ダンジョンチケット

夏カボチャ

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11章認められし者

ダンジョンチケット117

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時を同じく、ギルガデムと拓武は、互いの槍を交えていた。

ギルガデム『中々にやりますな!王よ!二日前とは、まるで別人のようですな!』

拓武『なんせ、死にそうになりながら、頑張ってたからね!』

互いの槍は、その速度を上げながら、激しくぶつかっていく!

拓武は用意された槍を使い、戦っていたが、ギルガデムと同等に戦えることを確信したのだ。

拓武『ごめん』

拓武は、そう口にすると、ギルガデムの槍を弾き、後ろに初めて後退した。

ギルガデム『く、何のつもりか!王よ!』

ギルガデムの槍を弾き飛ばした時点で、ハッキリ言えば一撃を入れられただろうが、拓武はあえて後退したのだ。

拓武『本気で一撃をいれる!そうじゃないと、意味がないから!ハアァァ』

拓武の全身に黒い炎がまとわり付き、衣の変わると、ギルガデムは驚いていた。

ギルガデム『ハデスを、屈服させたのか?』

拓武『屈服とかじゃないよ、力を俺の物にしただけだ』

更に拓武は、持っていた槍を置き、自身の掌から、ガザ・アッサルを出現させたのだ。

ギルガデム『貴方は一体、どんな修行をされたのだ!』

拓武『色々ね、さあ!いくよ!』

拓武の1歩1歩は、先程までと違い凄まじいスピードでギルガデムに迫ってくる。
更にスピードを上げ、ギルガデムは防戦一方になっていった!

ギルガデム『こんなことが!だが!まだまだ!ウオォォォ!』

ギルガデムは、一撃一撃に全神経を注ぎ、打ち返していく!

ギルガデム『そこだぁぁぁぁ!』

拓武の僅かなズレを見つけギルガデムの槍が拓武目掛け繰り出された!

拓武『メビウス!』

拓武はギルガデムの一撃に対し、メビウスの弓を腕輪から変化させ長四角の分厚い盾をイメージした弓に変化させたのだ!

ギルガデム『なに!』

ギルガデムは自身の一撃を予想しあえて誘われた事に気づいた。

更に言うならば、今のギルガデムは隙だらけであり、
次の一撃を、防げるような体勢では無かったのだ。

ギルガデムの首に槍を当てた。

拓武『俺の勝ち、だよな?』

ギルガデム『ま、参った、降参です』

ギルガデムは拓武に完敗したのだ。

一撃を入れる筈だったが、あえて入れず降参させた。

其がどれ程凄い事かを、見ていた皆が理解した。

モシュネ『ギルガデムまで、主様ご立派です』

拓武達は、無事に勝利を納めたのであった。
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