ダンジョンチケット

夏カボチャ

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4章リザードマンの王

ダンジョンチケット35

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リザードマンとアイヨロスは双方に士気を高めそのままぶつかった!


そしてアイヨロス兵は一気にリザードマンの戦士に向かい突っ込んできた。

アイヨロス兵『うぉぉぉぉぉぉぉぉ』

リザードマン兵『なんだコイツらの異常な士気の高さはちくしょ!』

流石にリザードマンとアイヨロスでは力の差がありリザードマンが優勢かと思われたが、アイヨロスは仲間が斬られようが腕が無くなろうが怯む事なく向かってきたのだ

ギルガデム『怯むな!く、なんなんだ!こいつら?確かにこの士気の高さは異常としか言えんぞ!』

ギルガデムはアイヨロス兵の動きをよくみると違和感を感じた。
そして敵の中に黒い集団が拡散していくのが見えた!
そしてある薫りをギルガデムは嗅ぎわけるとすぐに大声で叫んだのだ!

ギルガデム『アイツだー!全軍に次ぐ!敵の中に【スカンダリゾー】の粉を使った者達がいる!』

ギルガデム『アヤツ等許せぬ!戦場にも掟がある!その禁を犯したのだ!絶対に戦場から逃がすなー!』

リザードマン兵達『うおぉぉぉぉ!』

ズシュ!

アイヨロスの粉使い『ぎゃあぁぁぁ』

ギルガデム『キケーイ!アイヨロスの兵よ!貴様らのその士気は【スカンダリゾー】の粉によるものだ!』

ギルガデムの声にさっきまで殺気だっていたアイヨロスの兵は一瞬止まった

アイヨロス兵『な、スカンダリゾーだと』

ギルガデム『貴様らは指揮官に捨てゴマにされたのだ‥‥戦士としてではなく恐怖を無くし使った者の命を代価に力を与え最後は自我の無い傀儡に成りはてる』

アイヨロス兵『そ、そんな、あれは禁忌の実なんでそんな物が‥‥』

アイヨロスの兵は皆口々に不安を語りだしたのだ

指揮官『えぇぃ貴様等!敵に惑わされるな!トカゲどもの言葉に耳を貸すとは!この愚か者がー!!』

ズバッ

アイヨロス兵『ぐあ!』

指揮官はそう言うとアイヨロス兵を一人に切りつけたのだ!

指揮官『聞け!相手は弱っている!敵の言葉に耳を貸すことは私が許さん!もしまだまやかしの言葉を語るのならば私自らが裁いてやる前にでよ!そうでないなら!アイヨロスの誇りにかけ!トカゲどもを一掃せよ!』

アイヨロスの兵は迷いを一瞬でたちきったのだ!だがこれもスカンダリゾーの粉の効果で冷静に判断が下せないためであった。

指揮官『行けー!トカゲどもを駆逐し我らが新たなる主【アイン】様に忠義の旗印を刻むのだ!』

アイヨロス兵『そうだ、やつらの言葉に耳を貸すな』

アイヨロス兵『やつらは敵だ、駆逐しなくてはならない』

ギルガデム『く、やはりだめか』


拓武『モシュネ?【スカンダリゾーの粉】ってなんなんだ?』

モシュネ『【スカンダリゾー】恐怖を無くす禁断の実そしてそれを口にした者は命と自我を引き換えに力を得ると言われ戦場では禁忌とされた実です』

アイヨロス兵『トカゲどもに我らが力を!うおぉぉぉぉ』

リザードマン兵『ぬわぁぁぁ』

リザードマン兵『ぐあ!』

リザードマン兵『よくもヤりやがったなアイヨロスの分際で!』

アイヨロス兵『ぎゃあぁぁぁ』

アイヨロス兵『うわぁぁぁ!』

戦況は正しく五分と五分のように見えたがアイヨロス兵に変化が現れ始めたのだ

アイヨロス兵『トカゲなんて怖くない!うおぉぉぉぉ!』

ギルガデム『く、ヌワァァァ!』

ズシュ!

ギルガデム『コイツら等々自我がなくなり始めたか!残りの粉使いはまだ仕留められぬか!』

リザードマン兵『く、ギルガデム様、姿を眩ましており見つかりませぬ!敵も勢いを増しており‥‥‥‥グワァ!』

アイヨロス兵『全て駆逐してやる!』
アイヨロス兵達『うおぉぉぉぉ!』

ギルガデム『この香り間違いない!全軍聞け!粉使いの場所がわかった!すぐに葬る!今しばらく耐えるのだ!戦士達よ!』


ギルガデム『いくぞ!我に続け!』

ギルガデムと数人の部下が一気に崖をかけ上がった!




いつも読んで頂きありがとうございます。段々とお気に入りも増えてきて嬉しい限りです。
これからもよろしければ、お付き合いの程をお願い申し上げます。

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