんので気持ち良くなろうな」
「ひっ……」

 ぐったりする私をよそにお兄ちゃんは服を脱いでて、見てしまった……!
 慧斗君しか比較対象がないけど、男性としては小柄な方のお兄ちゃんの股間にある全く優しさを感じないサイズのおちんちん。エロゲーキャラ恐るべし。
 お兄ちゃんは力が入らない私の足を持ち上げて、開いてそれを宛がってくる。やばい。慧斗君の時みたいに流されちゃいけない。
 本当の気持ちがわからなくなっても私には慧斗君がいるし、お兄ちゃんじゃないって言われてもお兄ちゃんだし……

「お兄ちゃん、やだ……お願いだから……」

 馴染ませるみたいにおちんちんをぬるぬる擦り付けてくるお兄ちゃんを見上げて懇願する。お兄ちゃんは昔から私が嫌がることはしなかった。その甘さが兄としての愛じゃなかったと思うと複雑な心境だけど。
 困り顔になったお兄ちゃんはわかってくれたと思いたい。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

目が覚めたら男女比がおかしくなっていた

いつき
恋愛
主人公である宮坂葵は、ある日階段から落ちて暫く昏睡状態になってしまう。 一週間後、葵が目を覚ますとそこは男女比が約50:1の世界に!?自分の父も何故かイケメンになっていて、不安の中高校へ進学するも、わがままな女性だらけのこの世界では葵のような優しい女性は珍しく、沢山のイケメン達から迫られる事に!? 「私はただ普通の高校生活を送りたいんです!!」 ##### r15は保険です。 2024年12月12日 私生活に余裕が出たため、投稿再開します。 それにあたって一部を再編集します。 設定や話の流れに変更はありません。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

わたしのヤンデレ吸引力が強すぎる件

こいなだ陽日
恋愛
病んだ男を引き寄せる凶相を持って生まれてしまったメーシャ。ある日、暴漢に襲われた彼女はアルと名乗る祭司の青年に助けられる。この事件と彼の言葉をきっかけにメーシャは祭司を目指した。そうして二年後、試験に合格した彼女は実家を離れ研修生活をはじめる。しかし、そこでも彼女はやはり病んだ麗しい青年たちに淫らに愛され、二人の恋人を持つことに……。しかも、そんな中でかつての恩人アルとも予想だにせぬ再会を果たして――!?

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

転生先は男女比50:1の世界!?

4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。 「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」 デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・ どうなる!?学園生活!!

なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた

いに。
恋愛
"佐久良 麗" これが私の名前。 名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。 両親は他界 好きなものも特にない 将来の夢なんてない 好きな人なんてもっといない 本当になにも持っていない。 0(れい)な人間。 これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。 そんな人生だったはずだ。 「ここ、、どこ?」 瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。 _______________.... 「レイ、何をしている早くいくぞ」 「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」 「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」 「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」 えっと……? なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう? ※ただ主人公が愛でられる物語です ※シリアスたまにあり ※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です ※ど素人作品です、温かい目で見てください どうぞよろしくお願いします。

泡風呂を楽しんでいただけなのに、空中から落ちてきた異世界騎士が「離れられないし目も瞑りたくない」とガン見してきた時の私の対応。

待鳥園子
恋愛
半年に一度仕事を頑張ったご褒美に一人で高級ラグジョアリーホテルの泡風呂を楽しんでたら、いきなり異世界騎士が落ちてきてあれこれ言い訳しつつ泡に隠れた体をジロジロ見てくる話。

処理中です...