【R18】Again and Again

Nuit Blanche

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ハロウィン特別編

ハロウィン特別編5

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「次は俺の番ですね」
 ベッドが軋み、カズマと入れ替わるようにケイがのしかかってくる。煤けた服は脱ぎ捨てられ、隠す物は何もない。
 待ちくたびれたと言いたげな彼は不機嫌な顔をしている。
「本当はお前を殺して独り占めしたいが、ミユが嫌がりそうだから」
 いつの間にかカズマはベッドの脇で椅子に座っている。
「俺だって同じですよ。でも、あんたを殺したらミユも死にますよね?」
 二人が話せば不穏なことになるのは避けられないのか。自分も関係あるはずなのに、どちらも説明してくれない。
「まだ眷属になってないと言ったら?」
「それでも、数百年生きてる老獪を殺すのは骨が折れる。ミユに選んでもらえばいいだけです」
「大した自信だ」
 いっそ、このまま眠ってしまえば逃れられるだろうか。重くなる瞼にあらがうのをミユがやめようとした時だった。
「あんな低温野郎より、俺の方がいいから」
 熱い手がミユの頬に触れる。カズマは体温が低かったが、ケイは火照っているミユよりも体温が高いようだった。
 大きく成長した彼は中身まで変わってしまったのか。たった一度会っただけで彼の全てを知った気でいるのが間違いなのだろう。十年も前のことになれば変化は必然だ。
「待って、お願い……今夜はもう休ませて……」
「お預けとか冗談じゃない」
 体の限界を訴えてもケイは聞き入れてくれない。また恐怖がミユを支配し始めるのに、誰も助けてくれない。
「そうだ、これ」
 ケイは手に持っていた物を差し出してくる。ミユにとって見覚えのあるそれはもう二度と戻ってこないだろうと思っていた物だった。
「どうして、それ……」
 なぜ、ケイがミユのリボンを持っているのか。
「ミユの匂いがすると思ったのに、あの女が……」
「マユコをどうしたの……?」
 取り返してくれたのだと素直に喜べないのは引っかかることがあるからだ。彼は自分のために誰かを殺したような口振りだった。取り返す時にマユコを引っかいてしまったのだとすれば合点がいく。
「ねぇ、ケイ、答えて!」
 マユコなんていなくなればいいとミユが願ってしまったのは事実だが、本気で死を望んだわけではない。彼女は無事なのだろうか。
 何かの間違いだと思いたい。違うと言って欲しいのに、ケイは舌打ちして、ミユの両手首を掴む。そのままリボンで縛られてミユは絶望的な気分でケイを見上げた。
「やっぱりミユに似合う」
 うっとりとケイは呟くが、嬉しいと思えることではない。
「いやっ! 解いて!」
 ミユは訴えるが、この場に味方などいないのだと改めて思い知らされる。カズマは黙って見ているだけだ。座っている姿さえ優雅に見える彼は置物にでもなったつもりなのかもしれない。
「さっさと諦めて俺に食われて」
 苛立ったように言い放ってケイはミユの体を返す。そのまま腰を高く持ち上げられてミユは秘部に熱を感じた。
「やっ……あつい……かたい……」
 カズマとは違う熱さと硬さに思わず逃げそうになる腰はケイにしっかりと掴まれ、痛いほどに指が食い込んでいるのを感じる。
「嫌がられてるけど」
 ようやくカズマが口を挟むが、助けようとする意思は感じられない。あくまで面白がっているようだった。
「あんたが冷血なせいなんで」
「あつ、ぃ……やぁっ、溶けちゃ、あぁっ!」
 熱せられた杭を打たれるようにケイの物が一気に奥へと入ってくる。そのまま馴染むのを待つ間もなく、激しい抽送が始まってしまい、されるがままのミユは揺さぶられる度に声をあげることしかできなくなる。
「ぅうっ、ん、あぁっ、あっ!」
 カズマがまだ優しかったのだと感じるくらいにはケイは初めから容赦がなかった。怒りをぶつけられているのではないかと言うほどだ。
「これだけしても痛がらないとか……さっきまで処女だったくせに、イキっぱなしになってる?」
 後ろから激しく突かれて、壊されてしまいそうだと思うのに、体はその行為を受け入れている。これほど乱暴にされても大した苦痛もなく快楽を感じてしまうのはカズマに噛まれたせいなのだろうか。
 魔物に噛まれるとそうなってしまうのだろうか。そうして、至上の快楽を与えられると言うのか。
 全てが甘く痺れ、思考を奪われる。
「やだ、やだぁ……っ!」
「きつくて、すげー、気持ちいい……俺もイキそう」
「ぃ、あっ、だめっ、も……んんっ!」
 奥深くまで押し込まれて中で膨らんだような気がした。熱い飛沫が子宮に浴びせられているようだ。
 けれど、これで終わってくれると思ったのに、ケイは肉杭を抜く気配がなかった。
「ねぇ、ミユ。俺の子供、産んでよ」
「ぃ、やぁ……」
 何を言われているかもわからず、ただ解放されたい一心で声を出したのは間違いだったらしい。
「嫌? 俺が、化け物、だから? それとも、あいつの方がいい?」
「ちがっ……」
「こうやって栓してたら、確実に孕んでくれそう……あいつの子供よりも多く産んで」
 子供を産むことなど、まだ遠い未来のことだと思っていたのに、今されているのは間違いなく、そういう行為なのだろう。そう言うからには子供をなせるということなのだ。ここでずっと魔物の子供を産まされるのか。
「やっ、まだ出て……あつい……」
「長くなるって言った」
「もぉ、やあっ、抜いて……いやぁ……!」
 終わったと思っていたのに、吐き出され続けるのがミユには信じられない。
「しばらく抜けない」
「そんな……やだっ、抜いて、お願い……」
 何度もおかしくなってしまいそうだと思いながらも正気が保たれているのに、今度こそ気が狂ってしまいそうだった。
「無理に抜こうとして困るのはミユだけど」
「いっ!」
 ぐっと引かれた瞬間、秘部に痛みを感じてミユの目から涙が溢れてシーツのシミが広がっていく。
「瘤が膨らんで、出し終わるまで抜けなくなるから」
 ケイが人間でないことをまざまざと知らしめられ、終わりが見えなくなってミユは意識を手放してしまいたかった。
「さすがに可哀想になるな」
 カズマの溜息が聞こえるが、彼がどうにかしてくれるわけでもない。
「まあ、感謝なんかしたくないですけど、あんたの力がなければ可愛いここが裂けてたかもしれないですね」
「ひ……っ」
 結合部分を撫でられ、ミユは悲鳴めいた声を上げる。先程もカズマに限界だと思えるほど広げられたところを見せつけられている。それこそ裂けていてもわからないのではないかと言うほど痛みの感覚は麻痺している。初めての交わりで、こんなにも乱されているのは全て吸血鬼であるという彼に噛まれたせいなのだ。それがなかったらと考えると恐ろしいものだ。
「もう少し優しくしてやったらどうなんだ」
「この姿で我慢してるくらい優しいですよ」
「獣の姿で交わるつもりだったのか?」
「ミユには俺の全てを受けてもらいたいので。まあ、後のお楽しみってことで」
 受け入れて欲しいと望むのなら、どうして話し合うということをしないのか。押し付けでしかない。
 それなのに、彼を憎めないまま、ただ激しい欲情の波に飲まれていく。

 ケイの肉杭が抜ける頃にはミユの意識は朦朧として、解放されると死んだように眠りについた。体力がなさすぎる、とどちらかが言っていたのをミユは聞いた気がした。
 体には小さな傷や痣が刻まれ、全身が軋み、行為の激しさを物語っていた。
 だが、次に目が覚めた時にはその傷も消え、新たな傷を付けられても癒えるのが早くなっていることに気付いた。そして、自分も人ではなくなってのだとミユは漠然と感じる。村に帰ることを許されず、二人の魔物と永遠に思える背徳の時を過ごすのだ、と。
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