ダンジョンチケット

７章新たなる目覚め

ダンジョンチケット６３

拓武はルーの前に姿を現したのだ！

ルー『回復薬か？くだらん！くだらんぞ！我に力をみせよ！そうでないなら！朽ち果てるがよい！』

ルーには拓武が変わったようには見えなかったのだ。


拓武『諦めるわけねえだろ！』

拓武は急ぎこの狭い部屋から宝物庫へ向かった。

ルー『逃がすかぁぁぁ！』

ルーは凄まじい早さで拓武の前に移動した！

拓武『引っ掛かったな！ウオリャァァァ！』

拓武はグランガイムから託された怪力で全力でエクセルを振りおろした！

ルー『ヌワ！ヌォォォ』

ルーは何とか受け止めたが余りの槍の重さに理解が追いついていなかった、いきなり強くなったとルーは錯覚したのだ。

ルー『なんだ！この力は、キサマ何を飲んだ！』

拓武『俺は仲間の思いを受け取っただけだ！そしてお前を倒すだけだぁぁぁ』

拓武の槍がさっきよりも重くそして鋭く輝く！

ルー『ありえない！あるわけがない！我が名はルー偉大なるダーナの戦士だ！こんな人間にやられるかぁぁ』

ルーの槍が真っ赤に輝いたそして押し返してきたのだ！

拓武『く、コイツまだあんな力があるのかよ！』

バーダ【いや！違うよ！あれは力じゃない暴走だ！以前ルーから聞いたんだ、もしルーの槍が赤くなったならそれは槍が血を燃やし全てを葬る炎の刃となるってアイツ言ってた】

拓武『全てを焼き尽くす炎の槍って事か』

ルー『我は負けぬ！負けぬのだ！一族の誇りと我が槍にかけて！全力でキサマを葬ってくれるわぁぁぁ！』

ルー『ウオォォォォォォ！！！』

凄まじい勢いで槍を弾くとそのまま降り下ろしたのだ！だが拓武は冷静だった、一旦深呼吸をするとそのままルーの刃をうけたのだ！

ルー『なに！』

ルーの刃が止まった！

黒い炎がルーの炎を呑み込んでいく、そしてルーもまた黒い炎に包まれたのだ。

バーダ【どう言うことだ？説明しろ！】

拓武『黒い炎は全ての感情を呑み込みそして悲しみだけを炎に刻む、どんなに強力な炎の刃も炎には代わりないって事だ、そして今ルーは自分の悲しみと戦っている』

ルーは炎から抜け出した、全身がボロボロになりさっきまでの覇気は無かった。

拓武『終わりだ、ダーナの一族最強の槍使いルー、すまない、ウオリャア！』

拓武は今出せる全ての力をこの槍に込めルーに目掛けて振りおろした！

ルー『ガハっ！』

そしてエクセルもその瞬間に砕けたのだった。