ダンジョンチケット

夏カボチャ

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7章新たなる目覚め

ダンジョンチケット64

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拓武の一撃は完全にルーをとらえていた !
ルーは膝をつき、意識が飛びそうになる自身の身体をなんとか保っているように見えた。

拓武『悪いな!これで終わりだ!』

拓武は渾身の力を拳にのせてルーの腹に一撃を加えたのだ!
薄れ行く意識の中に表れた強烈な一撃にルーは理解したのだ

そしてルーはその一撃をまともにくらい自分がやられたことに気づいたのだった

ルー『我は負けたのか……?』

拓武『ああ、あなたは今敗北したんだ』

ルー『あはは、そうか、我は敗北したか、戦いで敗れたのは……はじめてぞ、礼を言う人間の子よ』

ルーは何かから解放されたようなそんな口ぶりだった、

バーダ【ふざけんな!ルー!何を一人で納得してやがるんだよ!】

バーダがルーに感情のまま質問をした!

バーダ【お前は、戦うだけ戦って負けたらそれで満足なのかよ、負けて悔しくないのかよ】

ルーはその問をただ静かに聞いていた。

バーダ【答えろ! トゥアハ・デ・ルーダガン!ダーナが誇る!一族最強の槍使いなんじゃないのかよ!】

ルーは静かに自身の事を語り出した。

ルー『我は敗北を知らないまま死んだのだ、我は毒により身体は動かなくなり、そして戦士としてではなく弱き者として葬られるは、最大の屈辱、それはダーナの戦士にとって耐えられない苦痛だった、そして我の魂はクリュメノスとなってからもその思いは消えなかった、そして新な自我がクリュメノスの中に芽生えた、それが我だ!そして我はクリュメノスに願ったのだ、我に強き力を示すものとの出合いを、とな!そして我はバーダの槍の中に入りその時が来るまで自身から望んで封じられたのだ』

拓武『俺はルーが思うような強者じゃないのになぜ』

ルー『人間の子よ、そなたの力は強者の持つものだと感じた、我に敗北を与えられる者だと、槍の師範としてバーダと我が槍を残す、我は感謝する、ありがとう小さき英雄よ』

バーダは何故か悲しそうにルーを見つめた。
そしてルーの身体はひび割れ砕け散った、

バーダ【あんたは最後までどうしようもない奴だよ………ルーダガンゆっくり眠りなよ】
ルーの顔はとても穏やかにそして清々しい顔であった。
ルーは最後に自身の願いを叶えたのだ、
そして拓武はルーの槍ガザ・アッサルにエクセルの破片から宝石をとりくっつけたのだった。

拓武はバーダは本当はルーを倒したくはなかったのでないかとそう感じた。
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