51 / 59
ハロウィン特別編
ハロウィン特別編5
しおりを挟む
「次は俺の番ですね」
ベッドが軋み、カズマと入れ替わるようにケイがのしかかってくる。煤けた服は脱ぎ捨てられ、隠す物は何もない。
待ちくたびれたと言いたげな彼は不機嫌な顔をしている。
「本当はお前を殺して独り占めしたいが、ミユが嫌がりそうだから」
いつの間にかカズマはベッドの脇で椅子に座っている。
「俺だって同じですよ。でも、あんたを殺したらミユも死にますよね?」
二人が話せば不穏なことになるのは避けられないのか。自分も関係あるはずなのに、どちらも説明してくれない。
「まだ眷属になってないと言ったら?」
「それでも、数百年生きてる老獪を殺すのは骨が折れる。ミユに選んでもらえばいいだけです」
「大した自信だ」
いっそ、このまま眠ってしまえば逃れられるだろうか。重くなる瞼にあらがうのをミユがやめようとした時だった。
「あんな低温野郎より、俺の方がいいから」
熱い手がミユの頬に触れる。カズマは体温が低かったが、ケイは火照っているミユよりも体温が高いようだった。
大きく成長した彼は中身まで変わってしまったのか。たった一度会っただけで彼の全てを知った気でいるのが間違いなのだろう。十年も前のことになれば変化は必然だ。
「待って、お願い……今夜はもう休ませて……」
「お預けとか冗談じゃない」
体の限界を訴えてもケイは聞き入れてくれない。また恐怖がミユを支配し始めるのに、誰も助けてくれない。
「そうだ、これ」
ケイは手に持っていた物を差し出してくる。ミユにとって見覚えのあるそれはもう二度と戻ってこないだろうと思っていた物だった。
「どうして、それ……」
なぜ、ケイがミユのリボンを持っているのか。
「ミユの匂いがすると思ったのに、あの女が……」
「マユコをどうしたの……?」
取り返してくれたのだと素直に喜べないのは引っかかることがあるからだ。彼は自分のために誰かを殺したような口振りだった。取り返す時にマユコを引っかいてしまったのだとすれば合点がいく。
「ねぇ、ケイ、答えて!」
マユコなんていなくなればいいとミユが願ってしまったのは事実だが、本気で死を望んだわけではない。彼女は無事なのだろうか。
何かの間違いだと思いたい。違うと言って欲しいのに、ケイは舌打ちして、ミユの両手首を掴む。そのままリボンで縛られてミユは絶望的な気分でケイを見上げた。
「やっぱりミユに似合う」
うっとりとケイは呟くが、嬉しいと思えることではない。
「いやっ! 解いて!」
ミユは訴えるが、この場に味方などいないのだと改めて思い知らされる。カズマは黙って見ているだけだ。座っている姿さえ優雅に見える彼は置物にでもなったつもりなのかもしれない。
「さっさと諦めて俺に食われて」
苛立ったように言い放ってケイはミユの体を返す。そのまま腰を高く持ち上げられてミユは秘部に熱を感じた。
「やっ……あつい……かたい……」
カズマとは違う熱さと硬さに思わず逃げそうになる腰はケイにしっかりと掴まれ、痛いほどに指が食い込んでいるのを感じる。
「嫌がられてるけど」
ようやくカズマが口を挟むが、助けようとする意思は感じられない。あくまで面白がっているようだった。
「あんたが冷血なせいなんで」
「あつ、ぃ……やぁっ、溶けちゃ、あぁっ!」
熱せられた杭を打たれるようにケイの物が一気に奥へと入ってくる。そのまま馴染むのを待つ間もなく、激しい抽送が始まってしまい、されるがままのミユは揺さぶられる度に声をあげることしかできなくなる。
「ぅうっ、ん、あぁっ、あっ!」
カズマがまだ優しかったのだと感じるくらいにはケイは初めから容赦がなかった。怒りをぶつけられているのではないかと言うほどだ。
「これだけしても痛がらないとか……さっきまで処女だったくせに、イキっぱなしになってる?」
後ろから激しく突かれて、壊されてしまいそうだと思うのに、体はその行為を受け入れている。これほど乱暴にされても大した苦痛もなく快楽を感じてしまうのはカズマに噛まれたせいなのだろうか。
魔物に噛まれるとそうなってしまうのだろうか。そうして、至上の快楽を与えられると言うのか。
全てが甘く痺れ、思考を奪われる。
「やだ、やだぁ……っ!」
「きつくて、すげー、気持ちいい……俺もイキそう」
「ぃ、あっ、だめっ、も……んんっ!」
奥深くまで押し込まれて中で膨らんだような気がした。熱い飛沫が子宮に浴びせられているようだ。
けれど、これで終わってくれると思ったのに、ケイは肉杭を抜く気配がなかった。
「ねぇ、ミユ。俺の子供、産んでよ」
「ぃ、やぁ……」
何を言われているかもわからず、ただ解放されたい一心で声を出したのは間違いだったらしい。
「嫌? 俺が、化け物、だから? それとも、あいつの方がいい?」
「ちがっ……」
「こうやって栓してたら、確実に孕んでくれそう……あいつの子供よりも多く産んで」
子供を産むことなど、まだ遠い未来のことだと思っていたのに、今されているのは間違いなく、そういう行為なのだろう。そう言うからには子供をなせるということなのだ。ここでずっと魔物の子供を産まされるのか。
「やっ、まだ出て……あつい……」
「長くなるって言った」
「もぉ、やあっ、抜いて……いやぁ……!」
終わったと思っていたのに、吐き出され続けるのがミユには信じられない。
「しばらく抜けない」
「そんな……やだっ、抜いて、お願い……」
何度もおかしくなってしまいそうだと思いながらも正気が保たれているのに、今度こそ気が狂ってしまいそうだった。
「無理に抜こうとして困るのはミユだけど」
「いっ!」
ぐっと引かれた瞬間、秘部に痛みを感じてミユの目から涙が溢れてシーツのシミが広がっていく。
「瘤が膨らんで、出し終わるまで抜けなくなるから」
ケイが人間でないことをまざまざと知らしめられ、終わりが見えなくなってミユは意識を手放してしまいたかった。
「さすがに可哀想になるな」
カズマの溜息が聞こえるが、彼がどうにかしてくれるわけでもない。
「まあ、感謝なんかしたくないですけど、あんたの力がなければ可愛いここが裂けてたかもしれないですね」
「ひ……っ」
結合部分を撫でられ、ミユは悲鳴めいた声を上げる。先程もカズマに限界だと思えるほど広げられたところを見せつけられている。それこそ裂けていてもわからないのではないかと言うほど痛みの感覚は麻痺している。初めての交わりで、こんなにも乱されているのは全て吸血鬼であるという彼に噛まれたせいなのだ。それがなかったらと考えると恐ろしいものだ。
「もう少し優しくしてやったらどうなんだ」
「この姿で我慢してるくらい優しいですよ」
「獣の姿で交わるつもりだったのか?」
「ミユには俺の全てを受けてもらいたいので。まあ、後のお楽しみってことで」
受け入れて欲しいと望むのなら、どうして話し合うということをしないのか。押し付けでしかない。
それなのに、彼を憎めないまま、ただ激しい欲情の波に飲まれていく。
ケイの肉杭が抜ける頃にはミユの意識は朦朧として、解放されると死んだように眠りについた。体力がなさすぎる、とどちらかが言っていたのをミユは聞いた気がした。
体には小さな傷や痣が刻まれ、全身が軋み、行為の激しさを物語っていた。
だが、次に目が覚めた時にはその傷も消え、新たな傷を付けられても癒えるのが早くなっていることに気付いた。そして、自分も人ではなくなってのだとミユは漠然と感じる。村に帰ることを許されず、二人の魔物と永遠に思える背徳の時を過ごすのだ、と。
ベッドが軋み、カズマと入れ替わるようにケイがのしかかってくる。煤けた服は脱ぎ捨てられ、隠す物は何もない。
待ちくたびれたと言いたげな彼は不機嫌な顔をしている。
「本当はお前を殺して独り占めしたいが、ミユが嫌がりそうだから」
いつの間にかカズマはベッドの脇で椅子に座っている。
「俺だって同じですよ。でも、あんたを殺したらミユも死にますよね?」
二人が話せば不穏なことになるのは避けられないのか。自分も関係あるはずなのに、どちらも説明してくれない。
「まだ眷属になってないと言ったら?」
「それでも、数百年生きてる老獪を殺すのは骨が折れる。ミユに選んでもらえばいいだけです」
「大した自信だ」
いっそ、このまま眠ってしまえば逃れられるだろうか。重くなる瞼にあらがうのをミユがやめようとした時だった。
「あんな低温野郎より、俺の方がいいから」
熱い手がミユの頬に触れる。カズマは体温が低かったが、ケイは火照っているミユよりも体温が高いようだった。
大きく成長した彼は中身まで変わってしまったのか。たった一度会っただけで彼の全てを知った気でいるのが間違いなのだろう。十年も前のことになれば変化は必然だ。
「待って、お願い……今夜はもう休ませて……」
「お預けとか冗談じゃない」
体の限界を訴えてもケイは聞き入れてくれない。また恐怖がミユを支配し始めるのに、誰も助けてくれない。
「そうだ、これ」
ケイは手に持っていた物を差し出してくる。ミユにとって見覚えのあるそれはもう二度と戻ってこないだろうと思っていた物だった。
「どうして、それ……」
なぜ、ケイがミユのリボンを持っているのか。
「ミユの匂いがすると思ったのに、あの女が……」
「マユコをどうしたの……?」
取り返してくれたのだと素直に喜べないのは引っかかることがあるからだ。彼は自分のために誰かを殺したような口振りだった。取り返す時にマユコを引っかいてしまったのだとすれば合点がいく。
「ねぇ、ケイ、答えて!」
マユコなんていなくなればいいとミユが願ってしまったのは事実だが、本気で死を望んだわけではない。彼女は無事なのだろうか。
何かの間違いだと思いたい。違うと言って欲しいのに、ケイは舌打ちして、ミユの両手首を掴む。そのままリボンで縛られてミユは絶望的な気分でケイを見上げた。
「やっぱりミユに似合う」
うっとりとケイは呟くが、嬉しいと思えることではない。
「いやっ! 解いて!」
ミユは訴えるが、この場に味方などいないのだと改めて思い知らされる。カズマは黙って見ているだけだ。座っている姿さえ優雅に見える彼は置物にでもなったつもりなのかもしれない。
「さっさと諦めて俺に食われて」
苛立ったように言い放ってケイはミユの体を返す。そのまま腰を高く持ち上げられてミユは秘部に熱を感じた。
「やっ……あつい……かたい……」
カズマとは違う熱さと硬さに思わず逃げそうになる腰はケイにしっかりと掴まれ、痛いほどに指が食い込んでいるのを感じる。
「嫌がられてるけど」
ようやくカズマが口を挟むが、助けようとする意思は感じられない。あくまで面白がっているようだった。
「あんたが冷血なせいなんで」
「あつ、ぃ……やぁっ、溶けちゃ、あぁっ!」
熱せられた杭を打たれるようにケイの物が一気に奥へと入ってくる。そのまま馴染むのを待つ間もなく、激しい抽送が始まってしまい、されるがままのミユは揺さぶられる度に声をあげることしかできなくなる。
「ぅうっ、ん、あぁっ、あっ!」
カズマがまだ優しかったのだと感じるくらいにはケイは初めから容赦がなかった。怒りをぶつけられているのではないかと言うほどだ。
「これだけしても痛がらないとか……さっきまで処女だったくせに、イキっぱなしになってる?」
後ろから激しく突かれて、壊されてしまいそうだと思うのに、体はその行為を受け入れている。これほど乱暴にされても大した苦痛もなく快楽を感じてしまうのはカズマに噛まれたせいなのだろうか。
魔物に噛まれるとそうなってしまうのだろうか。そうして、至上の快楽を与えられると言うのか。
全てが甘く痺れ、思考を奪われる。
「やだ、やだぁ……っ!」
「きつくて、すげー、気持ちいい……俺もイキそう」
「ぃ、あっ、だめっ、も……んんっ!」
奥深くまで押し込まれて中で膨らんだような気がした。熱い飛沫が子宮に浴びせられているようだ。
けれど、これで終わってくれると思ったのに、ケイは肉杭を抜く気配がなかった。
「ねぇ、ミユ。俺の子供、産んでよ」
「ぃ、やぁ……」
何を言われているかもわからず、ただ解放されたい一心で声を出したのは間違いだったらしい。
「嫌? 俺が、化け物、だから? それとも、あいつの方がいい?」
「ちがっ……」
「こうやって栓してたら、確実に孕んでくれそう……あいつの子供よりも多く産んで」
子供を産むことなど、まだ遠い未来のことだと思っていたのに、今されているのは間違いなく、そういう行為なのだろう。そう言うからには子供をなせるということなのだ。ここでずっと魔物の子供を産まされるのか。
「やっ、まだ出て……あつい……」
「長くなるって言った」
「もぉ、やあっ、抜いて……いやぁ……!」
終わったと思っていたのに、吐き出され続けるのがミユには信じられない。
「しばらく抜けない」
「そんな……やだっ、抜いて、お願い……」
何度もおかしくなってしまいそうだと思いながらも正気が保たれているのに、今度こそ気が狂ってしまいそうだった。
「無理に抜こうとして困るのはミユだけど」
「いっ!」
ぐっと引かれた瞬間、秘部に痛みを感じてミユの目から涙が溢れてシーツのシミが広がっていく。
「瘤が膨らんで、出し終わるまで抜けなくなるから」
ケイが人間でないことをまざまざと知らしめられ、終わりが見えなくなってミユは意識を手放してしまいたかった。
「さすがに可哀想になるな」
カズマの溜息が聞こえるが、彼がどうにかしてくれるわけでもない。
「まあ、感謝なんかしたくないですけど、あんたの力がなければ可愛いここが裂けてたかもしれないですね」
「ひ……っ」
結合部分を撫でられ、ミユは悲鳴めいた声を上げる。先程もカズマに限界だと思えるほど広げられたところを見せつけられている。それこそ裂けていてもわからないのではないかと言うほど痛みの感覚は麻痺している。初めての交わりで、こんなにも乱されているのは全て吸血鬼であるという彼に噛まれたせいなのだ。それがなかったらと考えると恐ろしいものだ。
「もう少し優しくしてやったらどうなんだ」
「この姿で我慢してるくらい優しいですよ」
「獣の姿で交わるつもりだったのか?」
「ミユには俺の全てを受けてもらいたいので。まあ、後のお楽しみってことで」
受け入れて欲しいと望むのなら、どうして話し合うということをしないのか。押し付けでしかない。
それなのに、彼を憎めないまま、ただ激しい欲情の波に飲まれていく。
ケイの肉杭が抜ける頃にはミユの意識は朦朧として、解放されると死んだように眠りについた。体力がなさすぎる、とどちらかが言っていたのをミユは聞いた気がした。
体には小さな傷や痣が刻まれ、全身が軋み、行為の激しさを物語っていた。
だが、次に目が覚めた時にはその傷も消え、新たな傷を付けられても癒えるのが早くなっていることに気付いた。そして、自分も人ではなくなってのだとミユは漠然と感じる。村に帰ることを許されず、二人の魔物と永遠に思える背徳の時を過ごすのだ、と。
0
あなたにおすすめの小説
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる