ダンジョンチケット

３章王の帰還

ダンジョンチケット28

拓武達は言われるがままリザードマン達の集落へ連れていかれる事になった。

ギルガデム『貴様らが何者かは解らぬが我らがそれを判断しどうするかを決める事は許されていない、我らが王【グランガイム】様が決めて下さる』

モシュネ『おい、トカゲよ！もし、本当に【グランガイム】が生きているなら貴様ら只ではすまんぞ？覚悟はあるのか？』

ギルガデム『がはは、威勢がよいな！女よ？だがな！貴様等はどちらにせよ！王の前に連れてくるようにとの命令なのだ、王の命は絶対である！』

モシュネは笑っていた。

モシュネ『あはは、そうか？ならばおとなしく捕まってやろう。よろしいですね？主様』

拓武『ああ…構わないよ、まあ、仕方ないか』

俺はモシュネの笑みを信じ言うままに従うことにしたのだ。

リザードマン達に連れられ森の奥深くに言われるがまま進んでいった。

森の奥にある巨大な洞穴の中にリザードマン達の町があった。

拓武『スゲー！洞穴全体が町みたいになってるのか、もっと村みたいなのを想像してたよ』

モシュネ『確かにグランガイムは生きているようですね、この洞窟の中の町の形は帝都と同じように組まれています、そして何よりこんな巨大な洞窟を改造出来る程の岩石魔法を使えるものはこの世に大地の女神ガイアと岩の王グランガイムしか居ないはずですからね』

拓武『やっぱりグランガイムってのは凄い奴なんだな？』

モシュネ『ええ、なんせ、主様の前世、クリュメノス様が信頼し背中を預けられる程の男でしたからね』

そしてリザードマン達に連れられ大きな道を歩いていく。

リザードマン1『よう、ギルガデム？なんだそいつら？』
リザードマン2『ありゃ人間もいやがる、迷い人か？』
リザードマン『おい！ギルガデム？そいつ等食べちまうのか？あはは』
ギルガデム『お前ら黙れ！王の客人だ』
リザードマン2『それは失礼した、あはは、ほんの冗談だからよ』

リザードマン達の会話は俺達の事でにぎわっていたようだが王の客人とギルガデムが言ったとたんに辺りは静まり返った

そして巨大な門が姿をあらわした。

拓武『この中にリザードマンの王【グランガイム】がいるのか？』

モシュネ『そのようですね？主様への無礼と私に対するこの態度、少しわからせねばなりませんし。楽しみでございます！』

モシュネが以前見せた怒っているときの笑顔が見えた

拓武『‥‥あの顔はヤバイ、』
キーメイス『あらら、不味いね？ご主人様、モシュネ様怒ってるね？』

ギルガデム『さあ、ついたぞ。』

ギルガデム『門をあけよ！ギルガデム今帰ったぞ！』

いろんな不安もありながら今門が開かれた、【グランガイム】の心意を知りたい俺はそう思った。

アース『あはは♪今新たな１ページが幕をあける♪楽しみだね♪拓武』

アースは拓武達の行動をテレビで見ながらニヤリと笑っていた。