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答えは三人で
出せない答え
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和真の家へと向かう間、慶はずっと実結と手を繋いでいた。慶の家へ向かっていた時とは違う。所謂恋人繋ぎである。
そうすることは怖くなかったが、実結は絡まる指が恥ずかしくてたまらなかった。
けれども上機嫌な慶に強く言えるはずもなく、実結はそんな自分も悪いのだとぼんやりと考えていた。
和真の所へ行けば何かがはっきりするのか。自らが出せない答えを和真に出してほしいのか。
訪ねてきた実結と慶に和真は驚いた様子もなかった。
「来てくれると思ってたよ」
「……むかつく」
にこりと笑んだ和真から顔を背けて慶は吐き捨てるが、拗ねているようにしか見えない。
「実結ちゃん、大丈夫? 痴漢されなかった? 遠間に」
「だ、大丈夫です……」
「ちゃんと護送してきましたよ」
ここまで来る間、慶が気を使ってくれたことは実結もわかっている。
「じゃあ、実結ちゃん、おいで」
少し大きなベッドの上に座った和真に呼ばれ、実結は一瞬慶を振り返るが、軽く背中を押されただけだった。
「凄く緊張してるね」
そっとベッドの上に上がれば、和真が手を差し出してくる。その手をおずおずと取れば引き寄せられる。
「嫌じゃない?」
「大丈夫です……」
抱き竦められ、問われれば、ひどく緊張するが、嫌悪感はない。
「ガチガチだけど」
「大丈夫です……」
実結は同じ答えを繰り返すことしかできずなかった。
リラックスできれば良かったのだろうか。しかし、慶の視線が気になって仕方がないのだ。
「遠間に泣かされた?」
「あ……えっと……」
顎を持ち上げられたかと思えば、顔を覗き込まれて実結は返答に困った。そっと目元を撫でられる。
目が赤くなってしまっているだろうか。素直に認めるべきなのか、ごまかすべきなのか実結は決められなかった。
「鳴かせましたけど何か?」
慶は挑発的に認めるが、実結を助けたつもりはないのだろう。そして、それに対して和真も何かを言うわけでもない。
「キス、してもいい?」
熱っぽい眼差しを向けられて、問われているのは自分であるはずなのに実結は慶の答えを待ってしまう。
自分が試してみたいと言ったのに、本当にこれで良いのかとも葛藤している。止めて欲しいのか、許しが欲しいのか。
答えがないまま、ちらりと慶を振り返れば彼はドアの近くに立ったままだ。腕組みをして、寄りかかる様は決して機嫌が良さそうには見えない。ここに来るまでは上機嫌に実結の手を握っていたのに、目が合えば顔を背けられてしまう。
チリチリと胸が痛んだ瞬間、視界から慶が消えた。頭の後ろに回された手に向きを変えさせられ、目の前に和真の顔が広がったかと思えば、唇に柔らかい物が触れた。
「ん……っ」
キスをされている。そう認識してすぐに唇は離れてしまった。
「嫌だった?」
決して乱暴な動きではなかった。流れるようで、呆然とする実結に和真は問う。
「我慢できなくて、ごめんね。嫌じゃないと思ったんだけど……勝手だったよね」
焦れた風でもなく、申し訳なさそうに優しく声をかけられて実結は慌てて首を横に振った。
「嫌ではなくて……」
「じゃあ、もうちょっと」
ねだるような声に拒否できないまま近付いてくる和真を実結は受け入れた。慶の存在をシャットアウトしたいのか、夢のようなキスに浸りたいのか、そっと目を閉じていた。
「ふ……ぁ……」
今度は触れるだけのキスではない。唇の間を誘うように舌が蠢き、どうすることが正解なのかわからないままに実結は口を開く。
「ん、ぁ……っ……」
二人だけの世界に引きずり込まれていくようなキスに実結は溺れかけていた。あるいは和真への想いが溢れ出して自らを沈めようとしていたいたのかもしれない。
体に回されていた腕も次第に大胆に這い回り、とうとう胸へとたどり着く。大きな掌には物足りないだろう膨らみを官能的な意図を持って揉みしだかれ、びくびくと体を震わせながら実結は目を開ける。
唇が離れ、手が止まるが、後方にいるはずの慶が気になっても振り返るのは怖かった。
「遠間が気になる?」
その問いに実結は頷くことはできなかった。きっと和真は気持ちをわかってくれるだろうと期待しながらも、頷いてしまうことは慶を邪魔だと言うのと同じに思えてしまった。
好きな人とキスをすることを夢見ていたのだ。嫌なはずがない。一瞬だったとは言っても、実際にされても嫌悪感はない。けれど、慶がいなければ迷わず頷いていたかはわからないのだ。
そして、嫌だったとすれば覚悟してきたはずだったのに、揺らいでしまった自分自身だ。
「俺、帰るんで、後は二人で仲良くどうぞ」
「え……?」
驚いて実結が慶を見れば彼は背を向けてしまったところだった。
「いいのか?」
「どうせ、俺のところに戻ってくるんですし、見せつけられるよりはよっぽど」
実結はショックを受けていた。ずっと好きだった和真の腕の中にいるのに、胸が軋むようだ。
彼も同じ気持ちなのだろうか。だとすれば、自分が求めているのは残酷なことだ。そうわかっていても、引き留めずにはいられなかった。
「慶君、行かないで……!」
扉に手をかけたまま慶は動かない。振り向いてくれないし、何も言ってくれない。そんな彼を見詰めたまま、実結は迷っていた。今すぐ和真の腕の中から抜け出して慶の手を取るべきなのかもしれない。しかし、そうできないのは行って欲しいというのが本心だからなのか。
ここへ来るだけで問題が解決するわけでもないのに何も考えていなかった。結局は他力本願で自分では何もできないのだ。
また泣きたい気持ちでどうにか言葉を絞り出そうとした時、頭にぽんと和真の手が置かれた。見上げれば優しい眼差しが「任せて」と言っている気がした。
「逃げるなよ」
「逃げる? まさか。先輩に気を使ってあげてるだけですよ」
「見てるのが辛いなら、それはお前への罰だろ」
実結に向けた目こそ穏やかだったが、慶へと向けられる言葉は厳しい。挑発しているようだ。
和真には考えがあるのだろうか。実結の中では不安な気持ちが膨らんでいくばかりだ。
「先輩は虚しくないんですか? 自分が選ばれないって、わかってるくせに」
挑発しているようでありながら、慶の言葉から余裕は感じられない。その言葉で和真にダメージを与えることはできなかったようだ。
「わかっていても、実結ちゃんが笑ってないことの方が俺には虚しいよ」
笑えていなかったのだろうか。実結には自分がどんな顔をしているかわからなかった。
「この一週間、彼氏ができて幸せって顔には見えなかった。無理してるみたいだった」
嘘でも幸せだったとは言えない。相手が和真だったならば憂いもなく幸せだと言えただろうが、望んだ関係ではない。真由子といる和真を見るのがあまりに辛くて、祝福の言葉にも必死に笑みを返そうとした。
「先輩の勝手な妄想フィルターです」
「ああ、俺がそう思いたいだけなのかもしれない。だから、確かめようと思った」
和真は落ち着いていて、慶の挑発には乗らない。先日の事を思い返せば実結の顔は熱を持っていく。
「本当に二人が好き合ってるなら俺は可愛い後輩達を見守るしかない。でも、実際は違った。もし、遠間が強硬手段に出たなら、俺も奪い返してやろうと思った。荒っぽくても、俺なら実結ちゃんを幸せにできるんじゃないかって思ったりしてさ」
無理に奪い返してくれたなら良かっただろうか。慶が言ったようにそうされることを望んでいるのだろうか。
自分では選べないから、考えたくないだけなのかもしれない。強引にされれば言い訳にできる。
それでも確かめようと思ったから、自分で答えを出そうと思ったから慶を説得して来たのだ。
「でも、やっぱりやめようか」
「え……?」
そっと腕が緩んで、実結は和真を見上げる。
「震えてるから」
「大丈夫です……やめないでください」
和真には気付かれてしまった。気付いてもらえたことは嬉しくても、その優しさが苦しくなるのは奪われたい願望の表れなのか。自分から求めるはしたない女だと思われたくないのかもしれない。
「でも、怖がってる。ごめんね、嫌だったよね」
「違うんです……」
頭を撫でてくれる和真の大きな手が優しくて泣きたい気持ちになって、離れたくなくて実結はぎゅっと和真の服の裾を掴んだ。
「実結ちゃん、どうして、来てくれたの?」
「それは……」
子供扱い、あるいは妹扱いされているのか。あやすように問われて実結は口を開くが、何から言えば良いのかわからなくなってしまった。
「ゆっくりでいい、話してくれるなら聞くから……いや、最初に聞くべきだったのに、俺も焦ってるみたいだ」
実結には和真の焦りがわからない。強制されたわけではない。慶に背を押されたが、ベッドに上がったのは実結の意思だ。何をされるか、わかっていなかったわけでもない。
「先輩も蹴られれば良かったのに」
「だって、あれは慶君が話聞いてくれないから……!」
振り返れば慶は笑っているが、根に持っているのかもしれない。
「痛かった……ちょー痛かった……」
「自業自得だろ」
腹を押さえる慶を見る和真の眼差しは冷ややかで呆れている様子だった。
「慶君も、こっち来て……お願い」
和真が聞いてくれても慶が聞いてくれなければ意味がない。帰らないでほしい、聞いてほしいと思いを込めれば慶は肩を竦める。渋々といった様子であったが、近くに来てベッドの端に座る。
実結も少し間を開けて隣に座り、和真も同じように並んだ。
そうすることは怖くなかったが、実結は絡まる指が恥ずかしくてたまらなかった。
けれども上機嫌な慶に強く言えるはずもなく、実結はそんな自分も悪いのだとぼんやりと考えていた。
和真の所へ行けば何かがはっきりするのか。自らが出せない答えを和真に出してほしいのか。
訪ねてきた実結と慶に和真は驚いた様子もなかった。
「来てくれると思ってたよ」
「……むかつく」
にこりと笑んだ和真から顔を背けて慶は吐き捨てるが、拗ねているようにしか見えない。
「実結ちゃん、大丈夫? 痴漢されなかった? 遠間に」
「だ、大丈夫です……」
「ちゃんと護送してきましたよ」
ここまで来る間、慶が気を使ってくれたことは実結もわかっている。
「じゃあ、実結ちゃん、おいで」
少し大きなベッドの上に座った和真に呼ばれ、実結は一瞬慶を振り返るが、軽く背中を押されただけだった。
「凄く緊張してるね」
そっとベッドの上に上がれば、和真が手を差し出してくる。その手をおずおずと取れば引き寄せられる。
「嫌じゃない?」
「大丈夫です……」
抱き竦められ、問われれば、ひどく緊張するが、嫌悪感はない。
「ガチガチだけど」
「大丈夫です……」
実結は同じ答えを繰り返すことしかできずなかった。
リラックスできれば良かったのだろうか。しかし、慶の視線が気になって仕方がないのだ。
「遠間に泣かされた?」
「あ……えっと……」
顎を持ち上げられたかと思えば、顔を覗き込まれて実結は返答に困った。そっと目元を撫でられる。
目が赤くなってしまっているだろうか。素直に認めるべきなのか、ごまかすべきなのか実結は決められなかった。
「鳴かせましたけど何か?」
慶は挑発的に認めるが、実結を助けたつもりはないのだろう。そして、それに対して和真も何かを言うわけでもない。
「キス、してもいい?」
熱っぽい眼差しを向けられて、問われているのは自分であるはずなのに実結は慶の答えを待ってしまう。
自分が試してみたいと言ったのに、本当にこれで良いのかとも葛藤している。止めて欲しいのか、許しが欲しいのか。
答えがないまま、ちらりと慶を振り返れば彼はドアの近くに立ったままだ。腕組みをして、寄りかかる様は決して機嫌が良さそうには見えない。ここに来るまでは上機嫌に実結の手を握っていたのに、目が合えば顔を背けられてしまう。
チリチリと胸が痛んだ瞬間、視界から慶が消えた。頭の後ろに回された手に向きを変えさせられ、目の前に和真の顔が広がったかと思えば、唇に柔らかい物が触れた。
「ん……っ」
キスをされている。そう認識してすぐに唇は離れてしまった。
「嫌だった?」
決して乱暴な動きではなかった。流れるようで、呆然とする実結に和真は問う。
「我慢できなくて、ごめんね。嫌じゃないと思ったんだけど……勝手だったよね」
焦れた風でもなく、申し訳なさそうに優しく声をかけられて実結は慌てて首を横に振った。
「嫌ではなくて……」
「じゃあ、もうちょっと」
ねだるような声に拒否できないまま近付いてくる和真を実結は受け入れた。慶の存在をシャットアウトしたいのか、夢のようなキスに浸りたいのか、そっと目を閉じていた。
「ふ……ぁ……」
今度は触れるだけのキスではない。唇の間を誘うように舌が蠢き、どうすることが正解なのかわからないままに実結は口を開く。
「ん、ぁ……っ……」
二人だけの世界に引きずり込まれていくようなキスに実結は溺れかけていた。あるいは和真への想いが溢れ出して自らを沈めようとしていたいたのかもしれない。
体に回されていた腕も次第に大胆に這い回り、とうとう胸へとたどり着く。大きな掌には物足りないだろう膨らみを官能的な意図を持って揉みしだかれ、びくびくと体を震わせながら実結は目を開ける。
唇が離れ、手が止まるが、後方にいるはずの慶が気になっても振り返るのは怖かった。
「遠間が気になる?」
その問いに実結は頷くことはできなかった。きっと和真は気持ちをわかってくれるだろうと期待しながらも、頷いてしまうことは慶を邪魔だと言うのと同じに思えてしまった。
好きな人とキスをすることを夢見ていたのだ。嫌なはずがない。一瞬だったとは言っても、実際にされても嫌悪感はない。けれど、慶がいなければ迷わず頷いていたかはわからないのだ。
そして、嫌だったとすれば覚悟してきたはずだったのに、揺らいでしまった自分自身だ。
「俺、帰るんで、後は二人で仲良くどうぞ」
「え……?」
驚いて実結が慶を見れば彼は背を向けてしまったところだった。
「いいのか?」
「どうせ、俺のところに戻ってくるんですし、見せつけられるよりはよっぽど」
実結はショックを受けていた。ずっと好きだった和真の腕の中にいるのに、胸が軋むようだ。
彼も同じ気持ちなのだろうか。だとすれば、自分が求めているのは残酷なことだ。そうわかっていても、引き留めずにはいられなかった。
「慶君、行かないで……!」
扉に手をかけたまま慶は動かない。振り向いてくれないし、何も言ってくれない。そんな彼を見詰めたまま、実結は迷っていた。今すぐ和真の腕の中から抜け出して慶の手を取るべきなのかもしれない。しかし、そうできないのは行って欲しいというのが本心だからなのか。
ここへ来るだけで問題が解決するわけでもないのに何も考えていなかった。結局は他力本願で自分では何もできないのだ。
また泣きたい気持ちでどうにか言葉を絞り出そうとした時、頭にぽんと和真の手が置かれた。見上げれば優しい眼差しが「任せて」と言っている気がした。
「逃げるなよ」
「逃げる? まさか。先輩に気を使ってあげてるだけですよ」
「見てるのが辛いなら、それはお前への罰だろ」
実結に向けた目こそ穏やかだったが、慶へと向けられる言葉は厳しい。挑発しているようだ。
和真には考えがあるのだろうか。実結の中では不安な気持ちが膨らんでいくばかりだ。
「先輩は虚しくないんですか? 自分が選ばれないって、わかってるくせに」
挑発しているようでありながら、慶の言葉から余裕は感じられない。その言葉で和真にダメージを与えることはできなかったようだ。
「わかっていても、実結ちゃんが笑ってないことの方が俺には虚しいよ」
笑えていなかったのだろうか。実結には自分がどんな顔をしているかわからなかった。
「この一週間、彼氏ができて幸せって顔には見えなかった。無理してるみたいだった」
嘘でも幸せだったとは言えない。相手が和真だったならば憂いもなく幸せだと言えただろうが、望んだ関係ではない。真由子といる和真を見るのがあまりに辛くて、祝福の言葉にも必死に笑みを返そうとした。
「先輩の勝手な妄想フィルターです」
「ああ、俺がそう思いたいだけなのかもしれない。だから、確かめようと思った」
和真は落ち着いていて、慶の挑発には乗らない。先日の事を思い返せば実結の顔は熱を持っていく。
「本当に二人が好き合ってるなら俺は可愛い後輩達を見守るしかない。でも、実際は違った。もし、遠間が強硬手段に出たなら、俺も奪い返してやろうと思った。荒っぽくても、俺なら実結ちゃんを幸せにできるんじゃないかって思ったりしてさ」
無理に奪い返してくれたなら良かっただろうか。慶が言ったようにそうされることを望んでいるのだろうか。
自分では選べないから、考えたくないだけなのかもしれない。強引にされれば言い訳にできる。
それでも確かめようと思ったから、自分で答えを出そうと思ったから慶を説得して来たのだ。
「でも、やっぱりやめようか」
「え……?」
そっと腕が緩んで、実結は和真を見上げる。
「震えてるから」
「大丈夫です……やめないでください」
和真には気付かれてしまった。気付いてもらえたことは嬉しくても、その優しさが苦しくなるのは奪われたい願望の表れなのか。自分から求めるはしたない女だと思われたくないのかもしれない。
「でも、怖がってる。ごめんね、嫌だったよね」
「違うんです……」
頭を撫でてくれる和真の大きな手が優しくて泣きたい気持ちになって、離れたくなくて実結はぎゅっと和真の服の裾を掴んだ。
「実結ちゃん、どうして、来てくれたの?」
「それは……」
子供扱い、あるいは妹扱いされているのか。あやすように問われて実結は口を開くが、何から言えば良いのかわからなくなってしまった。
「ゆっくりでいい、話してくれるなら聞くから……いや、最初に聞くべきだったのに、俺も焦ってるみたいだ」
実結には和真の焦りがわからない。強制されたわけではない。慶に背を押されたが、ベッドに上がったのは実結の意思だ。何をされるか、わかっていなかったわけでもない。
「先輩も蹴られれば良かったのに」
「だって、あれは慶君が話聞いてくれないから……!」
振り返れば慶は笑っているが、根に持っているのかもしれない。
「痛かった……ちょー痛かった……」
「自業自得だろ」
腹を押さえる慶を見る和真の眼差しは冷ややかで呆れている様子だった。
「慶君も、こっち来て……お願い」
和真が聞いてくれても慶が聞いてくれなければ意味がない。帰らないでほしい、聞いてほしいと思いを込めれば慶は肩を竦める。渋々といった様子であったが、近くに来てベッドの端に座る。
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