【R18】エロゲーの世界で愛されすぎです

Nuit Blanche

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先生編1-1

 前世の記憶が戻って、今生きてるのがエロゲーの世界だってわかっても情報を整理する暇もなかった。
 状況は目まぐるしく変化して、初体験から一週間経たない内に経験人数四人とか笑えない。

 二人に連続でされたせいか、気持ちの問題か、翌日は怠いし熱っぽいしで学校を休むことになって、嬉しいやら後ろめたいやら。
 慧斗君は心配してメッセージをくれたし、通話もしてくれた。その声を聞いて胸を締め付けられる一番大きな理由が何なのか、今の私にはわからない。
 お兄ちゃんは桃の缶詰とか買ってきてくれて、りんごもすり下ろしてくれて、お母さん達の前ではいいお兄ちゃんアピールしてたみたいだけど、ちょっと過剰にも感じた。しかも、親の目が届かないところでは『あーん』しないと食べさせてくれなかった。

 夜這いされたとか二人がかりで襲われたって言っても快楽に流されてるのは否めない。
 慧斗君のことにしたってそう。ちゃんと話さなきゃいけないはずなのに、怖い。
 凌辱ありのエロゲーの世界だし、慧斗君はその主人公らしく鬼畜なとこあるし……多分、シナリオに狂いが生じてるから先の展開が予測不能。

 そんなこんなで水曜は気が重かったけど、熱は出なくて、渋々登校して……正直拍子抜けした。
 慧斗君はいつも通りだったし、瀬良君も何事もなかったかのように絡んでくる。
 全部夢だったみたいなのに、夢じゃない怠さが残ってる。

 その放課後、私は沢城先生に呼び出されて、化学準備室に向かってた。
 印象は違ってもゲームキャラの先生の呼び出しが怖い。瀬良君と違って、先生だから断りにくいところはあるけど、誰かに一緒に来てもらうこともできたはずだった。
 それなのに、一人で向かってしまうってことは、やっぱりゲームの強制力が働いてると思う。
 やばいって感じてるのに、行かずにはいられない。


 準備室で先生は悠々と座って、コーヒーを飲んでいた。しかも、眼鏡を外して髪を整えたイケメンモードで。
 ビーカーでコーヒー入れてるって言うと、ゲームの世界らしい期待を裏切らない変人ぶりを発揮しているように聞こえるけど、実際は結構お洒落だったりする。
 前に助けてもらった後、コーヒーを入れてもらったけど、大量に砂糖を入れないと飲めなくて、お子さまだって笑われた。
 先生が実はイケメンだと知ったのはその時。今にして思えばおかしなこと。

「なぜ、呼び出されたかはわかるな?」
「わ、わかりません……」

 いきなりそう問いかけられても心当たりがないから怖かった。
 化学の成績はそんなに悪くないし……
 そして、先生はスマホを出して、その画面を私に見せてきた。

「なっ……!」

 それは動画で、映っているのが何かなんてすぐにわかった。私と瀬良君と武藤君、一昨日のあれ。
 それは恐れていたことであり、忘れていた大事なことの正体でもある。
 準備室には大抵先生がいるってことを忘れてた。
 やばい、これで脅されて調教されて、先生に快楽堕ちしちゃうバッドエンド……?

「お前は馬鹿じゃないからわかるだろ?」

 手が震えて、スカートを握り締めても止まらない。それどころか足も震えてる。
 これって、どう考えても脅されて泣く泣く……のパターン。
 バレたら私はどうなるか考えるだけで怖い。瀬良君と武藤君は退学になる?

「そんなに震えるな。悪いようにはしない」

 先生はそう言って私の手に自分の手を重ねてくるけど、なかったことにしてくれるほど優しい先生じゃないのはわかってる。
 いくら実はイケメン設定がついたからって先生だって元はJKを調教しちゃう鬼畜キャラなんだし……

「じゃあ、どうすれば……?」

 聞くのは怖いけど、聞かないのも怖い。何をされるかわかったものじゃない。
 どうにか絞り出した声は震えてて消え入りそう。

「俺にも抱かせろ。それだけだ」

 それだけって先生は言うけど、私には全然それだけじゃない。
 減るもんじゃないしって言われても、確実に何か減る気がするあの感じ。
 だって、先生は緊縛とかしたりする。慧斗君と武藤君にネクタイで縛られたのなんて可愛いもの。

「先生も、バレたらまずいですよね……?」

 先生を逆に脅そうなんて思ってなかったけど、この人には立場ってものがある。私より失うものは多いはず。

「お前が言わなきゃバレない」
「か、彼氏がいるんです……!」

 とにかくこれ以上流されたらダメ。
 私には慧斗君がいる。自分の意思じゃなくても、これ以上慧斗君を裏切るわけにはいかない。

「知っている。問題ない」
「問題あります! 問題だらけです! 生徒を丸め込もうとしないでください!」

 慧斗君にバレたら困るのに、先生は平然と言い放った。
 先生にとっては問題じゃないのかもしれないけど、私にとっては問題しかない。

「お前の彼氏は相当なくせ者だと思うが」
「先生に言われたくないと思います」

 確かに慧斗君は結構鬼畜だけど、エロゲーのキャラとしては先生も人のこと言えないって言うか、謎の改変が行われてる時点でむしろ癖しかない。
 そんな先生は溜息を吐いて、それからじっと私を見た。

「お節介なんて柄じゃねぇが……あいつにバレても問題ねぇから黙って俺に抱かれて気持ち良くなってろ」

 それは、瀬良君が言ってた慧斗君が何があっても私を嫌いになったりしないってことと同じ?
 でも、どういう意味なのか先生に尋ねることはできなかった。

「ん……っ!」

 急に引き寄せられて、唇が重ねられる。
 慌てて離れようとするのに、気付けば先生の膝の上に跨がらされている。

「んっ、はっ、ぁんっ! せんせっ、ゃっ!」

 慧斗君とは違う。大人のキスだなって思うのは単にコーヒーの苦さを感じるからじゃない。
 多分、先生は圧倒的にキスが上手い。
 舌を受け入れるつもりなんてなかったのに、それだけは拒もうとしてたのに、無駄だった。滑り込んできて、探るように擽るように口の中をなめ回されて、舌を絡め取られて離れられない。
 激しいキスをされながら腰に回された手がいやらしく這って、お腹の奥がきゅうっとして、あそこが濡れてる感じがした。本当に恨めしい体。

「早く堕ちちまえ」

 やっとキスが終わったと思えば今度は耳元で悪魔の囁き。低くて深い声を耳に直接吹き込まれるようで、ぞくぞくする。先生は自分がいい声だとわかっててやってる。絶対に。

「やっ……ずる、いぃっ……」
「大人だからな」

 ニヤリと笑う先生は本当にずるい。
 私が逃げられないってわかってる。わかってるから、するりとスカートの中に手を入れてくる。先生の上に跨がってるせいで開かれた足は容易に中心部分に触れることを許してしまう。

「ひぁぅっ! ゃ、んんっ、ん、ぁふぅっ……!」
「こんなに濡らして、嫌はねぇだろ」

 首を横に振るけど、先生は許してくれない。

「俺のキスが良かったか? それとも、ヤられたこと思い出して濡らしてんのか?」
「ちがっ、ぁあっ!」

 まるで尋問されるみたいで、それにすら感じてる。希々花はドMキャラじゃなかったはずなのに。
 濡れてるのは自分でもわかってる。でも、それを認めてしまったらどこまでも堕ちていってしまう気がする。
感想 5

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