ダンジョンチケット

夏カボチャ

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12章 新たなる世界・幻想界へ

ダンジョンチケット128

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拓武は勢い余ってベルウッドを完全に粉砕してしまったのだ。

拓武「やり過ぎた!少し切るつもりだったのに」

バーダ「やり過ぎたですまんだろ?あはは、完全に真っ二つにだったし!」

ネクロ「正確には?切り口から粉砕去れてましたから?切った瞬間に絶命してますね?」

キーメイス「それに!ご主人様ちゃんと「残念だよ」って決め台詞言ってたし」

拓武「辞めてくれ!其処までする気はなかったんだ!」

三人に言われたい放題言われ俺は少し複雑であった。
確かにやり過ぎてしまった。
脅しのつもりだったのは、本当で真っ二つからの粉々は予想外だった。

ギルガデム「まぁ、仕方ありませんな、キーメイスの連れてきた、妖精に期待しましょう」

拓武達は砕けたベルウッドの破片を燃やし、その場を後にした。

急ぎ城へ戻ったのだ。
城では、妖精が目を覚まし理解できない状況に困惑していた。

妖精「此処はどこよー!私はどうしたの?まさか!私?捕まったの」

妖精が目を覚ましてから、ずっと悩んでいるらしい。

見張りのリトルリザードも、余りに妖精が怖がるので部屋を出ていた。

ギルガデム「見張りが、見張らずに何をしとるか!」

見張り「ですが、妖精は、寿命が長いくせに!心臓が弱いんですよ?余り興奮させては!命に関わります」

バーダ「確かにアンタ達、怖い顔してるからな?私が行ってくるよ!まぁ見てな」

バーダ「はじめまして?気分はどうだい?妖精」

妖精「この人でなし!妖精拐い!妖精殺鬼!三十路!年増!売れ残り!」

ぶちっ!ぶちっ!プツン!

バーダ「いい度胸だな……この場でお前を開きにして!油で揚げて!妖精の天ぷらにしてやるよ?」

その言葉に拓武達は、急ぎ部屋の中に飛び込んだ。

拓武「バーダを早く外に!」

バーダ「待ちやがれ!拓武覚えてろよー!」
皆に押さえされ、バーダが退散していく。

拓武「ふうー、バーダをあそこまで怒らせるなんて?何をしたんだい?」

妖精「うるさい!馴れ馴れしい人間ね!私は妖精なのよ!敬いなさい」

拓武「……何故?」

妖精「妖精だからよ!」

拓武「妖精だからねぇ?…………ないな!」

妖精「ないなって何よ!」
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