ダンジョンチケット

夏カボチャ

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14章 種族と理由

ダンジョンチケット174

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拓武は、何とかいい方法が無いかを考えてみたが、どう考え様とも かぐや の介入に対して防ぐにしても攻撃に出るにしても戦力的に完全に劣っていた。

かぐや の存在が明らかになった以上、拓武は、自分達の戦力不足を感じずには要られない状況にあった。

「参ったな、流石にあの かぐや を敵に回すなら戦力が足らなすぎる気がする」
「主様。確かに今 かぐや の予期せぬ襲来で悩んでおいででしょうが、本来、守護者は世界が滅ぶ際に力を持って介入してくる存在なのです」
モシュネは拓武にそう言った。

モシュネの言わんとした事は、知界を攻撃しても知界事態が消滅するようなことがなければ、かぐや は、出てこないと言う話であり、本当かどうかを確める術は1つしかなかった。

「なら、幻想界に来た時、同様に1度知界の様子を偵察してから決めたい」
拓武の言葉に一同は頷くが知界の事を詳しく知る者はいなかった。

「ならば、先ずは誰が行くかだが、俺は知界に行くつもりだ」 
「いけません!流石に今回ばかりは認めません!」
モシュネは、拓武を睨み付けると本気だと言わんばかりにアピールをした。 
其れはモシュネが出来る精一杯の制止方法であり、強制的に止めることも出来たが、拓武が真の王に成長すると信じるモシュネはあえて言葉と態度だけで拓武に待ったを掛けたのだ。

「主様、先陣をきられる、その行動力と御決断は立派でございます。しかしながら、王とは時に待つことも要求されるのです。ご理解くださいませ」
そして、改めて偵察メンバーを選ぶことにした。 

メンバーには、キーメイスとバーダそして、ギルガデムの3名をリーダーに1チームを6名、3チームで18名を偵察隊としてリーダーがメンバーを選ぶことになった。
各、偵察隊のメンバーが決まり知界へのゲートの前に立っていた。
幻想界の海の無いゲートの中はどうなっているの見当がつかなかった。
その為、飛竜族を使い空からゲートの中を目指した。
そして、拓武達が見守る最中、ゲートの扉が開かれたのだ。
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