ダンジョンチケット

夏カボチャ

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12章 新たなる世界・幻想界へ

ダンジョンチケット143

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拓武は直ぐに第一陣と共にスルトの封印されている巨兵城を目指したのだ。

海王族は拓武達の為に“フライングマンター”と言う二人乗りの空飛ぶエイを乗り物として用意してくれていた。

拓武の後ろにネクロが乗り他の面々も空に飛び立った。
余り高くは飛べないが、その分かなりの機動力を有していた。

途中に人面樹の待ち伏せを発見するがその頭上を一気に越える事が出来た。
知識の少ない人面樹だから気付かれる心配も無く拓武達は速度を落とすこと無く巨兵城を目指した。

巨兵城の上空には竜人族の放った飛竜の大群が城に巣を作りあげていた。
その光景は恰も飛竜を使った要塞の様だった。

拓武「皆、いくぞーー!!」
「「おおおおおおお!!」」
拓武の声に皆が覚悟を新たにする。

拓武達の接近に気付いた飛竜達は巣を護る為に一斉に空に舞い上がってきた。

飛竜はフライングマンターの2倍程の大きさが在り、まともにぶつかればフライングマンターに勝ち目はなかった。

だが、飛竜達は知らなかった。その背に乗る拓武達の存在を、そして戦いの火蓋が切られた。

拓武達はフライングマンターに乗りそのまま飛竜目掛けて突っ込んでいく!
飛竜から見れば御馳走が自ら飛び込んできたように見えただろう。

しかし飛竜達は驚愕の事実を知る事になった。
拓武「悪く思うなよ!ウオリャアァァァ」
拓武のメビウスの弓は射出されると同時に幾千にも分散した。
その凄まじい弓はまるで突風の様に飛竜達を一瞬で通り抜けた。
次の瞬間大量の飛竜が地面に落下したのだ。

次々に打ち落とされる仲間の姿に飛竜達は困惑した。

そして、一匹の黒い飛竜が拓武達の前に姿を現したのだ。
その飛竜は通常の飛竜の3倍程の大きさが在り明らかに他の飛竜とは違っていた。

ダリアム「我が名は“ダリアム”同胞に手を出した罪をうぬ等の血で購うがよい」
低い声でそう語る飛竜は拓武達の方に向かって一気に近づいて来る。そして、その巨大な羽を使い竜巻のような風の渦を作り出したのだ!

ダリアム「我等!高貴なる竜族に逆らう者は皆朽ち果てよ!」
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